素直に受け止め、すぐに、練習を重ねる

こんにちは。フリーアナウンサーの三島澄恵です。

TEDxKyotoに登壇された一般財団法人ユナイテッド・スポーツ・ファウンデーション(以下:USF)代表理事の諸橋寛子さんのスピーチトレーニングを担当させて頂いた貴重な経験を綴っています。

諸橋さんのスピーチトレーニングを初めて担当したのが2015年。
そのトレーニングから3年を経て、今回の依頼となりましたが、諸橋さんのスピーチは、3年前に比べ、格段に上達されていました。
それがわかったのは、今回の依頼をいただく半年ほど前です。

USFでは、3年に1度、「感謝の会」というイベントを開催されています。USFの活動を支えてくれている企業や団体、アスリートを招いて、財団の活動報告を兼ねて感謝を伝えるイベントです。この時、私は司会を務めました。
そして、この時に財団の代表である諸橋さんの挨拶を、再び聞きました。

「え~」や「あの~」という無駄な言葉はほとんど無くなっていました。言葉には強弱がつき、早口で少し聞き取りづらかった言葉は聞き取りやすくなっていました。そして、言葉の持つ力が生かされ、聞き手に言葉が届く感覚が伝わってきました。

懇親会の時に、ある大手銀行の執行役員の方もこんなことをおっしゃいました。

「諸橋さんは、話がうまいね~。話すこともしっかり頭に入っているし、堂々としていて説得力もある。うちのトップも練習しているようだけど、なかなか上達しないようだけど(笑)。」と。

トレーニング後の3年間、諸橋さんが自分なりにスキルを磨いてこられたのだろうということを、私は感じました。

私が、諸橋さんのスピーチトレーニングをして、最も強く感じたのは
「素直に受け止め、すぐに、練習を重ねる」ということです。

話し方は、これまでも様々な方にトレーニングを行ってきました。しかし、多くの場合、すぐに自分の話し方に戻ります。

それは、自分のそれまでの話し方が楽だからだと思います。しかも、それで大きな問題は無く過ごしてきているので、「これまでのままでもいいじゃないか。」や「自分らしく話せないから、前のままで良い」そう考える人が多いように思います。

これは何も話し方だけでなく、何かを身につけていくときも同じだと思うのです。例えば、語学学習、ダイエット、運動など、何か継続することはなかなか難しいものです。自分自身に置き換えて考えても、どれだけできているか・・・(苦笑)

しかし、諸橋さんは、私がアドバイスしたことをすぐに取り組まれていました。しかも、トレーニングの日以外も、分刻みの忙しいスケジュールの中で時間を作って、自主トレーニングをされていました。

私ができることは、上達のサポートです。どんなにアドバイスをしても、どんなに一生懸命に教えても、それを受け止めて、自分のものにするかは、本人次第です。もちろん、やる気が出るようにサポートはしますが、それでも、やはり本人の力が無ければ前進は難しいものです。

素直に受け止め、すぐに、練習を重ねる。

上達するには欠かせない、当たり前のことですが、これができるかできないかが、自分の人生を変えていくのだと、諸橋さんの姿から教わりました。

TEDxKyotoで諸橋さんは、変化・進化・成長について話されました。それは何かを学ぶときの基本精神にもなっているようです。
諸橋寛子さんのTEDxKyotoでの発表の様子。
ご覧になっていない方は、ぜひご覧ください。
きっと、生きるヒントを得られますよ。

TEDxKyoto 2018 スピーカー 諸橋寛子さん

話し方は、経営者やビジネスマン、学校の先生や研修講師、さらには、大学生、高校生、小中学生、未就学児までまで、幅広い方々を対象に行っています。
お問い合わせはお気軽にどうぞ。

ユナイテッドウェーブス合同会社
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TEDxKyotoで見た「話す力」

こんにちはフリーアナウンサーの三島澄恵です。

ブログでは、人生を「話す力」で切り拓くをテーマに書いていますが、まさにそのことを実感したとても貴重な経験について、しばらく綴っていきます。

それは、去年2018年11月に開催されたTEDxKyotoで登壇された、一般財団法人ユナイテッド・スポーツ・ファウンデーション代表理事の諸橋寛子さんのスピーチトレーニングを担当させて頂いたことです。

