ド素人だった私がたった1年半で全国2位になれたワケ

運動部と同じように文化部にも全国大会があります。私は高校時代放送部でしたが、その放送部にも甲子園と同じような大会「NHK杯全国高校放送コンテスト」が毎年開かれています。

私は高校生になってアナウンスの勉強を始めたのですが、わずか1年半で全国2位に。文化部なので大した大会ではないと思われるかもしれませんが、これがなかなか厳しい大会なのです。私がいた福岡地区は、地区大会→県大会→全国大会出場になります。しかも、地区・県大会いずれも予選と決勝が行われるので、他地域に比べると全国大会に出場すること自体もハードルが高いのです。

そんな中、中学生までは剣道一筋だった私が高校2年生の時に全国2位になれたのは、素質や実力以外の様々な要因があったと思います。

その要因の大きなポイントは3つ。
1つは「学ぶ環境」2つ目は「成長のタイミング」3つ目は「思い込みがなかったこと」です。

最初の「学ぶ環境」
私の場合は、この環境に入りたくて入ったわけではなくたまたま縁があって入ったのですが、顧問の先生の指導が素晴らしかったことや、一緒に学ぶ仲間、先輩や後輩に恵まれました。学ぶ環境は、指導者との出会いはもちろんですが、そこで共に切磋琢磨できる仲間の存在や年齢の近い目標とする存在、そして、自分の学びを教え伝えていく後輩の存在も重要です。

学んだことを身につけるには、知らないことを知る→知ったことを行動する→行動していることを続けていくことが大切です。そして、自分が得た知識を教えることは、最も重要で成長できる学びです。

何かを学ぶ時は、自分の身を置く環境というのは大きく影響します。
しかし、そういう環境に身を置けなかったり、縁が無いという人もいると思います。そういう人は、今の時代はインターネットで、そういう場を探すこともできますし、学ぶこともできます。
私の時代には無かったツール。素晴らしい環境だなと思います。


2つめの「成長のタイミング」
これは、個人の成長のタイミングです。

私は、自分自身が放送部のコーチや顧問を務め、10年近く放送部の生徒と関わってきた経験もあります。なので、よくわかるのですが、成長の度合いというのは、やはり個人個人スピードが違います。
最初から急激に伸びる生徒もいれば、急に伸びたけど停滞が長い生徒、最初は全然伸びなかったけど2年くらいして急激に伸びる生徒や、3年生の最後の大会が終わって急激に頭角を表す生徒など、本当に様々でした。

私が放送部に入り学び始め1年半程度で全国2位になれたのは、その成長のタイミングがたまたま大会のタイミングと合ったのだと思います。
これは何も、アナウンスに限ったことでは無くどんなことも同じではないでしょうか?スポーツも仕事も何事も、成長のタイミングがぴったりと合った時に成果が発揮できるのだと思います。そして、その成果に合わせて自分の学びを深めて行く意識を持つことも必要です。

そして何より大切なのは、成果を感じられないことが続いても、学びを続けることで必ず成長していると信じること。そして、花を開かせるタイミングが来るまで続けることでは無いかと思います。

私もまだまだ成長中!
次の花を開かせるまで新しい学びを続け、タイミングが来るまで継続です!

そして、最後の「思い込みがなかったこと」
これについては、YouTubeでお伝えしています。YouTubeには、私が高校1年生で初めて大会に出場した時のアナウンスと、高校2年生で全国2位になった時にアナウンスの音声も紹介しています。
声の質や表現などの違いも感じていただけると思いますので、ご参考ください。

(1484文字)

*このブログは、普段は1分で話せる文字数300〜350文字を目安にしていますが、今日は、1484文字で4分50秒ほどで話せる長さになっています。

今回の話の続きは、YouTubeで配信していますので、ぜひご覧ください。

トレーニングをしなくても声は届くようになる!!

