脳の不思議・脳の可能性

福岡の実家に、宝船の御朱印を送っていたら父から電話がありました。
「1月2日に枕の下に宝船の絵を敷いて寝ると良い初夢を見られるんだよ。」と。

そう聞けば、やらないでいられないのが私の性分。
おかげで今朝は、気分良く目覚めました。夢を見たかは覚えていないので、ぐっすり眠れていたんでしょうね。
みなさんは、どんな初夢を見ましたか?

こんにちは。
フリーアナウンサーの三島澄恵です。


昨日1月2日に、叶えたい願いを思うままにノートに書き出しました。
何年かかかりそうな大きな願いもあれば、今年の早い段階で形にして行けることなど様々です。
例えば、実家を建て直すという大きなものから、私の歩む方向性をつくるという漠然としたものもあります。他にも、ラジオ番組を持つ。経営者のカウンセラーになる。のめりことをする。ブログを毎日書く。体幹トレーニングを毎日行う。などなど、思うままに書き出しました。
その中でも特に今年は、脳に関しての学びを深めたいと思っていて、年始から脳の最新研究に関しての本を読んでいます。

画像1


私は自分自身の心のケアのために20代半ばから脳と心理について学んでいますが、脳というのがとても不思議なものだと思い始めたのは、父が脳出血で倒れた25年前。父の後遺症を知ってからです。脳出血で左半身麻痺になった父ですが、それとは別に視床痛という痛みが残りました。この視床通は、体が傷ついていないのにもかかわらず、脳の誤信号でものすごい痛みが出るというものです。
父はよく「生花で使う剣山の上を歩いているようだ。」と言っていました。はたから見ると怪我もしていないのに痛みがあるというのは信じられず、当時20代だった私は「父は本当に痛いのだろうか?」そう思ったことさえあります。

最近は、知り合いが脳のMRIを撮った時に、脳の一部分が無いということが判明。その知り合いはもう40代なのですが、生まれてから今に至るまで普通に生活をしてきています。脳は機能しない部分を、他の部分で補うことがわかっています。もしかしたらその知り合いは、生まれてからしばらくして、その部分を他の部分が補って過ごしてきたのかもしれません。


私が企業研修などでよく話す脳の働きの一つに「ミラーニューロン」があります。ミラーニューロンは、相手の表情や行動などを真似する脳の神経細胞です。
例えば、ミラーニューロンは相手の表情を即座に真似をするのですが、そうすることで、相手が今どんな感情なのか、何を考えているかなどを理解しようとしていてコミュニケーションを円滑にするために欠かせないということもわかっています。
そう考えると私たちは、周囲にいる人から大きな影響を受けていると考えられます。
例えば、チームワークをとる時にリーダー的存在の人が不機嫌そうだと、チームの人全員がそのリーダーに影響されるということを経験した人は少なくないと思いますが、これもまた、ミラーニューロンの働きによるものと考えられます。
私たちは影響を受けることもあれば、相手に影響を与えていることもあります。それは脳の無意識の働きだと分かっていれば、自分がマイナスの感情に引っ張られる時もどうしたらいいか解決策が見えてきます。

脳の不思議。
脳の可能性。
いままでも、研修や話し方のトレーニングをする時に、脳の働きを生かしながらプログラムを作っていますが、今年はさらに内容をブラッシュアップさせていこうと考えています。



企業研修に関してのご相談や話し方トレーニングのご相談、そのほか、オンライン配信の技術的なことや制作などもお気軽にお問い合わせください。

ユナイテッドウェーブス合同会社
https://united-waves.jp

画像4

スマイルブーメランを飛ばそう!

こんにちは。

フリーアナウンサーの三島澄恵です。

2年ほど前でしょうか、あることに気づきました。
それは、お店で支払いをするときに店員さんの顔を見ていない自分です。

商品をレジに持って行き、支払いをして、商品を渡されるまで、私は店員さんの顔をほとんど見ていませんでした。

何を見ていたかとういうと、商品か、自分の財布か、渡す時のお金か、渡された商品か・・・といった具合に、顔を下に向けてばかり。

そのことに気づいたきっかけというのは、とても素敵な明るい声で「ありがとうございました。」と声をかけてくれた店員さんがいたからです。その声を聞いた瞬間、私は顔を上げて、店員さんの顔を見てハッとしました。

「私は人の顔を見て買い物をしてないんだな〜」

「単にお金を払って商品を受け取っている私って・・・もしかして、これまで不愛想な接客だと感じていた時は、そもそも私が不愛想に見えていたんじゃないだろうか。」


それからというもの、お金を渡すとき、商品を渡されるときなど、店員さんの顔を笑顔で見ることにしました。そうすると不思議なことに、店員さんを無愛想だと感じることがほとんど無くなりました。なおかつ、笑顔でいるだけで自分の心も明るくなると感じています。

前回は、イライラは人を傷つけ、自分にも戻ってくるブーメランという話を綴りましたが、笑顔もまた同じです。

私たちの脳には、ミラーニューロンというわれる神経細胞があり、これがコミュニケーションに大きく関わっていると言われています。

ミラーニューロンは、相手と同じ表情やしぐさをすることで、相手がどういう状況でどんな気持ちなのかを察するための神経細胞です。相手がいまなぜ笑っているのか?なぜ怒っているのか?悲しんでいるのか?などを察するために必要な脳神経です。
ミラーニューロンがあることで、良きにつけ、悪きにつけ、私たちは周囲の人から影響を受けていることになります。

例えば、チームの中に不機嫌な人がいると、チーム全員の気分ももやもやとしたものになった経験はありませんか?不機嫌な人がチームのリーダー的な人や影響が強い人であればなおさらではないでしょうか?

