もし、私が〇〇なら・・・#話し方の心得3

先日、知り合いの大学教授にお声がけを頂き、教授のゼミ生の皆さんに「面接に効く『話し方』」をテーマに講義をさせて頂きました。
90分の中でワークを加えながら「どれだけ伝えられるだろうか」と、去年の末からずっと考えて臨んだ講義でしたが、学生さんにも多くの気づきがあったようで、お声がけくださった教授もとても喜んでくださっていました。
ありがたい限りです。


こんにちは。
フリーアナウンサーの三島澄恵です。

実は今回の講義は、普段の研修に比べると少ない時間だったのですが、「話す」「聞く」「強み発掘」という3つを盛り込みました。
普段は、一つに焦点を当てて行くのですが、これから就職活動を行う大学3年生の皆さんには、すぐに実践できるような内容だけに絞込みお伝えしました。

なぜなら、もし私が大学生なら、すぐに役立つスキルを手に入れたいと思うからです。

この「もし、私が〇〇なら」という考え方は、話す内容を考える際の大きなポイントです。


ここで少し私の話ですが、私は講師の仕事を始めて12年程経ちます。
5歳のお子さんから上は70代の方まで、業種も立場も様々な方々です。

例えば、企業研修であれば、コンビニエンスストア・飲食・IT・病院・公的団体・士業、経営者、新入社員、若手社員、管理職など様々です。
今でこそ、リピート率も98%を超え、満足度も95%以上(時には100%)の結果を頂けるまでになりましたが、実は、講師を始めた頃は反省の日々でした。

その中で、最も私に足りなかったのは、受講者のことを想像できず「自分が良いと思うこと」を伝えていただけの内容だったということです。
それから何度もブラッシュアップしながら、今に至ります。

相手に「伝える」ではなく「伝わる」ために話すには、相手のことを想像することが、私は最も重要ではないかと考えています。
ここで言う「想像する」というのは、相手を「理解しようと努める」ことです。

私の場合は、この時に、「もし私が相手の立場だったら・・・」と、
状況や感情なども考え、相手になりきる感覚を持つようにしています。

実は、冒頭の学生さん向けの講義の内容は、
最初「話す技術」のことをメインに考えていました。

これから就職活動を行う上では、
立ち居振る舞い、声の出し方、発音、口調、時間の感覚など、
話す上での基本的なことが役立つと考えたのです。

そして、大まかに作った内容を教授に見ていただくと、
「学生は『自己紹介で何を話せばいいか』と聞いてくるかもしれません」
ということをおっしゃいました。

私はその一言にハッとしました。
確かに、自分について、何を話せばいいのか迷います。
これは何も面接に限らず、自分を紹介するということ全般でもそうです。
まずは、自分の強みを見つけられるような時間を作ろうと考え直しました。

そこでもう一度改めて
「もし、私が、これから就活を控えた大学3年生なら・・・」
この思考に立ち返りました。

就活に対しての漠然とした不安や、周囲の人と比べてできていない自分、やりたいことが明確になっていない自分にばかり意識が行くなど、マイナスな感情が大きいのではないかと思います。
しかも、コロナ禍での就職活動は孤独になりがちです。そこを想像すると、周りの人からの客観的な意見が支えになるのではないかと思ったのです。

自分のことというのは自分がよくわかっているようで、実は、わかっていないことや気づいてないことが多くあります。
周りの人に言われて、「それは長所なの?」と思うことも多いと思います。
周りからの一言は、強みの発見にもなれば、勇気づけや励ましにもなります。

それと合わせて、「話す」「聞く」を並行して講義に組み込めないか?
そう考えて、約1ヶ月間、内容を練り直して臨んだ講義でした。

「もし、私が〇〇なら・・・」
この思考の時に大切なのは、相手の年齢・性別・立場や置かれている状況などを踏まえ、その先に、どんな考えや感情を持っているかです。特に、
悩みや不安がどこにあるのかを考えられると、それを解決したり、サポートできる話ができるようになります。

聞き手は、自分のことを理解しようとして話してくれている人の話には耳を傾けてくれます。完全に理解することはできませんが、話す側が「聞き手を理解しよう」とする意識が「伝わる内容」の第一歩です。


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想いをカタチに。人の心をつないでゆく。
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3分で話せる内容量は? 話し方の心得#2