話し方はトレーニングすれば誰もが上手になります。けれど、トレーニングしなくても上手な人がいるのも事実です。そういう人の共通点の一つは、声が大きいです。声が大きいことで、勢いもあり、言葉に強さも生まれ、自信が感じられるのです。

私は30年以上、アナウンスについて学び、経験を重ねてきました。自分自身がプレイヤーとして話すことに加え、学校や企業などで教えることで、より効率的で効果的な方法を考えることに繋がっています。

私がトレーニングで意識しているのは、できるだけ早く変化を感じられるようにすることです。実際私のトレーニングでは、初回のレクチャーを受けていただくと大きな変化が感じられ驚かれます。

変化のヒントの一つをYouTubeで紹介していますので、是非ご覧ください。

(332文字)

*このブログは、1分で話せる文字数300〜350文字を目安に綴っています。

今回の話の詳しい内容は、YouTubeで配信していますので、ぜひご覧ください。

スピーチやプレゼンテーションのトレーニングを行っています。
経営者や講師の方など人前で話す機会が多い方にはおすすめです。

放送・イベント・企業研修などのご相談は、
ユナイテッドウェーブス合同会社までお気軽にどうぞ。

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伝わる表現力のトレーニングの始め方

私の話す基礎は高校時代に培われました。当時、様々な練習をしたひとつにCM原稿がありました。

今でも最初に練習した原稿は覚えています。

「降りそそぐ光と緑の中で、センシブルなファッションとくつろぎの新しい出会いが生まれようとしている。さあ、いい風つかまえて”ライド・オン・ザ・ウィンド” 風に乗る5月23日。『ザ・インクスポット・ビル』小倉魚町にオープン!」

どこか時代を感じるカタカナ言葉も入っていますが、当時はいまひとつ言葉の意味を理解できないままに表現していたように思います。

しかし実は、CM原稿には表現のポイントが凝縮されています。

プレゼンテーションやスピーチの原稿を練習することも大切ですが、CM原稿のような全く別の原稿を練習することで表現力が磨かれますので、ぜひお試しください。

(342文字)

*このブログは、1分で話せる文字数300〜350文字を目安に綴っています。

今回の話の詳しい内容は、YouTubeで配信していますので、ぜひご覧ください。

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不安が言葉を多くする

*このブログでは、1分間で話せる300〜350文字を目安に、様々な話題を綴っています。 

講演やスピーチなどで、せっかく良い話をしているのに、無駄に言葉数が増えてわかりにくくなる人がいます。
例えば、話し終わりに近づいていたはずなのにそこから話し続けてしまう人や、説明に説明を重ねて行く人などです。中には、余計な一言を言ってしまって失敗する人もいます。

なぜ、話しながら言葉数が増えてしまうのでしょうか?

その原因の1つは、聞き手の反応を感じられず、伝わっているかどうかという不安が生じるからです。

「私の話していることわかりにくかったようだから、もう少し話を加えよう。」
そうしているうちに話が増え、聞いている人は話の要所がわかりづらくなってしまうという悪循環に陥ります。

聞き手に不安を感じたら、質問を投げかけてみたり、話してきたポイントを復唱したりして、聞き手の反応を確認すると、無駄に言葉が増えずにすみますよ。

(349文字)

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文字のダイエット作戦

*このブログでは、1分間で話せる300〜350文字を目安に、様々な話題を綴っています。

1分で話せる文字数で書き始めた理由3つあります。

その1つは「文字のダイエット」

必要なことだけに絞って書くトレーニングになると思ったからです。

テーマを決めて文章を書き始めても、書いているうちにあれもこれもと加えてしまい、「何を書いていたんだろう?」と感じることが多くありました。誤解が無いように、わかりやすいように、補足情報も・・・そんなことを考えて書いていると、テーマから逸れてしまい、しかも、書いては消し、書いては消しを繰り返し、時間ばかりがかかり・・・

以前は、もっとスラスラ書けていたのに、考えれば考えるほど書けなくなりました。

そこで、「1分間に話せる文字数を決めたら?」と思ったのです。

チャレンジした感想はというと、なかなか良い感じで頭が回転してくれています。

文字のダイエット作戦手応えあり!