そういえば、笑い袋を聞いていたら、笑いたくなるというのが不思議でしたが、こういうことなんだろうと思います。

しかも、笑顔になるだけで、自分の心も不思議と明るくなります。口角が上がると脳は笑ったと認識して、落ち込んでいたり、怒っていてもその気持ちが和らぎます。
私は、夫と喧嘩をしたとき、最初はそれほど怒っていなかったのに、怒ったことを見せるために怒った顔をしていると、怒りの気持ちが増して行ってエスカレートすることがあります。

試しに、無表情でぶっきらぼうな顔をしばら続けて、その後、口角を上げて笑顔になって見た時の気持ちの違いを味わってみてください。口角をあげるときに、頬骨のあたりも上がるように意識するとさらにいいですよ。

スタンフォード大学の心理学者ケリー・マクゴニガル教授は、その著書「スタンフォードの自分を変える教室」の中で、意志力はうつる(感染する)というお話を書かれています。他者の欲求や感情、行動、目標もなど周囲の様々なものが私たちに影響してくるんだそうです。

他者から影響を受けるのであれば、私たちも同じように他者に影響を与えているんですよね。もし私が、周囲の人に影響を与えるのであれば、それはやはりポジティブなものでありたいと思います。

笑顔はその一つ。
スマイルブーメランを飛ばして、みんなが笑顔で過ごせるように。
これからますます、笑顔でいようと思います。

最後まで読んでくださりありがとうございます。ご質問やご感想はお気軽にお寄せください。

ホームページをリニューアルしました。

https://united-waves.jp

リーダーの感情は伝染する!?

 

ブログをご覧くださりありがとうございます。

フリーアナウンサー

キャリアコンサルタント の三島澄恵です。

組織を強くする質の高いコミュニケーションをテーマに

様々な視点からお伝えしています。

 

 

研修では、役員や管理職、店長のみなさんなどの

トップリーダーやリーダー研修も多くご依頼をいただいています。

その中で、リーダーの感情が周りに伝染するというお話をしています。

 

感情が伝染するということ。

みなさんも経験があるのではないでしょう?

 

何かのグループやチームの中で、

リーダー的存在の人の機嫌が悪い時、

周りにいるあなたもなんだか不機嫌な気持ちになったり、

なんとなく、心地悪いそんな気持ちになったりしたことはありませんか?

 

アメリカで感情の伝わり方を測定する実験が行われました。

数百人の参加者を集め前向きなリーダーの講演を見た場合と、

前向きな感情のスコアが低いリーダーの講演を見た場合で

どのような気分の変化が生まれたかを調べたものです。

 

結果は、前向きなリーダーの講演を見た人の方が

前向きな感情スコアが低いリーダの講演を見た人よりも

前向きな気分になりました。

(ここでいう前向きな感情というのは、情熱、熱意、興奮、楽観性など)

 

これは心理学の実験ですが、

もう一つ私たちの脳に備わっている神経細胞も影響していると言われています。

その神経細胞は、ミラーニューロンと言われるものです。

 

私たちは、相手の表情などを真似することで

相手の心を知ろうとするミラーニューロンという脳の神経細胞を持っています。

相手が悲しい顔をしていれば悲しい顔に、

喜んでいてれば喜んだ顔に、

怒っているときは怒っている顔に、

相手の表情を真似してしまいます。

これは私たちが意識する前に起こっていることです。

 

このミラーニューロンの働きを考えると、

影響力の強い人の表情や行動を

周囲の人は気づかないうちに真似をして

同じ感情を味わっている可能性が高いのです。

 

私自身、司会や講師を務める時に前向きな感情を心がけています。

時々あるのは、私に観客や受講者の緊張感が伝染してしまうのか、

なんとなく自分に元気が無いなと感じることです。

そういう日は、終わった後に、いまひとつ手応えが感じられないというか、

滞りなく終わってはいるものの、熱量の違いを感じることがあるのです。

 

それゆえ、司会や講師を務める時は、

いつも以上に、自分の前向きな感情を表現し、保つようにしています。

私が発するもので、目の前にいる人たちに影響を与えることを実感しているかです。

 

 

もしあなたが、会社や部署のリーダーであるなら、

あなたの感情は周囲へどのような影響を与えているでしょうか?

コミュニケーション豊かなより良い会社づくり、チームづくりを目指すには、

リーダーであるあなた自身がどのようにいるかが鍵なのかもしれませんよ。

 

 

 

最後まで読んでくださりありがとうございます。

コミュニケーションについての質問などありましたら

お気軽にコメントください。

 

 

三島澄恵プロフィールはこちらをご覧ください。

http://united-waves.jp/about.html