TEDをご存知の方は多いかと思います。

TEDは、「よいアイディアを広めよう(Ideas Worth Spreading)」を理念とする非営利団体で、26年前、カリフォルニアで行われた4日間の講演会が始まりです。

そして、xがついたTEDx(テデックス)は、TEDの精神に基づいて、世界各地で独自に運営されているプログラムです。日本でも、東京、京都、仙台、札幌、福岡など、様々な地域で独自に行われています。

私が携わったのは、京都。
TEDxKyotoは、2011年に創立。第一回目は2012年で、これまで8回のイベントが開催されています。

TEDxKyotoについて詳しいことは↓
http://www.tedxkyoto.com/about-us

そのTEDxKyoto 2018に登壇された諸橋寛子さんから、スピーチトレーニングのご依頼を頂き担当させて頂きました。
諸橋さんは、一般財団法人ユナイテッド・スポーツ・ファウンデーションの代表理事で、スポーツを通じて子供達の教育に取り組み、そして、豊かな社会の実現に向けて取り組まれています。

まずは、諸橋寛子さんのTEDxKyotoでの発表の様子をご覧ください。

TEDxKyoto 2018 スピーカー 諸橋寛子さん

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話す力を磨くには声を出して練習しよう!

こんにちは。フリーアナウンサーの三島澄恵です。

先日、「ゼロから始める人前での話し方」というセミナーを開いてほしいというご希望を伺いました。以前は、何度か一般募集のセミナーを行っていましたが、最近はなかなか開催できずにいました。
今年はタイミングを見て、楽しく身につくセミナーを開催したいと思っていますが、ご興味のある方はいらっしゃるでしょうかね。

話し方のセミナーや研修中に、各自練習をする時間を作ると、恥ずかしさもあり、原稿とにらめっこしてぶつぶつと練習する人がほとんどです。

けれど話す力を磨くためには、しっかりと声を出して練習することが大切です。

それには大きく2つ理由があります。

1点目は、本番同様に声を出すことで、自信をつけることができます。
2点目は、声に出すことで、自分の声を自分の耳で聞いて間違いなどに気づくことができます。

2点目の耳で聞いて確認している点ですが、これは原稿作成やメールの文面作成の作業中にも役立ちます。私たちは、声に出すことで文法や言葉の違いなどを気づくことができるのです。
話したことを耳で確認しているというのは、いまひとつ実感が湧かない人もいるかもしれません。

例えば、こんな経験はないでしょうか?
携帯電話で自分の声が遅れて聞こえてきた時、その自分の声が気になって話しづらいと感じたこと。

日本の研究者が作った面白い装置で、おしゃべりを制御する装置というのもあります。これは話している自分の声が0.2秒遅れて聞こえる装置ですが、それだけで話しにくさを感じ、話している人はおしゃべりをいつもより短くやめるというのです。
この装置からもわかるように、私たちは声に出して聞こえてくる自分の声を聞いて確認していることが窺えます。

私も放送やナレーション、司会の時に、マイクを通した自分の声の聞こえ具合で、話しやすさは変わることを実感しています。だからこそ、何度も、本番を想定しながら練習をします。

本番の場は、想定しているよりも騒がしいかもしれません。し〜んと静まり返っているかもしれません。時々、思いもよらない音が入ってくるかもしれません。想定外のことがおきるかもしれません。
それでも、集中力を切らさず、自分の話したいことを話すには、本番までに練習を重ねることです。

話す力を磨くには、本番で何があっても動揺せず、自分の伝えたいことを伝えられるように、できる限り本番さながらに声を出して繰り返し練習を行うことです。それが、大きな自信につながり緊張を和らげる手助けにもなります。


話し方は、経営者やビジネスマン、学校の先生や研修講師、さらには、大学生、高校生、小中学生、未就学児までまで、幅広い方々を対象に行っています。
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動作は心に影響する


こんにちは。フリーアナウンサーの三島澄恵です。

トレーニングや研修で自己紹介などの発表をしてもらっていますが、その際に緊張して細かな動きをする人がいます。
例えば、体が左右に揺れたり、手をさすっていたり、目がキョロキョロしていたり、持っているペンを動かしたり、こういう細かな動きはどれも聞き手に不安を与えます。
そのため、その動きを止めてもらうのですが、そうすると直立不動になり、言葉が出てこなくなります。