(「1分で話せる〜349文字)

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人材育成の一つとしての「話し方」

こんにちは。

フリーアナウンサーの三島澄恵です。

かれこれ9年ほど、新人研修を始め、職員の人材育成の一環として研修のご依頼をいただいている社会保険労務士法人様があります。

今年もご依頼をいただき、つい先日、研修を終えました。

新人研修では、コミュニケーションのベースとなる話し方と聞き方を3回(週一回)で行いましたが、加えて、職員の人材育成として今回は「自分の考えを主張する討論ワーク」を行いました。

「自分の考えを主張する討論ワーク」は、あるテーマについて、自分の考えを主張し聴衆を納得させるというものです。今回は事務所内の人が聴衆となり、かつ審査員として点数もつけていただきました。

自分の考えを発表した後、審査員からの質疑応答の場を設け、話に矛盾がないかなども精査して最終的に審査を行いました。

この研修を行い改めて思うのですが、人に伝えるためには「話す内容」と「音声表現(声やボディーランゲージ)」の両方のバランスが重要だということです。

話し方というと、どう表現するかということに意識が行きがちな人も多く、「話す内容(言葉選びや構成含め)」ということがおろそかになっている人も少なくありません。
しかし、話す内容がしっかりと練られていなければ、伝わるものも伝わらないものです。

これは何も、今回の研修のような討論やスピーチなどの場だけに限りません。職場やプライベートで、自分の考えや想いを伝えるときも同じです。話す前に、何を伝えたいのかを明確にし、どの順番で話すかなどを一度自分で考えて話すということが重要です。

研修をしながら、話し手本人が、自分が何を話したいかが明確になっていない人が多いことを感じています。何より、私自身を振り返った時に、自分の中で明確になっていない話の時は相手に伝わっていないことをひしひしと感じています。

だからこそ、研修や司会の時など人前で話す時は、話す内容は練りに練って準備をしていますし、日常生活でも「何を伝えたいか」という点を話す前に明確にして話すように心がけています。

今回の研修では、話す内容を考える際に、「自分の考え方は、客観的にどうなのか?」「どういう言葉や構成にすれば伝わるのか?」「自分の考えを理解してもらうにはどうしたらいいのか?」などを考える時間をしっかりと取ってもらいました。1ヶ月のスケジュールを組んだ中で、3週間近くは考える時間で、残り1週間は練習しながらも、話す内容の修正に取り組まれました。

そうやって取り組むことで、それまで考えていたと思っていたことでも、実はそこまで深掘りしていなかった自分に気づいて向き合うことになります。

みなさんも、自分の考えや想いを伝えたい、伝わってほしいと常々思っていると思います。そうであればあるほど、声に出す前に一度、自分が何を話したいのかを考えてみられてください。

さて今回の社会保険労務士法人様で討論ワークに臨まれた方々ですが、それぞれにこれまでに無い成長を垣間見られたようで、代表の方は喜んでくださっていました。何より、取り組まれたご本人たちそれぞれの気づきがあったようです。

話し方はその人そのもの。


単に話し方を上手くするという目的だけで無く、企業の人材育成の一環としての研修としてのご相談もお受けいたします。お気軽にお問い合わせください。

最後まで読んでくださりありがとうございます。ご質問やご感想はお気軽にお寄せください。

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自分の力を引き出してくれる出会い

こんにちは。

フリーアナウンサーの三島澄恵です。

高校生最後の私の朗読の音声と、今は亡き恩師の声が入ったカセットテープ。
福岡から東京に仕事の拠点を移した際、お守りのような気持ちで実家から持ってきたテープで、いつかデータ化しようと思いながら、なかなか手をつけずに今日に至りました。

高校生の頃、放送部の課題で添削テープというのがありました。(上の写真左のカセットテープ)
毎日、アナウンスや朗読の原稿を読み録音したものを顧問の先生が聞き、添削の音声が録音されたものを家に帰って聞き、また自分の声を録音して提出していたテープです。

今聞けばまだまだ若くて青い私の朗読。
声も滑舌も表現も高校生。

そんな私に恩師が最後に残してくれたのは

「とっても良くなりましたよね。自然に出ているし。不自然なところが無いです。このように自分の声が十二分にあるんですから、表現を小さくするところは小さくしても十二分にやっていけるんですから変に声を作らない方がいいんですよね。これを基本に置いてください。」

という言葉でした。

この歳になり改めて聞く恩師の言葉。高校生の頃にはわからなかったこともよくわかります。

自然に話すこと、その時に持つ自分の声や表現力を十分に生かすこと。

私も生徒のアナウンスや朗読指導では恩師と同じことを何度も伝えてきました。大人のスピーチトレーニングでも、自然な話し方やその人がその時に持っている良さを生かしてもらうように伝えています。
表現力は年齢や経験で変わっていきますが、誰もが今その時に持ち合わせているもの。それを大切に表現して欲しいと思うからです。

