リーダーの感情は伝染する!?

 

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フリーアナウンサー

キャリアコンサルタント の三島澄恵です。

組織を強くする質の高いコミュニケーションをテーマに

様々な視点からお伝えしています。

 

 

研修では、役員や管理職、店長のみなさんなどの

トップリーダーやリーダー研修も多くご依頼をいただいています。

その中で、リーダーの感情が周りに伝染するというお話をしています。

 

感情が伝染するということ。

みなさんも経験があるのではないでしょう?

 

何かのグループやチームの中で、

リーダー的存在の人の機嫌が悪い時、

周りにいるあなたもなんだか不機嫌な気持ちになったり、

なんとなく、心地悪いそんな気持ちになったりしたことはありませんか?

 

アメリカで感情の伝わり方を測定する実験が行われました。

数百人の参加者を集め前向きなリーダーの講演を見た場合と、

前向きな感情のスコアが低いリーダーの講演を見た場合で

どのような気分の変化が生まれたかを調べたものです。

 

結果は、前向きなリーダーの講演を見た人の方が

前向きな感情スコアが低いリーダの講演を見た人よりも

前向きな気分になりました。

(ここでいう前向きな感情というのは、情熱、熱意、興奮、楽観性など)

 

これは心理学の実験ですが、

もう一つ私たちの脳に備わっている神経細胞も影響していると言われています。

その神経細胞は、ミラーニューロンと言われるものです。

 

私たちは、相手の表情などを真似することで

相手の心を知ろうとするミラーニューロンという脳の神経細胞を持っています。

相手が悲しい顔をしていれば悲しい顔に、

喜んでいてれば喜んだ顔に、

怒っているときは怒っている顔に、

相手の表情を真似してしまいます。

これは私たちが意識する前に起こっていることです。

 

このミラーニューロンの働きを考えると、

影響力の強い人の表情や行動を

周囲の人は気づかないうちに真似をして

同じ感情を味わっている可能性が高いのです。

 

私自身、司会や講師を務める時に前向きな感情を心がけています。

時々あるのは、私に観客や受講者の緊張感が伝染してしまうのか、

なんとなく自分に元気が無いなと感じることです。

そういう日は、終わった後に、いまひとつ手応えが感じられないというか、

滞りなく終わってはいるものの、熱量の違いを感じることがあるのです。

 

それゆえ、司会や講師を務める時は、

いつも以上に、自分の前向きな感情を表現し、保つようにしています。

私が発するもので、目の前にいる人たちに影響を与えることを実感しているかです。

 

 

もしあなたが、会社や部署のリーダーであるなら、

あなたの感情は周囲へどのような影響を与えているでしょうか?

コミュニケーション豊かなより良い会社づくり、チームづくりを目指すには、

リーダーであるあなた自身がどのようにいるかが鍵なのかもしれませんよ。

 

 

 

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気づけるか?気づけないか?

 

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今回は「気づき」についてのお話。

 

ニュースアプリ「NEWS PICKS」で、

つい先日こんなタイトルを見つけました。

 

「さよなら、おっさん社会」

〜【新】「おっさん社会」が日本を滅ぼす〜

 

かなり強烈なタイトルですよね。

ここでいう「おっさん」というのは、

 

「もっともNewsPicksがいう“おっさん”とは、

中年以上の男性を指すのではない。

古い価値観に凝り固まって新しい価値観に適応できない、

過去の成功体験に執着し既得権益をふりかざす、

序列意識が強くて自己保身的、

よそ者や序列が下の人間に対して非礼など、

一言で言えば

「新しいことを学ばない(アップデートしていない)」存在を

“おっさん”と定義する。」

(「NEWS PICKS」より引用)

 

と書かれていました。

 

年齢や性別は関係なく、

「新しいことを学ばない(アップデートしていない)」存在

なんだそうです。

 

 

この記事の中にもありますが、

このところ問題になっている

日本大学の学生への指示や

レスリングの栄監督のパワハラなど

会見を見る限り、

自分の指導法や言い方が悪かったとは

認めているようには見えませんでした。

 

 

指導した側、指導を受けた側の双方で

現実に何があったのかは報道で見る限りなので、

それ以上のことを知る由もなく、

それについて、私はコメントはしません。

 

 

しかし、会見だけを切り取って感じたのは、

指導者側が、「何が問題になっているのか?」ということに

本当の意味で気づけていなくて、

そして、それが積み重なって、

このような事態を招いたのではないかと思うのです。

 

 

昔ながらの指導法にも良い点は多くあります。

しかし、時が経つにつれ、さらに良い方法があったり、

見直すべき点があることも事実です。

 

 

そして、そこに気づけるか?

気づこうとしているか?

この感覚は、とても大切だと考えています。

 

私も企業研修で講師を務めさせていただいたり、

学校で生徒さんを教えることもあります。

 

指導する側、

リーダーとして先導する側、

大勢の人を導いていく立場の人こそ、

素直な心と柔軟な心が求められるのだと

改めて、強く感じています。

 

 

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強い組織のリーダーとは?