話す時のボディーランゲージは、話す力を与えてくれるのでつけた方がいいのですが、先のような細かな動きは話す力を弱めるのでマイナスです。


そこでお伝えしてるのは、動きを大きくすることです。さらには、その動き方と話す内容をリンクさせると言うことです。

例えば、力を込めて伝えたい時は切れのある強い動きをつける事、柔らかく優しく伝えたい時は、そっと物を置くように動きを穏やかにすることです。

研修の発声練習では、手のひら返し発声とチョップ発声をして、ちょっとした動きの差で口調が変わることを体感していただいています。

動きには話し手自身の心が表れます。
最初に書いた細かい動きが出るときは、不安や焦り、イライラなどの心持ちであることが多いものです。心持ちを変えるというのはなかなか難しいものですが、行動を変えるというのは意識さえできれば変えることができます。

緊張が強かったり、不安が大きかったり、焦っていたりするときほど、細かい動きから大きな動きに変えてみてください。

ちなみに、2分間パワーポーズを取ることで積極性や行動力が出るホルモンが増加するという実験結果が出ています。パワーポーズというのは、両手を広げ、胸を張って空を見上げるようなポーズです。スーパーマンのようなポーズという方がわかりやすいでしょうか。

2分間パワーポーズを取ることで、私たちの体にはストレスホルモンが減少し、テストステロンという積極性や行動力が出るホルモンが増加するそうです。前かがみで肩を落としているようなローポーズでは、逆のことが起きます。
ちょっとした行動のように思えますが、私たちの心に大きな影響を与えていることがわかります。

行動はすぐにチャレンジできます。人前で話す時は意識してみてください。

企業研修やスピーチトレーニングは、ご要望に沿ってプログラムを作成しています。

役員研修・管理職研修・中堅者研修・若手・新人研修全ての階級の研修を行っています。
コミュニケーションスキル
プレゼンテーションスキル
面談スキル
部下の教育スキル
接客スキルなどお気軽にお尋ねください。

話す力は第一声が鍵

こんにちは。フリーアナウンサーの三島澄恵です。

「三島さんは緊張し〜だもんね。」と言われるほど、周りから見ても、自分でも自覚している緊張し〜の私です(笑)

緊張して足が震えたことは何度もありますし、自分で手元に書いていた漢字が読めなくなった大失態もあります。さらにはイベント最初の自己紹介で「活動しています。」と言うところを「活躍しています。」と言ってしまい、会場爆笑なんてこともありました。今となっては笑い話ですけど。

けれど、緊張は全くしないより、適度にある方が良い話ができます。緊張感が薄れていると、うっかりな失言をしてしまったり、予定時間以上に話し過ぎてしまったり、口調にも締まりが無くなってしまったりと様々な影響が出ることがあります。適度な緊張感は、話す力を強くします。


私はずっと、緊張しない方法を色々と試してきましたが、今は、「緊張を味方につける」という考え方に変わりました。

その一つの鍵が、話し始めである「第一声」です。

例えば、「みなさん、こんにちは。」が最初の一言だとしましょう。緊張した状態でステージに出た瞬間、呼吸も整えず、会場もしっかりと見渡さず、早口で、意識をせずに言ってしまうと、その後もそのまま早口で話してしまいます。言葉に詰まったり、間違えたりすると、さらに緊張が増ししどろもどろになったりします。

緊張している時こそ、動きはゆっくり堂々と、ステージに出たら一息起き、会場を見渡し、一番遠くの人に向かって話す意識で、「みなさん、こんにちは!」とゆっくり、はっきりと言ってみてください。

声を一番遠くの人に届くように話そうとすると、口も大きく開き、それまで緊張で固まっていた筋肉が少しほぐれます。

さらに大切なのは、声を出すということは息を吐き出すということ。緊張している時に深呼吸をする人は多いと思いますが、深呼吸で大切なのは、まず大きく吐き出すということです。一番遠くの人に声を出そうとすれば、吐き出す息も多くなるため、その後にしっかり息を吸うことにつながります。もっといえば、息を吸うための間ができることで、その後の話も落ち着いて話すことができるようになります。