今日は、明日の講演のための最終的な練習をしています。
ひとまず、時間内に収まりそうで安心しているところです。

こんにちは。
フリーアナウンサーの三島澄恵です。
今年は「話し方の心得」ということで、私が人前で話すときに、どのような順番で準備をしているかの話を綴っています。

さて、前回は人前で話す時に、最初に行っている事を書きました。↓

前回は90分という長い研修をベースに綴りましたが、今回は、3分ほどの短い時間で話す際の話です。この3分程度というのは、式典などでも主催者や来賓の方の持ち時間としてよく設定されている時間です。特に、挨拶をする人が多い場合は、挨拶者一人一人の話が長くなってしまうと列席者は疲れてしまいかねません。
折角、会の成功を願ったり、思いを込めて用意した挨拶だったとしても、聞き手に聞いてもらえていなければ、どんなに良い話をしても本末転倒なことになります。
なので、時間を守って話すということは重要なポイントです。

ちなみに、ハーバード大学の研究で、自分の話をしている時は、脳の快楽中枢が刺激され、話していることに快感を覚えるということがわかっています。挨拶などで3分と決められているのにも関わらず、長い人では10分以上話す人もいますが、(私の知っている人は20分以上話していました)こういう脳の働きが関わっているのだと考えられます。そのため、話している時に感じる時間の進み方を、話し手は自分で掴んでおく必要があると言えます。

3分で話をする時に、話す場によっても違うと思いますが、多くの場合、最初に簡単な自己紹介や、来場者への謝辞などが入ります。そして締めに再度、謝辞を入れることが多いと思います。その時間を30秒程度引き、本題は2分30秒程度で組み立てて行きます。
この時も「誰に」話すかというのは、とても重要ですが、この点は改めて。

3分で話せる分量は、文字数で言えば900文字程度です。400字詰め原稿用紙2枚と4分の1程度です。早口の方は、原稿用紙3枚分(1200文字)くらいになるでしょうが、あまり早口だと聞き手に伝わりにくくなります。早口でも間をしっかり取って話すことを考えると、900文字前後が望ましいと考えます。
ただし、YouTubeなどの動画コンテンツは、少し早口の方が聞き手の集中力を保てると言われているので、この辺りは時と場合によって変える必要があるでしょう。
余談ですが、早口で話すというのは、相手に考える時間を与えたくない時に使われることがあります。例えば、詐欺や悪徳商法などです。ご注意ください。

さて、今回は、リアル空間で話す事を想定した時間と文字数です。
3分 900文字でどの程度話せるのか?
時間の感覚が掴めていない人は、実際にどの程度話すことができるかを知るために、900文字程度で書いてみることをお勧めします。そうすると、どの程度の内容が3分になるのかを知る事につながります。
その際の組み立て方ですが、普段、皆さんがご覧になっているニュースなどを参考にするのも一つの方法です。ニュースの原稿は、結論→詳細→結論という組み立て方になっています。
今は、スマホのアプリや放送局のホームページなどで、ニュース原稿をすぐに見ることができますので、その書き方の型などは参考になると思います。

また、書いた文章を元に、一度、本番を想定して話して時間を計ってください。書いた文章を単に読んでしまうと、900文字は3分に至らないことがあります。単に棒読みではなく、本番をイメージしながら話すということが大切です。

普段から時間と話す分量を意識していると、いざ急に話す時にも時間内に伝えたいことを話せるようになりますよ。



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人の言葉というものは

「人の言葉というものは大事なものである。
舌先三寸で人も殺すが、また、生かすこともあるのだ。」
三浦綾子さんの小説「道ありき」に出てくる一節です。

私は、この小説が好きで何度も読み返していますが、特にこの一節は、話す仕事を続けている私にとっての教訓であり、人と向き合う時に心に刻んでいることです。

メンタリストのDaigoさんのYouTubeでの発言が炎上し取り上げられています。
(ここではあえて、その炎上の経緯は記しません。)
私は以前から、DaigoさんのYouTubeは時折見ていました。数多くの論文を紹介してくださっていましたし、人の心理を様々な視点から紹介されていて、私自身とても勉強させてもらっていました。

もう5〜6年ほど前になると思いますが、ある会社の製品発表会のゲストにメンタリストのDaigoさんがいらっしゃいました。私はその時、司会を務めたのですが、製品発表会の場で、Daigoさんが見せてくださったパフォーマンスには本当に驚きました。目の前で繰り広げられるその様子は、手品のようなタネがあるわけでは無く、人の心理を確実に読み取っていて、「こんなことって、本当にできるの?」と驚くばかりでした。
本番前には、控え室で打ち合わせをさせていただき、ご本人ともお目にかかりましたが、自分の芯をお持ちで、とてもはっきりとした方だなと感じたことを覚えています。そういうこともあってか、その後は、さらにDaigoさんの活動を意識して見るようになりました。

