障害のある方の詩に、各界の著名人やアーティストなどが
ハートをモチーフにしたアートを制作し、
ふたつがハーモニーを奏でるNHKハート展。
今年で21回目を迎えました
そのトークショーの司会を去年に引き続き担当させて頂きました(^^)
音、光、そして想い・・・3つの波をつむいで心をつなぐ。
UNITED WAVES 代表 三島 澄恵です☆
実は私がNHKで仕事を始めた頃にスタートした展覧会。
放送でも毎年紹介していたので、
東京でこのような形で携わらせて頂けることに
不思議なご縁と有り難い気持ちでいっぱいです
トークショーは20回記念の去年からスタートし、
去年は俳優の榎木孝明さんがゲストでいらっしゃいました。
去年のトークショーの様子
21回目の今年は、落語家の笑福亭鶴笑師匠。
鶴笑師匠は、パペットを使った落語や紙切り、南京玉すだれといった
通常の落語とはひと味もふた味も違う形で私たちを笑わせて下さいます。
また海外35カ国、100都市で公演されているグローバルな活躍ぶりです。
トークショーでは、言葉や文化の違う国での落語について伺ったのですが、
言葉は完璧でなくても笑いは伝わるんだそうです。
その中には、紛争地域のアフガニスタンもあり、
笑顔を忘れてしまうほどの生活の中で、師匠の公演で笑顔になる紛争地域の子供達。
話を伺っているだけでもその笑顔が想像され、とても温かい気持ちになりました。
寄席の始まりに、お客様の心を笑いでぐっと掴む師匠ですが、
まずはその国のことを知ることから始まるそうです。
その話を伺い、私たちの日常のコミュニケーションも同じだな〜と、
改めて考えさせられました。
そして鶴笑師匠は、ボランティア落語で年間50本ほど公演をなさっています。
これまで300カ所を超える会場で行ない、目標は1000カ所!
このボランティア落語のきっかけは阪神・淡路大震災。
震災直後は笑いは不謹慎ということで仕事がなくなり、
「なんでお笑いなんかやっ ているのやろ」と悩まれたんだそうです。
しかし、当時、がれき撤去などの手伝いに行ったときに
ある被災者の方とこんなやり取りがあったそうです。
「笑わしてくれ よ。お前ら、芸人と違うんかい」と。
「いいんですか?」と聞くと、「笑いたいねん」と。
念のため、体育館に避難している人たちにも聞いてもらったらみんな「笑わせて」と言うんですね。
「それやったら」とやらしてもらった。そしたら、〝ズワワーッ〟と、いままで聞いたことのない笑いがわき上がってきた。
「生きてて良かった~、笑いをやっていてよかった!」
「笑いにはこんな力があるんや!人の役に立つんや!」
心からそう思って、笑いに感謝して、そこからボランティア落語を始めたんです。
(笑福亭鶴笑師匠のホームページ「ごあいさつ」から抜粋)
現在は、熊本地震で被災された方々に笑いを届けたいと
熊本の民話を元にしたパペット落語を考えていらっしゃいます。
「できる支援をして行きます。」
トークショーの終わりにそのように話をされていた鶴笑師匠。
その経過は師匠のTwitterで随時つぶやかれていますので、ぜひご覧下さい
詳しいことは、笑福亭鶴笑師匠のホームページからどうぞ
http://kakushow.sakura.ne.jp/index.html
さて、今回のNHKハート展での師匠の作品もとても素敵でした。
その作品については、次回の投稿でお伝えします(^^)/