私は高校生で放送部に入ったことで、アナウンスや朗読を学び始めました。入部当初は右も左もわからず、恩師に教わるがままに練習をしていましたが、高校2年生の時には、NHK杯全国高校放送コンテストのアナウンス部門で全国2位(高校野球でいう甲子園)を頂けるほどに上達させてもらいました。
何より、アナウンスを仕事にでき、今も続けられているほどの基礎を教えてくれました。

どんなこともそうかもしれませんが、自分が持っている力を発揮するには、

導いてくれる人、

気づかせてくれる人、

引き出してくれる人との出会いがあるように思います。

それは、自分にとって良き出会いと思えるものはもちろんですが、とても辛い思いや悔しい思いなどの出会いがそうなることもあると思うのです。

私にとってそれは、高校時代の放送部の顧問の先生でした。

そして今改めて思うのは、私が恩師から受けたように、みなさんの話し方の魅力を引き出せるように今後も精一杯取り組んでいこうということです。

余談ですが、恩師が残してくれた言葉には、実は、とても耳が痛いものもありました。それは、話し方と私の性格のこと。話し方はその人そのものが出ます。表現を磨いて行くには、自分と向き合うことも大切なのです。

そのことについては、また改めて。

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リーダーこそ話し方アップを!

こんにちは。

フリーアナウンサーの三島澄恵です。

今月は株主総会などもあり、企業の催しの司会やナレーションを担当させていただいています。

最近は、話し方をトレーニングされている経営者やエグゼクティブの方が多いように感じますが、それでもやはり、まだまだリーダーとしての説得力を備えた話し方をされている人は少ないように思います。

今日は、話し方アップの3つのポイントをお伝えします。

1つ目は、自分から一番遠い人に向けて声が届く心持ちで声を出すということです。
パブリックスピーキングの場合、マイクが用意されていることが多いと思いますが、マイクに向かって話をしている人が少なくありません。

マイクは拡声するものであって、話し手が出している声の質を良くするものではありません。張りがない声は張りがないままに、メリハリの無い声はメリハリのないままです。そのため、声に説得力は生まれません。

マイクがあるから大丈夫ではなく、マイクがあっても張りやメリハリのある声を出すことが重要です。そのためにも、声を出すときは、一番遠くの人に声が届くように声を出すことを意識してください。

2つ目は、「え〜」や「あの〜」などを挟まずに話すことです。

「え〜」「あの〜」などを言っている人は、そもそも自分が言っていることに気づいてない場合が多いです。トレーニングの際に録画をしてそれを見返してもらうと、みなさん口を揃えてこう言われます。

「こんなに、『え〜』って言っているとは思っていませんでした。」と。

そしてその後、「え〜」や「あの〜」などを言わないことを意識してトレーニングすると、そのことばかりが気にかかり話に詰まる人がほとんどです。ということは、それほど普段から「え〜」や「あの〜」などがクセになり、無意識に言っているということです。クセを取るのは少し時間がかかるかもしれませんが、必ず取ることができます。

何より「え〜」や「あの〜」などが無くなるだけで、説得力は高まります。

「え〜」や「あの〜」などはクセということもありますが、話し手が不安を持っている時に出やすいものです。話し手が不安ということは、聴衆も同じように不安を抱くことになります。
さらには聴衆にとっては、耳障りになり、「え〜」や「あの〜」などばかりが気になって、話し手の話の内容が入って来ないことにも繋がります。

また、「え〜」や「あの〜」などが言葉の前につくと、大切な言葉にメリハリがつきづらくなります。
例えば「え〜みなさん、え〜今日は、あの〜お集まりいただきまして、え〜ありがとうございます。」これを声に出して言った際に、その音の流れのまま言葉を発することになるので、「みなさん」の「み」や「今日は」の「きょ」など、言葉の始めの音がはっきりとしないので言葉にメリハリがつきづらくなります。
本来は、「みなさん」「今日」「お集まり」「ありがとう」という言葉がはっきりと聞こえる必要があるのですが、「え〜」や「あの〜」などがつくと大切な言葉(伝えたい言葉)が伝わりにくくなるのです。