そして、今回、炎上したYouTubeの動画。その後の謝罪配信。いずれも見ました。
特に、これほどの炎上後に、メンタリストのDaigoさんがどう謝罪をするのか関心を持ってライブで配信を見ました。
私が配信を見ながら興味深かったのは、高評価と低評価のボタンの数です。
最初は、低評価ボタンを押していた人が高評価の人の倍ほどいたと思います。それが配信が終わる頃には、高評価が7000くらい、低評価が8000くらいと差が縮まりました。そして、今確認したら高評価は2万3千、低評価が2万となっていて、高評価が低評価を上回っています。
この数字を見る限り、Daigoさんの謝罪は成功したと言えるのかもしれないと思いました。

ただ、私の知り合いが、この炎上のことをこんな見方をしていて、もし本当にそうなら、それはそれでとても怖いと私は思っています。

「人のメンタルがわかる人が、そもそもあんな炎上することをあえて言うのだろうか?あえて炎上させ、謝罪まで見越してのことではないのか?」

私はどちらかといえば、人の言葉の裏の裏を考えるというのは苦手で、言葉をそのままに受け取るのですが、知人のこういう見方を聞き、確かにそれも一理あると思ったのです。
そして、もしも本当にそうならば、私たち人間は、たった1人の人間に操られる可能性があり、世の中を思わぬ方向へと導くこともできるのだと、改めて、現実として考えさせられました。
もう一つ感じたのは、操られていないと思って信じていた相手に、相手の良いように操られていたという喪失感です。相手と自分が同じ方向を向いている時は良いのですが、相手が行きたい方向に、まるで自分が選んだかのように行った後、実は相手に操作されていたと感じると、その人間関係は壊れてしまいます。これは、私自身、カウンセリングやコーチングを行う時に気をつけていますが、誘導や操作をせずに相手と、本当に向き合えているだろうかと、この一件で改めて振り返っています。

Daigoさんの一件について、他にも思うことは多くあります。
ただ最も強く思うのは、人の言葉は、「言刃」であってはいけないということです。葉のように人の心を豊かにできるものであって欲しいし、私はそうありたいと強く思います。

冒頭に、三浦綾子さんの小説の一節を書きました。
この小説は、三浦綾子さんの自叙伝です。当時、不治の病と言われていた肺結核で病に伏していた三浦綾子さんに、牧師さんが「必ず治ります。いましばらくの試練ですからね」と言葉をかけられました。三浦さんは、到底治ると思われなかったにも関わらず、その牧師さんの言葉がおざなりだとは思わなかったそうです。そして、その後の病床生活の中で、その言葉は、三浦さんを幾度も慰め励ましたと書かれています。

「舌先三寸で人も殺すが、また、生かすこともあるのだ。」
言葉は時として人を傷つけ、人を殺めることもあると思うと、話す仕事をしているしていないに関わらず、私は人にかける言葉が怖いなと思っています。
「何気なく言った一言が、誰かを傷つけていないだろうか?」そう自問自答しています。

意気込みあるのに尻込みしてしまったClubhouse

こんにちは。
フリーアナウンサーの三島澄恵です。

最近、話題の音声SNS「Clubhouse」
すでに始めている方もいらっしゃるかもしれませんね。

Radiotalkもスタートしたばかりの私ですが、Clubhouseもやりたいな〜と思っていたら・・・
なんと、福岡時代にご縁のあったエンタメのお仕事されている方から招待が届きました。事前になんの連絡もなく、携帯の番号にショートメッセージで連絡があり、びっくり!

招待をくださった方にお礼のメッセージを入れると、「連絡先を知っている方の中で興味のありそうな方にお送りしたんです。」という返信。
実はこのClubhouseの招待は、最初は2人までにしか送れず、その後、何かの基準があるそうですが招待できる人数が増えるようなんです。そんな制限のある中で、私に送ってくださって、ありがたいやらなんやら。


ということで、早速、Clubhouseをスタート!