私も緊張しているときは、気づかぬうちに体が前かがみになっていて、早口になりがちです。そんな時は、だいたい途中で言葉に詰まったり、とちったりしています。とちるとそれでまた焦って、緊張が高まるという悪循環です。緊張している時こそ、姿勢良く(少し胸を張る程度)し、第一声をはっきりと大きな声で話すことで、その後も詰まることなく終えることができます。

話し手が余裕を持って話せていると、聞いている人も余裕が生まれ、話し手の話を理解しやすくなります。

「話し始めの第一声」を意識できれば、話す力が高まります。

プレゼンテーションやスピーチトのレーニングでは、ご要望に合わせてプログラムしています。

内容を考えるところから、話すところまで。トータルで対応していますのでお気軽にご相談ください。

話す力は、まず声から

こんにちは。フリーアナウンサーの三島澄恵です。

今回からは少しずつ「話す力」の磨き方や方法をお伝えしていきます。

今日は「声」の話。人に伝えるには、相手に声が聞こえるように声を出す必要があります。さらに言えば、単に声が出ているだけでなく、「言葉に力を与えられる声」というのが話す力をアップさせてくれるのです。

私は放送部でトレーニングする前までは、キンキン声だったようです。「ようです」というのは、自分では、人に聞こえている自分の声のことってわからないからです。私たちの声は、自分が聞こえている声、人に聞こえている声は違います。

皆さんは録音して自分の声を聞いたことがありますか?もし聞いたことがあるという人は、自分が思っていた声と違って、なんだか不思議な感じだったのではないでしょうか。

私は放送部に入り、「低い音を鍛えなさい。」と指導されました。それから日々、低いところを意識してトレーニングしたおかげで、今では、「良い声ですね。」と声を褒められるようになりました。

どんなこともそうですが、声もトレーニングした方が良いのです。けれど、日々のトレーニングはなかなか難しいものです。そこで私がお伝えしているのは、「一番遠くにいる人に向かって声を出す」ということです。

人前で話をしている人に多いのが、原稿に向かって話している人や、一番前にいる人に話している人、マイクに向かって話をしている人です。自分の目の前に聞いている人がいるにもかかわらず、その人たちに向かって話をしないので、声が届かず説得力に欠けてしまいます。

また、マイクがあるから声は聞こえるだろうと思っているのも間違いです。マイクはあくまでも拡声器です。声を良くする機械ではありません。ぼそぼそ話していればぼそぼそと、抑揚がなければ抑揚の無い話し方で聞こえます。説得力があり、人の心に響く声は、マイクがあったとしても、ハリのある響く声で話せているということです。

そのため、話すときは、(マイクの有無にかかわらず)一番遠くの人に声が届くような意識を持つこと。そして、そこに向かって声を出すこと。それを意識するだけでも、声にハリが出て、言葉に力が出てきます。

一度、話している自分の声を録音して聞いてみてください。あなたの声は、どんな風に聞こえているでしょうか?それを聞いて、あなたなどう感じるでしょうか?

自分のことを客観的に捉えると、声を磨くきっかけにつながりますよ。

企業研修では、体を使った発声トレーニングも行っています。

声から社員の健康を活性化することもご提案していますので、お気軽にお問い合わせください。

企業研修 発声トレーニング

一番伝えたいことをシンプルに

こんにちは。フリーアナウンサーの三島澄恵です。

話す上で一番大切なことは、伝えたいことを明確にするということです。これが最も重要で、最も難しく、最も悩むところです。私もこうやってブログを書きながら、書いては消し、書いては消しの繰り返しをしています(笑)

けれど、自分が叶えたい夢であれば、あまり難しく考えず、シンプルに言葉にする方が伝わるような気がしています。

私は、「話す仕事をしたい。」と、ずっと言っていました。

思い返せば、中学生の頃は「ラジオのパーソナリティになりたい。」と言っていて、その後、高校・大学でも、「アナウンサーにになりたい。」と言っていました。

気づけばそうなれましたが、学校の先生も、友達も、親や兄弟でさえも、まさか私が夢を叶えるとは思っていなかっただろと思います。

私は第二次ベビーブームの世代で、当時、バブルがはじけた後の就職氷河期。放送局も採用を控えていた時代。しかも、たいした学歴もなく、容姿は人並み以下。それでも諦めずに「話す仕事がしたい。」と言葉にしていたことで、周りの人たちががたくさん応援してくれて、ご縁がつながり夢が叶いました。

