謝るときの「思います。」

 

ブログをご覧くださりありがとうございます。

フリーアナウンサーの三島澄恵です。

 

仕事始めの方が多い月曜日。

「組織を強くする質の高いコミュニケーション」をテーマに

様々な視点からお伝えしています。

 

このところ、日本大学の会見が注目を集めています。

しかし、日大の会見は、監督・コーチ、そして学長の会見も

大学側への不信感が高まるばかりだと

言わざる得ない結果になっています。

 

 

反則行為をしてしまった選手自身が臨んだ会見は

誠意というものが伝わってきましたが、

監督・コーチ、そして学長の会見は、

「保身」という言葉が見え隠れした

残念な会見だったと感じました。

 

今回の会見に限らずですが、

謝罪をする際の言葉の使い方というのも

細部まで気をつける必要があります。

 

例えば、「思います。」という言葉を使う人を多く見受けます。

 

「謝りたいと思います。」

「謝罪したいと思います。」

「申し訳なく思っています。」

「おわびしたいと思っております。」

 

など、謝罪の冒頭で使う人がいますが、

 

「謝ります。」

「謝罪いたします。」

「申し訳ないです。(申し訳ありません)」

「おわびいたします。」

 

といったように、

「思います。」を使わずに言い切りの形にすれば

話し手の意志が伝わりやすくなります。

 

 

「思います。」というのは、

普段からの癖という部分もあるのかもしれませんが、

そこには心の何処かに

「自分が悪いわけではない。」

「自分だけが悪いのではない。」

「自分は他の人に変わって謝るんだ。」など、

どこか他人事である気持ちが生んでいることも

あるのではないかと思うのです。

 

 

そして、もう一つ言えるのは、

本当に申し訳ないと思っていたとしても、

その申し訳ない気持ちの伝わり方が

半減してしまうということです。

 

 

私が放送局で生放送を担当していた時に教わったのは、

過ちを訂正するときこそが重要ということです。

 

その訂正とおわびが不適切で、

訂正が訂正でなく、また間違っていたら、

おわびがおわびになっていなかったら、

最初のミスはより大きな波紋を呼ぶことになってしまいます。

信頼を失うことにもつながります。

 

しかし、しっかりと謝り、きっちりしたフォローができれば

それ以上、問題が大きくなることはありませんし、

信頼を失うことも最低限で回避することができます。

もちろん、その後、同じような過ちは起こさないことも

とても大切なことです。

 

 

謝る時に気をつけるポイントはいくつもありますが、

何より大切なのは、

自分のこととして受け止め、

逃げずに向き合い、

誠心誠意込めて謝るということではないでしょうか。

 

そしてそれができていないと、

無意識のうちに言葉や態度に出てしまい、

さらなる不信を招くことに繋がります。

 

今回の日大の件に限らず、

仕事での謝罪というのは大なり小なり多々あります。

過ちを認め、相手に伝えるというのは、

時として、とても勇気のいることです。

私もそういう経験がありますが、

「その時こそ、しっかりと相手の方と向き合おう。」

改めて、そう心に刻んでいます。

最後まで読んでくださりありがとうございます。

 

 

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