「よしっ!楽しむぞ!!」と思ったものの・・・
誰をフォローしていいのか、ルームの仕組みもよくわからず入っていいのかどうなのか・・・そんなこんなで意気込みはあったものの尻込みしてしいました。


けれど・・・


夜9時を回ったあたりから、知り合いの方がルームに参加されてトークされていたり、興味深いテーマのルームがあったりで、色々と聞き回ってしまいました。


Clubhouseって、私も最初に説明された時に、なんだかよくわからなかったのですが、今日参加して、私が感じたのは、学校の教室みたいな仕組みだなということです。
ルームと言われる部屋には、それぞれテーマが決まっていて、そのルームを開設している人が先生のような感じでしょうか。そこに、様々な生徒が入ってくる感じです。そして、先生が指名した人は、自由に話しができて、それ以外の人は、ただ聞くだけでもいいし、意見や感想があれば手を挙げて話をしたり、先生から指名されると話したりすることもできるようです。
ルームは、様々なテーマがあります。学校でいえば、各教室で違う授業を行っているという感じです。国語もあれば数学もあって、体育もあれば美術もあって、その授業の中で、私たちは好きな授業を受けに行く感覚です。

ちなみに、まだ今日はじめたばかりなので、あくまでも私が個人で感じたことなので、あしからず。


オンラインのビデオシステムや電話やメールとも、FacebookやTwitter、Instagramともまた違った、新たなコミュニケーションツールで、これからどうなって行くか目が離せません。もしかしたら、従来型のラジオ放送という概念も変わっていくかもしれないなと思います。

Radiotalkの良さも感じつつ、Clubhouseは、Radiotalkとは違った魅力のあるアプリです。
コロナ禍で様々な制約のある時代ですが、私たちの可能性を広げてくれるものがこうやって表れていることにワクワクしています。


このブログの記事はラジオでも配信しています。
https://radiotalk.jp/talk/466225

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インタビューの懐かしい思い出

こんにちは。
フリーアナウンサーの三島澄恵です。

前回、インタビューの話を書きながら様々なことを思い出しました。
NHKで担当していた音楽のラジオ番組は、隔週で月曜日から金曜日の5日間担当していましたが、ほぼ毎日、ゲストの方にインタビューしていました。年間にすると100組くらいになるでしょうか。
どなたも印象深いのですが、藤木直人さんは、スタジオにギターを持ってこられ弾いてくださったり、平井堅さんは、楽園がヒットする前に2度インタビューさせていただきました。すごく気さくな方で、お話もユニークで楽しい方でした。

それから、 ラジオでこの方はもったいない!と言われそうですが、腹話術師の一刻堂さん。その時は、ジョージとサトルを連れてきてくださり、私の目の前で、3人がトークを繰り広げてくれました。
ラジオの向こうのリスナーさんは、いっこく堂さんとジョージとサトルの姿が見えないので、スタジオに私を含めた4人でトークしていると思いながら聴いていらしたのではないかと思います。
インタビュー後、いっこく堂さんに衛星中継の技。声が遅れて聞こえるという技を少しだけ教えていただきました。

私のお宝写真です✨

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どの方も緊張したのですが、私が一番、緊張したのは、松任谷由美さんです。
松任谷由美さんにインタビューをすると決まった時から緊張していましたが、スタジオに松任谷由美さんが入ってこられてご挨拶した瞬間に、その緊張は最高潮に!
インタビュー中は何を伺ったかわからないと言うか、緊張しすぎて、ユーミンの言葉が頭に入ってこない状態でした。放送終了後、そのオンエアーの録音を聞きましたが、なんとか話は噛み合っていてほっとしたことを覚えています。

ちなみに私がこの世界に入って、最もインタビューしたかった方は、藤井フミヤさんです。と言うのも私、小学生の頃からチェッカーズの大ファンで、中でも藤井フミヤさんが大好きでした。高校生の頃は、「チェッカーズが出る音楽番組で司会をしたいです。」という、夢を語っていました。
しかもそのコメントは、福岡の民放の番組で部活動を紹介するコーナーがあり、私がいた部活が取り上げられたときでした。若い頃って、恥ずかしげもなくなんでも言葉にしてしまうんですよね。

フミヤさんは、レギュラー番組ではなく、念願叶って特別番組のスペシャルゲストでご登場いただきインタビューさせていただきました。ただこの時は、メインの進行はNHKの男性アナウンサーが務め、私はアシスタントという形だったので、いつか1対1でインタビューできる日を目指しているところです!