何より、「え〜」や「あの〜」などを挟まずに、その部分が「間」に変わることで、落ち着いた印象になり、説得力のある話し方に変わります。

3つ目は、日本語の特性を知って生かすということです。

日本語のアクセントは音の高低で決まっています。こちらに関しては、以前、ブログに記していますので、そちらをご参考ください。↓
https://united-waves.jp/wp/2019/06/12/アクセントにはやっぱり悪戦苦闘/

また日本語は、話し始めの音が最も高く、その後、上がり下がりをしながら徐々に音が下がっていきます。この途中の音の上がり下がりが不自然だと、原稿を読んでいる(文章の文字を追っている)印象が強くなり、言葉に全く説得力がなくなります。

例えばさきほどの「みなさん、今日はお集まりいただき、ありがとうございます。」であれば、「みなさん」の音が高く、途中上がり下がりを繰り返しながら、「ございます。」は「みなさん」よりも低くなります。もし「ございます」の音が「みなさん」よりも高くなると不自然な印象になります。

特に原稿があってそれを話すとなると、文章を読んでいる感が否めない人がほとんどです。原稿を自然な口調で話すというのは、少しだけトレーニングが必要ですが、日本語の特徴を知っていると、そのトレーニングも身につきやすくなります。

経営者やエグゼクティブのみなさんは、組織内に限らず、外部の方に向けて話すことが多々あると思います。今の時期であれば株主総会はそのひとつかと思いますが、そういう具体的な場を想定してトレーニングをした方が、より効果は高くなります。

話し方は急には上達しません。筋トレと同じように日々の積み重ねです。いざという時のために、今から始めてみられてはいかがでしょう。

リーダーの持つ「ビジョン」が伝わること。
リーダーの「想い」が伝わること。
リーダーの「希望」が伝わること。
みなさんは伝えられていますか?

組織は、リーダーのみなさんの伝える力で変わります。
まずは、ご自身の話し方を見直してみてください。

経営者やエグゼクティブのみなさんを対象にスピーチトレーニングを行なっていますので、ぜひご参考ください。
https://united-waves.jp/pg123.html

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キャリアの振り返りが未来をつくる

こんにちは。

フリーアナウンサーの三島澄恵です。

人生100年時代と言われる今日。
65歳定年は、70歳、75歳へと変わりつつあるほど、長く働く時代へと変化しています。

私だとこれからまだ30年近く働くことになるのですが、働き始めて今20年ほど。まだ折り返し地点でも無いわけで、これからどう働いていくかというのは考える必要がありそうです。

先日、キャリアコンサルタントとしての学びを深める講習を受けてきました。今回は、すごろくゲームを使ったキャリアの振り返りをするワーク。

小学生の頃や中学・高校の頃などを、3〜4人の仲間と一緒にすごろくのマスに出てくるテーマを語り合うというものです。

例えば、私のグループではこんなテーマがありました。

小学生の頃、憧れていた人は?

小学生の頃、図書館で読んだ本のタイトルは?

小学生の頃の習い事は?

中学生の頃の印象に残っている学校行事は?

中学生の頃、魔法が使えたら?

自分の短所を長所に言い換えると?

などなど、様々なテーマについてグループ一人一人が答えて行くのですが、グループの誰かが話していることに対して、グループの他の人はあいづちや質問をしながら、答えを深掘りしていきます。

3〜4人のチームで、マス目に止まったテーマについてそれぞれ話しをします。当たり前なのでしょうが、同じテーマで話しても一人一人違った答えで、それぞれにそれぞれの人生があるのだなと感じられます。自分と似ているところがあったとしても、それは似ているだけであって、全く違うんだなということも改めて気づかされます。

そして、自分のことを話すと、不思議にも様々な想いや記憶が蘇ってきて、「私って、こんな面があったんだ。」や「私って、やっぱり小さい頃から◯◯な特徴があったんだな。」という気づきもあります。

何より、一緒のグループの人が私の話を聞いて感想を話してくれるので、それがまた自分のことを気づく大きな手がかりになりました。

講習の最後には今に繋がってきた自分の人生に名前をつけます。これがこのすごろくワークの目的です。

ちなみに私は「自己実現の開拓」という名前にしました。
親や先生、友達に様々なアドバイスをもらっても、結局、自分で決めて、自分の思う方向に進んで来た(今も進行中)からです。

キャリアというと仕事の経歴と思いがちかもしれませんが、キャリアは仕事もプライベートも含めて、その人の人生そのもの。

自分のことを考える、過去を通して、今を通して、他者の視点を通して、そうすることで、自分の強みや得意なことに気づけ、それが未来へとつながっていきます。

皆さんも一度、ご自身のキャリアを振り返ってみてはいかがでしょう?