言葉選びや話す順序は、確かに大切ですが、それ以上に、「私は◯◯をやりたい。(なりたい。)」とシンプルに言葉にして、周りの人に話すことで、人生は切り拓かれていきます。

とはいえ、プレゼンテーションやスピーチのように、自分の考えを話す場では、単に「◯◯がしたい!」だけでは伝わらないですよね。そこに、「なぜ、そう考えるのか」や「それによってどういった結果が出るのか」さらには、具体的なデータや事実などを盛り込む必要があります。そして、そういった様々な肉付けをするからこそ、「伝えたいこと」という話の芯は、ぶれることなく明確にしておく必要があります。

伝えたいことを言葉にするには、タイトルをつけるように短い言葉で表現して、それを1行〜2行の文章(70文字程度)で、全体像が見えるような文書でまとめてみることです。

この方法は、話し方の基本として、あらゆるところで紹介されているので知っている人も多いでしょう。けれど、いざやってみると、なかなか上手くまとまらないものです。頭でわかっていることと、実際にできることは違うんですよね。

放送局で仕事を始めたばかりの頃、企画を提案するときに上司から教わったのは、「通る提案は、最初の2〜3行で面白さが伝わってくる。」というものでした。

以来私は、提案を作るとき、最初の数行を懸命に考えるようになりました。話すときの構成も、これと同じでとても役立っています。

最初に結論(伝えたいこと)を伝え、その全体像がわかる話をして、そこからひとつひとつ細かな話をしていくことで、聞き手は、話し手が何を話そうとしているのかを理解しやすく、次の話も聞きたくなります。

話す中身を考えていると、あれもこれもと欲が出たり、これで良いのか?と何度もやり直したり、果ては何が言いたいかわからなくなったり、考えるのが嫌になることもあります。

けれど、そうやって、あ〜でもない、こ〜でもないと言葉を選び、何度も何度も書き直す中で、溢れかえっていた言葉も、複雑になっていた頭の中も徐々に削ぎ落とされ、シンプルになっていくものです。

シンプルに言葉にできるというのは、自分の中で伝えたいことが明確になっているということです。それは、「◯◯になりたい!(やりたい!)」とシンプルに自分の夢を言葉にすることと同じです。

一番伝えたいことをシンプルな言葉で表現すること。

いま、プレゼンテーションやスピーチなどで悩んでいる人は、それができるまで繰り返し繰り返しトライしてみてください。伝わり方が大きく違ってきますよ。

年明けのお仕事。トークショー第三弾、

ゲストは女優の奈緒さんでした。

去年のNHK連続テレビ小説「半分、青い」のヒロインの幼馴染

木田原菜生役を演じた奈緒さん。

今年は、映画の出演も多いそうです。

NHKハート展新宿展 トークショーゲスト:奈緒さん

最後まで読んでくださりありがとうございます。

ご質問やご感想がありましたら、お気軽にコメントをお送りください。

どうしたら話し上手になる?

こんにちは。

フリーアナウンサーの三島澄恵です。

経営者のスピーチトレーニングや、企業での話し方トレーニングを行っていますが、その度に聞かれるのは「どうすれば、話し方はうまくなるんですか?」です。 

話し上手になりたいと思っている人は少なくありませんし、私自身、自らの話し方には日々反省ばかりです。仕事柄、話すのが得意と思われがちですが、自分では全くそう思っていないんです。話し方が上手くなる特効薬のようなものがあれば、私が知りたいくらいです(笑)

それでも私は、話すことを学び始めてかれこれ30年。仕事として向き合い始めて25年ほど経ちました。

話し上手になるには、「1に熟考、2に練習、3、4が無くて、5に場数(アウトプット)。」という具合に、インプットしたものを考え、まとめて、練習を積み、本番を重ねていくという、とても地道な繰り返ししかないと実感しています。

ただ、それよりも大切なのは、自らの心持や、自分自身の在り方(生き方)だと感じています。なぜなら、話し方は自分そのものだからです。

政治家や経営者、芸人やタレントの方々などが、失言で失敗されている姿を多々見聞きします。言った本人は悪気なく使った言葉、うっかり言ってしまった言葉、ちょっとした目線や態度なども含めて、これらは、その時の心持ちや、その人自身がどのように生きているかというものが表れます。特に、急な対応を迫られた時や謝罪の時、その逆に気を抜いている時や自信が付いてきた時などは、その人の本質が見え隠れしてしまいます。