今も、様々な方にお話を伺う機会があります。
例えば、女優の奈緒さん、漫画家の高橋洋一さん、演歌歌手の伍代夏子さん、パティシエの青木定春さん、鎧塚俊彦さん、庭師でタレントの村雨辰剛さん・・・思い返すとキリがなく、皆さん本当に素敵な方で、お一人お一人にお話を伺うたびに、私自身がとても刺激をいただいています。

これは何も、著名人の方に限らずです。
私はお会いする方みなさんのお話を伺いながら、そこにある物語の素晴らしさに心を動かされます。それは、一番身近な家族もそうです。
人の話を聞くというのは、私にとってかけがえのない時間です。


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https://radiotalk.jp/program/68173

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こう話すと力強く聞こえます

数日前にも、菅首相の話し方について書きましたが・・・
昨日、新型コロナウイルスの急速な感染拡大によって緊急事態宣言の対象地域が広がりました。その発表を行なった菅首相ですが、緊急性や重大性が伝わりにくいと、改めて感じた会見でした。

どうすれば、緊急性や重大性が伝わる力強い話し方になるのか?
今日は、昨日の会見の冒頭の文章を使ってちょっとしたコツをお伝えします。

まずは、そのコツですが、それは、「言葉の始まりをはっきりと言う」ということです。この「はっきり」というのは、主に、声の大きさや張り、強さ、音の高さ、発音の明瞭さがあります。


それでは、実際に「言葉の始まりをはっきりと言う」点を意識して言ってみます。
あえて少し大袈裟な表現をします。
*音声はRadiotalkでお聞きください
Radiotalk→ https://radiotalk.jp/talk/457583


「先の1都3県に続き、他の地域においても厳しい状況が続いています。みなさんも不安に感じておられることと思います。
しかし、この厳しい状況を好転させるためには欠かせない措置であることを、ご理解賜りたいと思います。
必要なことは、あらゆる手段を尽くして取り組んでまいります。制約の多い生活で、ご苦労をおかけいたしますが、何としても、乗り越えていかなければなりません。国民の皆さんのご協力をお願い申し上げます。」



いかがでしょうか?
力強く聞こえましたか?
「言葉の始まりをはっきりと言う」に加えて、声のトーンや間の取り方、抑揚なども関係しています。

例えば、優しい感じで言うと「国民の皆さんのご協力をお願い申し上げます。」となり、先ほどの力強い感じとは、全く印象が変わります。
話す内容や伝えたい気持ちに合わせた表現ができると、さらに思いが伝わるようになります。


しかし、今回の会見のように原稿を読むというのは、トレーニングをしていなければ不自然な話し方になり、どうしても気持ちが伝わりづらくなります。そのため、菅首相も、不自然な話し方になっています。
例えば、助詞(てにをは)や文末の音伸ばしや音の高さです。菅首相はこのようになっています。
「制約の多い生活で⤵️ ご苦労をおかけいたしますが⤴️ 何としても、乗り越えていかなければなりませ⤵️ん。国民の皆さんの⤴️ご協力を⤴️お願い申し上げます。」という具合です。


他にも菅首相は、「サ行」「タ行」「ラ行」など、舌を使って出す音が不明瞭です。先の文章の中でも「なんとしても」というところを「なんとちても」と言っています。
発音不明瞭というのは、単に聞こえづらさだけでなく、印象にも直結します。サ行が不明瞭だと、どうしても幼い印象を与えがちになります。
幼いことどもが、「おかあさん」というのを「おかあたん」と言うような感じです。


ここでは、菅首相を例に上げましたが、リーダーの方がスピーチや挨拶される時に、このような話し方は多々見受けられます。
原稿を読むことが悪いわけではありません。原稿を読むときも話し手の想いや考えが、聞いている人に伝わるように、ぜひ、トレーニングをなさってみてください。



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今日は石の日・石に願いを


「きゃ〜!」
毎朝、必ず体組成計に乗っているのですが、昨日から今日にかけての体重の増加にびっくり!朝から悲鳴を上げてしまいました。

こんにちは。
フリーアナウンサーの三島澄恵です。
いやはや、年末年始、何よりお正月は、美味しいものをたくさんいただくものの体を動かす時間が減るので体重って増えてしまいますね。


今日から仕事始めという方も多いのではないでしょうか?
私はスロースタートの2021年ですが、こうやってブログを書くことも仕事のうちと言えば仕事のうち。今年は出来る限り毎日書こうと思っています。
ただ、書こうとすると「ネタが思いつかない!」「何度も書き直ししなきゃ!」「とても時間がかかる。」など、書くことが負担に感じられるようになってしまいます。
文章を書いたり、話したり、言葉を形にするときに、私の頭の中では様々な考えが巡ります。言葉の使い方、文法などの基本的なことはもちろんですが、特に「見聞きする人にわかるか?わかりやすいか?」「人を傷つけることはないだろうか?」この2点を考えながら言葉を選ぶので、とても時間がかかります。
そうして「いかにしたら、文章を効率的に(できれば魅力的に)書くことができるのか?」そんなことを考えることに時間を取られて、書くことから遠ざかるという繰り返しをしています。


