こんにちは。フリーアナウンサーの三島澄恵です。
TEDxKyotoに登壇された一般財団法人ユナイテッド・スポーツ・ファウンデーション代表理事の諸橋寛子さんのトレーニングに関わらせていただいた本番までの4ヶ月間を綴っています。
前回のブログでは、より具体的で実体験の話の方が伝わるということをお伝えしましたが、今回も実体験の話が、話により深みを与えるということを綴ります。
原稿がある程度できた頃に、TEDxKyotoの担当者の方から「きれいにまとまりすぎている」というアドバイスがあったと諸橋さんに聞きました。きれいにまとまっているというのは悪いことではありませんが、聴衆の心に届くには、話し手の人間味や人柄が伝わる工夫が必要です。
その時ふと思い出したのが、以前、諸橋さんから聞いた子供たちの話でした。
それは、子供たちの大脱走の話。
諸橋さんが代表を務める財団では、小学生を対象にスポーツキャンプという企画を行っています。2泊3日で、様々なスポーツを体験するんですが、その指導は日本代表などを務めるトップアスリート。
キャンプ運営はボランティアを募集、外国人の参加もあって国際交流も行われます。夜は英語で発表会もあったり、貴重な経験ができる企画です。
けれど、このスポーツキャンプでは、毎回と言って良いほど、子供たちのケンカや誰かが脱走しそうになったり、帰りたいとホームシックになったり、それはもう大変なんだそうです。小学3年生~6年生なので親御さんと離れ、しかも初めて会う友達ばかりで、ふとした瞬間に寂しくなるんでしょうね。
そんな様々なことが起きつつも、子供たちは、2泊3日のスポーツキャンプが終わる頃、大きく成長しているんだそうです。
その話をしている時の諸橋さんは、とても喜びに満ち溢れていて、内側からのエネルギーがほとばしっているような感じを私は感じていました。
スポーツキャンプを通して、子供たちが変化・進化・成長を遂げて行く姿は、まさに諸橋さんが今回のTEDxKyotoで聴衆に伝えたかったことです。
この子供たちの話。
スピーチの後半部分に出てきます。会場はちょっとした笑いに包まれますが、それ以上に、子供たちが成長し、生き生きとしている姿が聴衆にも伝わっていたように思います。それは話し手である諸橋さんの子供たちへの気持ちが伝わったからこそだと感じています。
話し手が喜びに満ち溢れていたり、情熱を込めて話せる話は話し手の気持ちが伝わる話です。
それはまた、話し手の人間味や人柄が伝わることにもつながります。
あなたにもきっと、そんな話題があると思います。
あなたの話す力は、あなたの心の引き出しにたくさんありますよ。
諸橋寛子さんのTEDxKyotoでの発表の様子。
ご覧になっていない方は、ぜひご覧ください。
話し方は、経営者やビジネスマン、学校の先生や研修講師、さらには、大学生、高校生、小中学生、未就学児までまで、幅広い方々を対象に行っています。
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