 

私の失敗談をひとつ。

ある企業の社長に謝罪に行った時のことです。

まずは即電話で謝り、その後、直接謝罪に伺いました。とにかく申し開きをせずに謝っていたのですが、途中、社長が、事の経緯を聞いてくださったので説明をしました。しかしそれが失敗でした。私の説明が社長には言い訳に聞こえ、その点を社長にも指摘を受け、さらに謝るという大失態。

今思い返しても恥ずかしい限りですが、ことの経緯を説明しているときに、私の心の何処かに「理由を知ってもらえれば許していただけるのでは。」という甘い気持ちが出てきたんだと思います。

「話し方は自分そのもの。」そのとき改めて、身に染みました。

自信を持って話すことは大切なことですが、自分のことを話し上手だと思っていると思わぬ失言をしてしまうことがあります。

自分の信念を持つということは大切なことですが、自分の話していることが全て正しいと思い込んでいると横柄な態度になり、周囲の人の応援を得られなくなることがあります。

そもそも、相手があなたの話を聞こうとしてくれなければ、どんなに上手に話しても伝わりません。まずは相手が、あなたの話を聞いてくれる土壌づくりが何よりも大切なことではないかと思うのです。

本当に話し上手な人は、難しい言葉を使ってできる人に思わせたり、流暢に話して格好良く見せたりせず、素直に、真摯に、謙虚に、情熱を持って向き合っている人です。

基本的なテクニックはたくさんありますが、その根底となる自分の在り方を忘れてしまわないように。この文章を綴りつつ、私自身取り組んで行こうと、思いを新たにしています。

今年は、年明け早々、3人方々のトークショーの司会を担当しました。

お二人目は、柳家花緑さん。

新年、初笑い。楽しいトークショーになりました。

NHKハート展新宿展 トークショー 柳家花緑さん


最後まで読んでくださりありがとうございます。

次回もお付き合いください(^^)

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「話す力」は人生を切り拓く

こんにちは。

フリーアナウンサー・話し方講師、キャリアコンサルタントの

三島澄恵です。

2019年がスタートしはや半月。

目標を新たに日々をお過ごしかと思います。

私は今年は、ブログを書くことを継続していこうと思っています。

今年もどうぞ、よろしくお願いいたします。


さて、今年からブログのタイトルを

「人生を『話す力』で切り拓く」に変えました。

その大きなきっかけは、

昨年、TEDxKyotoで、登壇者のスピーチトレーニングを

担当させていただき、改めて、「話す力」の重要性を感じたからです。

私は高校時代に放送部に入部したことで、

「話す」ことを基礎から学び、身につけ、磨くことをしてきました。

それから約30年。

10代の頃に出会った「話す力」は、

その後の私の人生を大きく変えました。

念願だった放送局での仕事に就くことができ、

夢だったアーティストのインタビューをし、

フリーになり東京で仕事をスタートし今を迎えていますが、

それは、自分の想いや考えを周りの人たちに話したことで、

そんな私を応援してくれた人たちがいたおかげです。

私はこれまで、インタビューやトークショーなどを通して、

経営者、アーティスト、ミュージシャン、アスリート、

タレント、クリエーターなど、様々な業界の一流の方々に

お話を伺ってきました。

その数、2,000組を超えると思います。


そんな中で感じているのは、

みなさん、自分の想いを表現することに長けているということです。

表現上手といっても、流暢に話せているということでも、

順序立ててきれいに話せているということでもないんです。

言葉を通して、その人の想いが伝わってくるというのが、

私が感じていることです。

夢を掴むには?

自らの想いを実現するには?