そういえば、放送局時代、毎日のラジオ番組の生放送のオープニングで話す話題を、新人時代はなかなか見つけられずにいました。そんな時に活用していたのが、「今日は何の日?」という雑学ネタです。毎日毎日、様々な記念日があって、実はとても面白いんですよね。


ちなみに今日は、1月4日。1(い)と4(し)の組み合わせで「石の日」。
石は昔から神様の寄り付く場所として尊ばれていて、この日に願いをかけた石の物(お地蔵様や狛犬、道端の小石など)に触れると願いが叶うと言われているんだそうです。



今日から仕事始めで新たな気持ちで臨む方も多いでしょうし、受験や就職活動など様々な願いを持っている人もいると思います。
今日の石の日に、何かしら石でできたものに願いをかけてみるのもいいかもしれませんね。願いが叶いますように!

追記
私は、父が作ったお地蔵様に願いをかけます。
父曰く「お地蔵様は、いつも手を合わせて、私たちの幸せを拝んでくれているんだよ。」とのこと。このお地蔵様には、父のそんな想いがこもっているんだろうなと思います。

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脳の不思議・脳の可能性

福岡の実家に、宝船の御朱印を送っていたら父から電話がありました。
「1月2日に枕の下に宝船の絵を敷いて寝ると良い初夢を見られるんだよ。」と。

そう聞けば、やらないでいられないのが私の性分。
おかげで今朝は、気分良く目覚めました。夢を見たかは覚えていないので、ぐっすり眠れていたんでしょうね。
みなさんは、どんな初夢を見ましたか?

こんにちは。
フリーアナウンサーの三島澄恵です。


昨日1月2日に、叶えたい願いを思うままにノートに書き出しました。
何年かかかりそうな大きな願いもあれば、今年の早い段階で形にして行けることなど様々です。
例えば、実家を建て直すという大きなものから、私の歩む方向性をつくるという漠然としたものもあります。他にも、ラジオ番組を持つ。経営者のカウンセラーになる。のめりことをする。ブログを毎日書く。体幹トレーニングを毎日行う。などなど、思うままに書き出しました。
その中でも特に今年は、脳に関しての学びを深めたいと思っていて、年始から脳の最新研究に関しての本を読んでいます。

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私は自分自身の心のケアのために20代半ばから脳と心理について学んでいますが、脳というのがとても不思議なものだと思い始めたのは、父が脳出血で倒れた25年前。父の後遺症を知ってからです。脳出血で左半身麻痺になった父ですが、それとは別に視床痛という痛みが残りました。この視床通は、体が傷ついていないのにもかかわらず、脳の誤信号でものすごい痛みが出るというものです。
父はよく「生花で使う剣山の上を歩いているようだ。」と言っていました。はたから見ると怪我もしていないのに痛みがあるというのは信じられず、当時20代だった私は「父は本当に痛いのだろうか?」そう思ったことさえあります。

最近は、知り合いが脳のMRIを撮った時に、脳の一部分が無いということが判明。その知り合いはもう40代なのですが、生まれてから今に至るまで普通に生活をしてきています。脳は機能しない部分を、他の部分で補うことがわかっています。もしかしたらその知り合いは、生まれてからしばらくして、その部分を他の部分が補って過ごしてきたのかもしれません。


私が企業研修などでよく話す脳の働きの一つに「ミラーニューロン」があります。ミラーニューロンは、相手の表情や行動などを真似する脳の神経細胞です。
例えば、ミラーニューロンは相手の表情を即座に真似をするのですが、そうすることで、相手が今どんな感情なのか、何を考えているかなどを理解しようとしていてコミュニケーションを円滑にするために欠かせないということもわかっています。
そう考えると私たちは、周囲にいる人から大きな影響を受けていると考えられます。
例えば、チームワークをとる時にリーダー的存在の人が不機嫌そうだと、チームの人全員がそのリーダーに影響されるということを経験した人は少なくないと思いますが、これもまた、ミラーニューロンの働きによるものと考えられます。
私たちは影響を受けることもあれば、相手に影響を与えていることもあります。それは脳の無意識の働きだと分かっていれば、自分がマイナスの感情に引っ張られる時もどうしたらいいか解決策が見えてきます。

脳の不思議。
脳の可能性。
いままでも、研修や話し方のトレーニングをする時に、脳の働きを生かしながらプログラムを作っていますが、今年はさらに内容をブラッシュアップさせていこうと考えています。



