トレーニングしなくても届く声は手に入る

 

ブログをご覧くださりありがとうございます。

フリーアナウンサーの三島澄恵です。

 

仕事始めの方が多い月曜日。

「組織を強くする質の高いコミュニケーション」をテーマに

様々な視点からお伝えしています。

 

このところ、新入社員研修を担当させていただいていますが、

ある時、研修を見学されていた教育ご担当の方から

研修後に、こういう声をかけていただきました。

 

「私も研修をしていますが、なかなか声を大きく出してもらえず、

三島先生の声を出す教え方が、とても参考になりました。」と。

 

実は、声の出し方は、学校の先生方からも

「どうやったら、あんなにすぐに出せるようになるのか

教え方を知りたい。」と言われることが多々あります。

 

 

そのご担当者の方がおっしゃるには、

声を大きく出すことを教えると、

単にどなるように張り上げてしまったり、

なかなか大きな声を出してもらうことが

難しかったりするんだそうです。

 

接客に求められる大きな声とは、

単に張り上げた声ではありませんよね。

 

そのお店の雰囲気に合った大きさだったり、

丁寧だったり、明るかったり、心地よかったりと

聞いている側が居心地の良さを感じる声が必要です。

 

 

その声をどうやったら手に入れられるか???

 

 

それは、本当にちょっとしたことなんです。

そして、誰でもできることで、コツさえつかめばOKなのです。

 

 

それは、「相手がいる場所に声を出す。」

 

たったこれだけです。

 

 

え〜〜〜〜〜!!!
これだけ?????

 

 

とお思いになるかもしれませんが、

本当にこれだけです。

 

相手がいる場所を意識するには、

ちゃんと相手に体を向けて、顔を向けて、声を出すということです。

 

 

これは何も新入社員のみなさんだけのことではありませんよ。

ベテランの人でも、声が聞こえづらい人もいますし、

どうしたら良い声になるかと悩んでいる人も少なくありません。

そういう人は、相手を見ていなかったり、

何か作業をしながら返事をしていたりします。

 

もちろん、トレーニングをした方が良いのは確かです。

けれど、日々の仕事や生活がある中で、

声を鍛えるトレーニングをどれだけの人ができるでしょうか?

そういうことも踏まえて、

「相手がいる場所に声を出す。」そうお伝えしています。

 

新入社員のみなさんは

研修で仕事の基本を学んで現場に入っていきます。

不安や心配もあるでしょうが、

配属された場所で、がんばろうという気持ちを持って仕事を始めます。

 

その時に、周りで働いている上司や先輩が、

お手本になっていないこともしばしばあるようです。

そうすると、やる気のある新入社員のみなさんの気持ちを

削ぐことになりかねません。

 

新入社員のみなさんの若い力を発揮してもらうためにも

先に働いているみなさんがお手本になるように願っています。

 

まずはコミュニケーションの基本である声を出すことから。

今週は、「相手がいる場所に声を出す。」

このことを意識して過ごしてみてはどうでしょうか。

 

 

最後まで読んでくださりありがとうございます。

コミュニケーションについての質問などありましたら

お気軽にコメントください。

 

 

失敗を成長につなげるには?

 

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フリーアナウンサーの三島澄恵です。

 

仕事始めの方が多い月曜日。

「組織を強くする質の高いコミュニケーション」をテーマに

様々な視点からお伝えしています。

 

今週は私の若い頃の話をさせて頂きます。

この時期は、新入社員研修を担当する機会も多くあり、

若い人のエネルギーを、私自身が頂いています。

そして、同じ頃の自分を思い出す良い機会になっています。

 

私が、放送局の仕事に初めて着いたのが23歳の年。

今思い返せば、若気の至りというような

恥ずかしく思うことがたくさんあります。

 

その一つ。

50分のラジオ番組でのこと。

生放送の番組でしたが、

初回だけは事前録音をして放送することになりました。

 

当時は、6ミリテープで録音していました。

写真はイメージです。

 

放送局の物は、もっと大きいデッキでしたが、

作りとしては同じです。

左側にテープをセットして、右側のリールに巻きつけて使います。

 

私は高校時代、放送部でオープンデッキを使っていたので

テープの準備は率先して行いました。

収録用のテープを左側にセットして、

右側のリールにテープをかけて準備完了!!

 

そこから、50分間は生放送さながらに、

先輩のパーソナリティと楽しくも緊張の時間を過ごし

録音終了!!

 

収録後、きちんと収録ができているか、

6ミリテープの3点チェックを行います。

3点チェックとは、テープの最初、途中、終わりに

きちんと音が入っているかを確認するものです。

 

すると・・・音が聞こえてこない・・・

3箇所どころか、どこをチェックしても音が聞こえてこない・・・

音響技術のスタッフさんも大慌て!!

 

マイクを再度チェック、

音響卓のフェーダーもチェック、

機材のどこにも問題はないのに、なぜ?????

 

 

そして、よくよく確認すると、

なんとテープの裏表逆にセットされていることが発覚!!