 

 

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フリーアナウンサー 三島澄恵です。

 

 

今回から「組織を強くする質の高いコミュニケーション」をテーマに

毎週月曜日に、様々な角度からお伝えして行きます。

 

最初は「強い組織のリーダとは?」を

私なりに考え、綴って行きます。

 

箱根駅伝をご覧になった方も多いと思います。

今年も、青山学院大学が総合優勝し、

4連覇を果たしました。

往路では、東洋大学が優勝し、青山学院は2位。

その差44秒との開きがあり、

今年の青山学院の総合優勝は

かなり厳しいのかなと思いながら観戦していました。

 

 

青山学院大学を強豪校に導いたのは、

原監督の指導にあるのもご存知の通り。

その指導法や考え方などもテレビや雑誌などで紹介されています。

 

強い組織・強いチームには、

やはりそれを導く素晴らしいリーダーであり指導者が存在します。

しかし、そのリーダーが変わると、

その強さは崩れ去って行きます。

もちろん、リーダーが変わる前に

次のリーダーを育てている場合は違います。

それでも、強い組織を作ってきたリーダーと

同じ結果が出せるかというと

それは、必ずしもそうだと言えないものです。

 

私自身、そういう経験をしてきた1人です。

 

私は高校時代、放送部に所属していました。

その放送部は全国的にも非常に有名な学校で、

全国大会の出場は何十年連続で出場したかもわからないほど

当たり前のことになっていました。

 

運動部と比べて、文化部の全国大会は

楽に出られるのではないかと思う方もいるかもしれませんが、

全くそんなことはありません。

 

特に私がいた福岡は、地区大会から県大会に勝ち上がり

アナウンス・朗読それぞれの部門で

6人のみが全国大会に出場できるとても狭き門だったのです。

 

そして全国大会では、各県でしのぎを削った代表者が競います。

準々決勝→準決勝→決勝と進み、

決勝に残った10名のみがNHKホールで発表できます。

私は高校二年生の時に、

全国大会のアナウンス部門で2位をいただきました。

全国6600人ほどが参加した中での2位だったことを思い返すと、

「すごいことだったんだな。」と自分で思ってしまうほどですが、

その指導をしてくれた放送部の顧問の先生(恩師)の力を

この歳になり、とても強く感じています。

 

 

一人一人の個性をきちんと見て、

一人一人に合った声かけや指導をし、

いつも試行錯誤していた姿を思い出します。

しかし、その恩師が亡くなってから、

放送部は全国大会出場さえも難しくなってしまいました。

 

 

高校の部活動の話ではありますが、

社会で働くみなさんも、

実際、トップに立つ人やリーダーが変わると

結果が変わっていくという経験をした人は多いのではないでしょうか?

 

 

とはいえ、リーダーが変わりすぐに成果が出るわけではありません。

青山学院大学の原監督もテレビのインタビューで

「本当の意味で成果が出るのに10年かかった。」

というようなことを話されていた記憶があります。

 

10年と聞くと、

流れの速いこの時代では遅すぎると思う人も多いでしょうが、

10年前からの一つ一つの積み重ねが、今を生み出してくれます。

10年前にいた人が、今に関わっていなくても、

10年分の仲間が築き上げてきた力が結果を生んでいきます。

 

組織が強くなるには10年なのかもしれませんが、

人が成長し、結果が出るには、私は3年かかると感じています。

私もまた、中高一貫校で生徒を指導していた時期があります。

個人差はありますが、それぞれが成長していく姿を見てきました。

そしてそれが、次の世代にバトンタッチされ、

その積み重ねで、チームは次第に強くなっていくことを

目の当たりにしてきました。

 

1年目に種を蒔き、

2年目に芽が出て、

3年目に花が咲く。

その個人の花が咲き続けて、

毎年増えることで、綺麗な花畑が生まれます。

 

そして、それをできるかどうかが、

トップやリーダーの導き方にかかっているのではないかと思うのです。

 

「部下が思ったように動かない」

「部下が話を聞いていない」

「うまくいかないのは部下ができないから」

 

企業研修に行くと、よく聞く意見です。

 

自分はやれているのに。

自分はやっているのに。

その気持ちがわからないわけではありません。

様々な工夫を凝らしてもうまく行かないこともあるでしょう。

 

しかし、まずは

「自分自身はどうなのか?」

 

ここを見つめ続けることできるリーダーであるかどうかが、

周囲の人を成長させ、組織を強くする力になるのだと実感しています。

 

私もまた研修講師として人を導くことに携わる中で

「自分はどうすればいいのか?」いつも考え続けています。

 

では、トップやリーダーに必要なコミュニケーションとは何か?

それはまた、次回のブログでお伝えします。

 

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