キャリアコンサルタント(国家資格)として、みなさんのキャリア相談もお受けしています。お気軽にお問い合わせください。

詳しいことはホームページをご覧ください。

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人間関係が幸福を生む!?

こんにちは。

フリーアナウンサーの三島澄恵です。

最近気になっていた一冊「敵とのコラボレーション」は、以前読んだ「未来を変えるためにほんとうに必要なこと」という著者と同じアダム・カヘンの著書。
今回の「敵とのコラボレーション」
表紙には「賛同できない人、好きではない人、信頼できない人と協働する方法」と書かれています。

誰しも、自分と合わない人というのはいると思うのです。もちろん私にも、そう感じる人はいます。

今でこそ、コミュニケーションに関する様々な研修や講演会を行っていますが、30代半ばくらいまでの私は、自分の考え方と合わない人に出会うと対立姿勢で臨んでいました。思い返せば恥ずかしいのですが、同僚であれ、上司であれ、私の考えの方が正しいと主張していた時期があります。そうなると、私の考えを押し通すか、押し通せないときは相手の考えを受け入れるかの2つに一つの結論を出すか、はたまた対立して互いに物別れの状態になる結果を招いていました。

それから十数年経つ中で、私はコミュニケーションの取り方を変えてきました。何より意識しているのは「相手の考えを受け入れる」ということです。

「受け入れる」というと、相手に賛同することだと思う人が多いと思いますが、「受け入れる」というのは、相手に賛同することでも、相手が正しいと受け入れることではありません。

「受け入れる」というのは、相手にはそういう考えがあるということを受け入れるということ。「私は◯◯な考え方だけれども、相手は◯◯な考え方なんだな」と、自分の考えと相手の考えは区別して考えます。

そしてその上で、相手の考え方の中に、私には無い視点やヒントがあることに気づいて、自分と相手の良いところを掛け合わせて、さらに良い答えを見つけられるようにしています。そうすると、人間関係はスムーズになり、仕事もプライベートもうまく行くようになりました。

しかしそれでも、時々、どうしても合わないと感じる人と出くわします。そういう場合、相手も私に対して同じように思っているんでしょう。その合わないと感じている感覚は、どんどん大きくなることがあります。

そんなとき、自分なりに自分の感情の整理をしたり、相手との接し方を変えたりしてコミュニケーションを取る努力はしていますが、さらに一歩踏み込んだヒントが、この本の中に無いだろうかと思い手に取りました。

人間関係で悩む人は少なく無いと思います。実際、職場での悩みのトップは、人間関係であるという調査も多く出ていますし、仕事でもプライベートでも、私たちは一生涯、誰かと関わって過ごしていきます。

ハーバード成人発達研究は「人の幸せと健康は何から生まれるのか?」というテーマに対して、ある結果を発表しています。
この調査は、当初724人の成人男性の追跡調査から始まり、いまでは2,000人以上の追跡調査を行っています。しかも、80年という史上最も長期に渡って成人を追っている研究です。現在は、ハーバード大学医学部臨床教授で、心理学者ロバート・ウォールディンガー教授が第4代責任者を務めています。そして、数年前のTEDで、「史上最長の研究が明かす 幸福な人生の秘密」というテーマでプレゼンテーションしました。

そこで話された結論は「良い人生は、良い人間関係から生まれる」というものです。

人との関係が築かれなければ孤立して孤独感が生まれます。それによるストレス、脳への影響、健康への影響、さらには寿命の長さにまで影響が出るというのが、この追跡調査でわかったというのです。

人間関係は思い悩むこともありますが、それこそが、幸福な人生の鍵となっているというのは、とても興味深いことです。

私はコミュニケーションでたくさんの失敗をしてきましたが、だからこそ、その大切さを実感しています。さらに学びと経験を深め、コミュニケーションがよりよく築かれる方法や考え方を、研修やセミナーを通してお伝えして行きます。
みなさんのお役に立てますように。

最後まで読んでくださりありがとうございます。ご質問やご感想はお気軽にお寄せください。

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