どんなことも、自分一人では成し遂げることはできません。

周りの人たちの応援が欠かせないと思うのです。

そのためにはまず、

話すこと、言葉にすること。表現すること。

実現は、その先にあります。

あなたが話さなければ、誰もあなたの想いには気づきません。

あなたが話さなければ、あなたが何をやりたいのか誰も気づきません。

あなたの心に秘めた想いが十分に育っているなら、

もし、育っていないとしても、

言葉として表現してみると何かが変わるかもしれませんよ。


このブログでは、話し上手になることではなく、

どうすれば、自分の想いを言葉として表現できるか

ということをお伝えしていきます。

私の失敗談をたくさん交えながら、

みなさんの日々のお役に立れてば幸いです。

それでは、2019年もどうぞよろしくお願いいたします。

今年最初のお仕事は1月3日のトークショーでした。

NHKハート展の新宿展。

お話を伺ったのは、墨絵アーティストの茂本ヒデキチさん。

当日は、墨絵のライブペインティングを見せてくださいました。

その時に描いてくださった作品。

みなさんにとっての2019年が勢いあるものになりますように、

願いを込めて。


NHKハート展新宿展 トークショー 茂本ヒデキチさん

最後まで読んでくださりありがとうございます。

ご質問やご感想はお気軽にお寄せください。

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なぜ、今の仕事をしているのだろう?

 

ブログをご覧くださりありがとうございます。

フリーアナウンサー

キャリアコンサルタント の三島澄恵です。

組織を強くする質の高いコミュニケーションをテーマに

様々な視点からお伝えしています。

 

今日は、最近の私の気づきをひとつ。

私はなぜ今の仕事をしているのだろう?

そして、仕事をするというのはどういうことだったか、

それを思い出すことができた出来事を綴ります。

 

私は、話すことをベースにした仕事を続けています。

途中、迷い道もありましたが起業するにまで至りました。

 

実は、話すことを本格的に学び始めたのは高校1年生からなので、

かれこれもう30年が経とうとしています。

しかも、小学校・中学校時代も放送委員会ということを考えれば、

私がどれだけ、話し伝えることが好きだったのか自分でも驚きです。

 

さて、そんな私も、このところ仕事に対して少々気重に感じていました。

絶対に失敗は許されない。

クライアントの期待に応えなければ。

独立してからのここ10年はそういう想いばかりが強くなり、

最近は、仕事が負担に感じるようになっていました。

 

誤解の無いように言いますが、私は今の仕事は好きです。

本番が終わった時の達成感や

何より、お客様の笑顔やクライアントの笑顔、

共に関わったスタッフの充実感からの笑顔、

私自身の笑顔に出会える素晴らしい仕事だと感じています。

 

けれど、そこに向かうまでの労力や失敗への不安感が募るため、

事前準備をするときに、

とてもエネルギーを使ってぐったりしてしまうことが続いていました。

結果、好きな仕事が好きと思えなくなっていました。

 

これは昨日、私のメンターである先生のセミナーを受け気づいたことです。

そしてそこで、

私はなぜ、今の仕事をしているのかを思い出すことができ、

自分の仕事への向き合い方をクリアにイメージできたことで、

清々しい気持ちで、いま、このブログを書いています。

 

このブログを書いている場所は、あるドーナツ店。

ここの店員さんの仕事姿を見て、私の気づきはより深まりました。

 

お店に入り、コーヒーとチーズトーストを注文しました。

 

コーヒーはおかわり自由。

しばらくすると、店員さんがテーブルを回り声をかけてくださいました。

私のテーブルに、まだ手をつけていないチーズトーストを見て、

店員さんは

「もう一度、温めましょうか?」とさりげない一言を添えてくださいました。

 

私は「じゃ、後でお願いしても良いですか?

お気遣いありがとうございます。」と伝えると、

 

店員さんは「もちろんです。

せっかくですから温かく美味しく召し上がってほしいので。」と、

とても素敵な笑顔で返してくださいました。

 

その笑顔と心配りは、仕事だからそうしているというより、

その店員さんからの自然な姿のように見えました。

仕事だから、接客の決まりだからというより、

その店員さんが楽しく取り組んでいるように見えました。

 

 

昨日、私が思い出した仕事への私の想い。

それを、今店員さんの姿でさらに深く刻むことができました。

 

 

なぜ、今の仕事をしているのか?

それは、関わる人が笑顔になる姿を見て、

私自身が幸せを感じることができるからです。

 

関わる人が笑顔になるためには、まず自分が笑顔でいること、

仕事を楽しいと感じられていることが大切なんだと、

そんなことに気づけた出来事でした。

 

明日はその気づきを、担当する仕事で形にできると予感している日。

良い日になりそうです。

 

 

 

最後まで読んでくださりありがとうございます。

コミュニケーションについての質問などありましたら

お気軽にコメントください。