昨夜、NHKスペシャルで最新科学で迫るニッポンの子育てというテーマが放送されていました
お母さん達は、自分の赤ちゃんの泣き声だけで自分の子供が分かるという実験で始まりましたが、
そこにはお母さんとしての脳の働きがあったことを知りました
お母さんって、すごいですね〜
あなたと大切な人の心をつなぐ。
Heart Voice 代表 三島 澄恵です(^^)
そんなお母さん達ですが、子育ての不安からイライラを募らせたり、うつになったりと
本当に辛い想いを抱えている人も少なくないようで、
その症状を科学的に迫って、対策法なども紹介されていました。
その1つが、ご主人が奥さんとちゃんと向き合って話を聞くというものでした。
解決策を提示するのではなく、まずは奥さんの苦労や不安を理解して、
その気持ちに共感して寄り添うだけで、奥さんの心がリラックスするというのです
私はコミュニケーション研修で、「聞き方」についてもお伝えしています。
相手の話の何を聞くのか?
相手の話をどう聞くのか?
聞くことで相手の関係性がどう変わるのか?
本当の意味で「聞く」ことができれば人間関係は大きく変わるということを
私自身もとても強く感じています。
とはいえ、若い頃の私は人の話を聞くのはとても苦手でした
特に近しい人であればあるほど。。。その最たるものが母親です。
母が話していることに対して、ついつい「あ〜でもない、こ〜でもない」と言ってしまうんです。
例えば、母と私のこんな会話があります。
母:「最近、調子が悪いと。」
私:「前からやん。はよ病院に行っておいでよ。」
母:「お父さんのこともあるし、そうそう家を空けられんと。
もし何か大変なのが見つかって入院とかなったら、あんたたちに迷惑かけるやろ。」
私:「そんなの気にせんでいいけん。お母さんのことの方が心配やけん。病院に行って!」
母:「もういいと。。。」
私:「そんなん言わんでよ。」
母:面倒になる母は、全然違う話に展開(^^;)
こんな会話のやりとりは何度となく繰り返してきました。
これと似た会話をみなさんも思い当たりませんか?
相手が相談のように話してきたことに対して、相手を想って一生懸命を答えを出そうと話すこと。
ここではあえて「相談のよう」と書きました。
というのも、こういうときの相手は「相談している」のではなく、
自分の気持ちを分かって欲しいという想いで話をしているんです。
それを「相談」と受け止めて、懸命に答えようとするのが聞いている側なんです、
これまた「相手を想って」と言いつつ、
実際のことろ自分の意見を伝えたいだけに陥りがちな場合が多いのです。
こういうことが分かり、私は母との会話を大きく変えました。
母:「この間、雨が降る中お父さんを病院まで連れて行ってね。大変やったとよ。」
私:「うん」
母:「お父さん、ゆっくりしか動けんやろ。車に乗せるまでの間にお母さんびっしょり濡れてね。」
私:「うん、それは大変やったね。」
母:「そう。大腿骨の骨折もあって無理に動かせんやろ。本当に大変。」
私:「うん。そうだね。」
この後も、母の苦労話は続きました。
特にこの日は、母の心が折れていたようで珍しく1時間近く話していました。
いつもなら、「そんなときは、◯◯した方が良いんじゃない?」など言いがちな私ですが、
この時はあえてそういうことを言わないようにして、
ずっと「うん、うん」「そうだね。」と、母の話を聞き続けました。
すると最後の最後に母が
「なんか、聞いてもらってスッキリした」と言ったのです。
声も話し始めと違って明るくなっていました。
正直、とってもびっくりな母の言葉でしたが、
話を「聞く(聴く)」というのは、こういうことなのだというのが腑に落ちた経験です
専門のカウンセラーの先生は、この聞くことを徹底的にトレーニングされています。
それは心を開けない(開かない)患者さんの信頼を得るためでもあり、治療に欠かせないからです。
それほど「聞く」ということは重要なのです。
「うん、うん」「そうだね。」
たったそれだけの言葉ですが、その言葉は人の心を癒せるほどの大きな力があります。
「うん、うん」の魔法
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