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良いも悪いも自分次第


何を書こうかと迷っているとついつい日が経ってしまい、気づけば・・・

こんにちは。
フリーアナウンサーの三島澄恵です。

昨日今日と、東京はとても気持ちの良いお天気です。
私は秋生まれ(9月生まれ)ということもあるのか、四季の中で秋が最も好きです。空を見上げれば、太陽に伸びて行こうとしているタツノオトシゴのような形の雲が長く伸びていました。
ここ数週間は、何かと考えることも多く頭の中が慌ただしくなっていたので、今日は少しだけ自分時間にしています。

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今年は、新型コロナウイルスの影響で、イベントや研修はほぼ中止になり、去年までと比べると、とてもゆっくりとした時間を過ごしています。
コロナの影響が出始めた3月くらいから2〜3ヶ月は、この先どうなるのだろうという不安ばかりが先に立ち「何かしなくては」「動こう!動こう!」と、様々なことに取り組みましたが空回り。
今思い返せば、「なぜ、あんなに焦っていたのか?」と思うこともありますが、そうやって焦りながら、何かできることはないかと考え形にして来たことが、今になって求められるようになりはじめ、「あの時に、行動をしていて良かった」と思っています。


ある運命学によると、私は今年から3年間は停滞期間なのだそう。今年は、人に裏切られるようなことも起きると。それを聞いてからは、なんだかそればかりが気になり、「嫌だな」「大丈夫かな」「不安だな」そんな気持ちが膨れ上がって来ました。
確かに、停滞していた今年。思うように行かないこともたくさんあったり、予定していたことも無に返ったり、なんだかんだ色々あるので、あながち間違っていないのだろうと思います。


けれど、それはどの年も同じだと私は思っています。
自分にとって良いこともあれば、悪いこともあるのが常です。
そしてもっと言えば、自分にとって悪い出来事の時に、多くの学びを得て来たと、自分のことを振り返り思っています。そうなれば、悪い出来事も良いことに変わります。
結局は、良いも悪いも自分次第なのかもしれませんね。

とは言え、やっぱり悪い出来事は回避できたらいいな〜と思うのも、正直な気持ちです。心穏やかで過ごせるように、今日は、穏やかな空を見ながら自分時間。


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三島澄恵
ユナイテッドウェーブス合同会社代表。 
元NHK-FMラジオパーソナリティでTVのナレーター・リポーターなどを経て、学校教育にも関る。
これまでインタビューした著名人は2000人を超える。 その経験や知識をブログに綴っています。
詳しいプロフィールは下記まで。
https://united-waves.jp

【話すは放す】聞くには人を変える力がある

「話すのが苦手なんです。」
「人前で、うまく話せるようになりたいです。」
「どうやったら、相手に伝わるんですか?」
など、話し方が上手になりたいという相談をよく受けます。
実際、私も経営者や講師の方のスピーチや話し方のトレーニングを行っています。

けれど、人の話の聞き方が上手くなりたいと言って相談してこられる人は、ほとんどいません。皆無と言ってもいいかもしれません。
ということは、多くの人は、「自分の話を聞いてもらいたい」「自分のことを理解して欲しい」と思っているという裏返しなのだろうと思います。



私は企業研修に携わって10年近く経ちますが、4〜5年ほど前から、管理職の方を対象にした「聞き方」についての研修を行うことが増えました。ある大手通信会社様では、受講された80名近い方々が全員、活用度100パーセントとお答えになりました。この結果に、私はとても驚きましたが、それ以上に、受講を依頼された会社のご担当者様が驚かれていました。ありがたいことに、今年もご依頼を受けています。


どんな研修をしたか・・・


その話をする前に、「聞く」ことがどれどほど大きな力があり、相手に大きな影響を与えるのか?を、お伝えしたいと思います。それは、私自身の経験に基づいたことです。
私自身が、人の話を本当の意味で聴けるようになったのは、30代半ばを過ぎてからです。それまでは、人の話を聞いていたとしても、根底には「自分が正しい」という考えが、べったりと心に張り付いていたので、人の話を聞いているようで、実は聞いていなかったと、今は思います。

けれど、そんな私が変わったのは、実際に自分が話を聞いてもらって、たくさんの気づきと勇気づけをもらい、人にどう話を聞いてもらえれば前に進めるかを分かったからです。人に話を聞いてもらえるということは、どれほど人を変えることができることかを身をもって知りました。その経験から、カウンセリングやコーチング、心理学や脳科学を学び、今に至ります。

私は、20代前半の過度なダイエットが引き金になり、摂食障害に陥りました。今から二十数年前の当時は、今ほど、摂食障害という言葉は一般的ではありませんでした。カウンセリングも気軽に受けられるような状況でもありませんでした。なので、どう対処して良いのかもわからず、誰にも相談できずにいました。
それでも自分なりに色々と調べていると「摂食障害」というものがあることを知りました。それは、精神的なことが深く関わっているということもあり、調べた資料をみる限り、受診をするなら精神科ということだったので、恐る恐る大学病院の精神科を受診しました。