私がセットするときに、

テープを1箇所ねじって張ってしまっていたのです。

 

 

6ミリテープは、音を記録する面が決まっています。

その面とは逆の面が向いていたことで、

結果、収録ができていなかったんです。

 

申し訳ない気持ちと恥ずかしさで一杯になり、

ものすごく落ち込んだことを、今でもはっきりと覚えています。

 

けれどその時、先輩も音響技術のスタッフさんも

誰1人として、私を責める人はいませんでした。

 

笑いながら、

「今のは練習練習。これから本番ね!」

そう言ってくれ救われたことを覚えています。

 

できることを進んでやろう!

新人だけど役に立ちたい!

 

そんな気持ちで、自ら進んで取り組むようにしていましたが、

こんな凡ミスから、私の放送局時代は始まりました。

 

他にもたくさんの失敗があり、

今思い出しても、穴があったら入りたいくらい

恥ずかしいことも数知れず。。。

 

それでも、温かく育ててくれた周囲の人のおかげで

8年もの間、レギュラー番組を担当することができ、

そして、今もなおフリーアナウンサーとして、

仕事を続けることができています。

 

失敗したときに、

私は職場で、あまり厳しく叱られた記憶はありません。

 

それよりもどちらかといえば、

「大丈夫、大丈夫。次から気をつけようね。」

「全員で気をつけないといけないね。」や、

失敗後に、自分なりに気付いたとき

「そうそう、そういうことだ。」と

優しく諭してくれたりと、

そういう上司や先輩・同僚・後輩に恵まれてきました。

 

おかげで、自分で考えて動ける力を磨けたように感じています。

その経験やその後の教育機関での経験から、

私は教えるときに「見守る」ということを意識しています。

 

企業では、「自ら考えて行動できる」

そんな人材に育って欲しいと考えていることだと思いますが、

指示が多すぎたり、

失敗したときに責めてしまったり、

感情的に怒ってしまったりなどすると

指示待ち人間を作ってしまうことになりかねません。

(もちろん、個々の性格に合わせて対応することが基本です。)

 

失敗したときこそ成長のチャンス。

それは本人だけでなく、

周囲の人がどう接するかも鍵を握っています。

 

新しい風が吹き込んでいる今の時期。

改めて、指導の仕方を見直してみるのもいいのではないでしょうか。

 

 

最後まで読んでくださりありがとうございます。

コミュニケーションについての質問などありましたら

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ちょっとした一言が信頼を深める

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フリーアナウンサーの三島澄恵です。

 

仕事始めの方が多い月曜日。

「組織を強くする質の高いコミュニケーション」をテーマに

様々な視点からお伝えします。

 

さて、今日から新入社員を迎えて

新たな年度を迎える会社も多いのではないでしょうか。

私は新入社員研修を様々な企業で担当させていただきますが、

新入社員のみなさんの若いエネルギーに

毎年、身が引き締まる思いを覚えます。

 

そして、今の時期は、日常の様々な場所で、

フレッシュな新入社員さんたちに出会います。

 

いつも使っているバスに乗った時のことです。

 

バスが出発する寸前に飛び乗ったものの

ICカードがバックからなかなか出せずに大慌て。

 

慌てれば慌てるほどICカードを入れたケースが見つからず、

焦りと、恥ずかしさでいっぱいになりながら

とにかくバッグの中に手を入れて探す私。

 

そんな姿を目の前で見ていた運転手さんは

「ゆっくりいいですよ。」と、

にっこり微笑んで優しい一言をかけてくださいました。

 

顔を上げて運転手さんの顔を見ると、

見かけたことのない運転手さんで、

新人さん(中途入社でしょうか)のようでした。

 

その後の車内アナウンスも

他の運転手さんと比べると丁寧で親切。

ベテラン運転手さんとは違う新人さんらしい

細やかな気配りを感じられたバスのひと時でした。

 

 

私が大慌てしている姿を見てかけてくれた一言。

おかげで私は、その言葉で落ち着きを取り戻し

ICカードのケースを取り出せました。

 

こういうちょっとした一言。

そういう一言に気持ちが救われることがあります。

 

そしてこういう一言は

日常の様々な場面で使えたら

とてもいい人間関係が築けると思うのです。

 

質の高いコミュニケーションは難しいことではなく、

ちょっとした声かけのように、

相手への思いやりを言葉や行動で示せるかどうかです。

 

感謝やねぎらい

お礼や気遣い

心配やいたわり

そういうちょっとした想いを

相手に伝えること。

 

当たり前のようでいて

なかなかできていないことのように思います。

 

新入社員を迎えた今週は、

社内全体を改めて見つめなおせる時期かもしれません。

今週は、ちょっとした一言を意識してみられてはどうでしょうか?

 

 

 

余談・・・

新人の頃。

どうしていいかわからないこともありながら、

失敗したり、叱られたり、

それでも一生懸命に取り組んで

毎日毎日、人との出会いや一つ一つの仕事と向き合って

自分ができることを精一杯尽くしていたことを思い出します。

 

新入社員のみなさん、

入社おめでとうございます!!

みなさんの姿を見て初心を思い出し、

私も新たな気持ちで新年度を迎えます。

 

新入社員のみなさんの活躍を心から願っています!

 

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