ブログをご覧くださりありがとうございます。
フリーアナウンサーの三島澄恵です。
仕事始めの月曜日。
「組織を強くする質の高いコミュニケーション」をテーマに
様々な視点からお伝えします。
今回は、「話すより『聞く』で部下は成長する」です。
企業研修に行くと、
「(部下に)指示をしても動いてくれない。」
「言ったことしかやってくれない。言ったこともやらない。」
「考えたらわかることなのに・・・」など様々な悩みを伺います。
そんな話を伺った時、私がアドバイスさせていただいているのは
「相手(部下)の話をちゃんと聞くこと」です。
ビジネス雑誌プレジデントに掲載されていたデータです。
500人を対象にした調査の中で、
職場の不満のうち話し方と聞き方に絞ったものです。
その第1位は「話を聞いてない」
その他の順位を見ても「聞く」にまつわるものは
7つもランクインしています。
(下記の表はクリックすると大きくなります。)
ここからわかるのは「聞く」といっても、
単に「聞く」のではなく、
「ちゃんと聞く」ことが重要だということです。
姿勢や目線はもちろんですが、
どのように受け止めて聞いているかも問われています。
企業研修の打ち合わせに伺うと
担当者とその上司の方が同席されることがあります。
私が担当者の方に聞いていると、
担当者の話が終わらないうちに、
上司の方が補足説明などをされることがあります。
上司からすると、部下である担当者の話を補足したり、
修正したりして、わかりやすく伝えようとされているのでしょう。
しかし、担当者が話し終える前に話してしまうと
様々な弊害が出てきます。
例えば話している人(部下)からすれば、
・自分は間違ったことを言ったのだろうか?
・自分の伝え方は下手なのだろうか?
・自分が話す必要はないんじゃないだろうか?
・上司が補足してくれるからある程度やっていればいい。
・最後まで話を聞いてもらえない不満
・物事を最後まで考えることをせずに人を頼る
など、様々な思いや考えがめぐります。
結果、自信を無くしたり、
自分の行動に最後まで責任を持って行動しなかったり、
仕事へのモチベーション低下も起きてしまいます。
多くの企業で、
「自ら考えて、行動する人材育成」という目標を掲げています。
しかし、上司が部下の話を最後まで聞いていないということは、
部下が自分で考え抜く機会を
奪ってしまっていることに繋がっているのです。
そのため、行動の意味を理解していないために失敗したり、
次に同じようなことが起きても行動に移せないなど
これもまた、企業でよく聞く悩みを生んでいます。
話を「ちゃんと聞く」
この「ちゃんと」は聞く態度はもちろん、
何を、どう聞くかということも全て入っています。
話を聞くときは、自分が話したいことは一旦横に置き、
相手の話を聞くモードを入れましょう。
自分の話は3割。相手の話は7割。
そういうことも言われますが、
「話そう」という思いがあると、
相手の話より自分の話そうとすることに意識が行きがちになります。
聞くと決めて聞くモードに入る時は、
相手の話10割くらいの意識を持った方が
最後までちゃんと聞くことができます。
「相手が何を考え、どういう想いを持っているのか」
この1週間、意識して聞いてみてはいかがでしょうか?
三島澄恵プロフィールはこちらをご覧ください。
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