精神科という響き。
当時、20代前半の私には、とても重たいものでした。それでもなんとかしたいと思って行ったのですが・・・そこで初めてお会いしたお医者様から、子どもの頃からの親との関係などを根掘り葉掘り聞かれたことを、今でも覚えています。私は、その時、担当のお医者様に心を開けませんでした。話を聞いてくれているというより、尋問されているという感覚に陥ったのだと思います。その後は一度も行くことはなく、そのままの状態が数年続きました。


そして数年後に出会った、民間のカウンセラーの先生のおかげで、私を少しずつ変わることができました。無理に話を聞き出そうとはしませんでしたし、言いたくないことは一切言わなくて良く、私が話すことを全て受け入れてくれ、前に進むために決めたことも優しく背中を押してくれました。私自身が考え、気づき、行動を選ぶという感覚を、私自身が持てる導きでした。

話を聞いてもらっていて「自分で選んだ」という感覚は、とても重要です。相手に誘導されたや、相手の言葉に影響されて決めたという感覚が心のどこかに残っていると、うまくいかなかった時は、どうしても相手の責任にしがちです。そうではなく、「自分が選んだ」という感覚を持つことで、行動に責任を持てるようになります。それでも私の摂食障害が治るまでは12〜13年ほどかかりましたが、その先生は焦ることなく、ずっと私に寄り添ってくれていました。


研修でもお伝えするのですが、「聞く」を漢字にすると「聞く」「聴く」「訊く」という3つがあります。通常は「聞く」の漢字表記で良いのですが、聞くを深めて考えてもらいために、あえてお伝えしています。「聴く」は耳を傾けて集中して聞くという意味。「訊く」は常用漢字には含まれていないのですが、尋ねて答えを求めるという意味があります。
もちろん「訊く」も大切なことなんですが、まずは「聴く」ことが、相手との信頼関係を築くためにとても必要なことです。けれど、この「聴く」はなかなか奥が深く、私もまだまだ至らないことが多々あります。


私が最初に行った大学病院の精神科は、訊かれることが中心で「聴いてもらっている」という感覚になれなかったのだと思います。もちろん、お医者様との相性もありますし、当時の私の心には大きな壁があり、お医者様に心を開くどころか、頑なに閉じていたのでしょう。

訊くよりも聴くを感じられると、人は心に余裕ができるのだと思います。例えば、溢れかえってしまっているゴミ箱にゴミを入れようとしても、ゴミはこぼれてしまいます。新しい洋服を買ってきても、クローゼットがいっぱいだと新しい洋服を入れることができません。
それと同じで、私たちの心の中も、それまで溢れるほどに溜まっていた考えや気持ちが、そのままの状態であれば、周囲の声は聞こえないのだと思います。自分の中にある溢れるほどの考えや気持ちを誰かに話すことによって隙間が生まれ、他の人の話を聞いたり、客観的な視点を持てる状態になって行くのではないでしょうか。


「話すは放す」とも言われます。

話し上手になることも、とても大切なことです。けれど、それと同じくらい、いえ、それ以上に聞き上手になることは大切だと思います。

今、企業では「心理的安全性」が求められています。心理的安全性が生産性をあげると言われていますが、心理的安全性をつくるには、そのチームの誰もが安心して意見を述べられる環境づくりが必要です。どんな意見であっても、それを自由に話せるチームづくりが欠かせません。そのためには、「聞く」ことこそ、必要なスキルではないかと思います。そのほかにも、ハラスメントの予防やメンタルケア、人材育成などにも「聞くスキル」は関わっています。
特に、組織の管理職やリーダーの方には、今後、さらに求められるスキルだと思います。


余談ですが・・・
人は自分の話をしている時に、脳から快楽物質であるドーパミンが出るんだそうです。それほど、人は、自分の話をするということが好きなんですね。話し出したら止まらなくなる人も少なくないですし、自分ではそんなに話していないと思っていても、意外に長い時間話してしまったなんてこともあります。
ついつい話してしまう長話は、ご注意くださいね。

三島澄恵
ユナイテッドウェーブス合同会社代表。 
元NHK-FMラジオパーソナリティでTVのナレーター・リポーターなどを経て、学校教育にも関る。
これまでインタビューした著名人は2000人を超える。 その経験や知識をブログに綴っています。
詳しいプロフィールは下記まで。
https://united-waves.jp