伝わる表現力のトレーニングの始め方

私の話す基礎は高校時代に培われました。当時、様々な練習をしたひとつにCM原稿がありました。

今でも最初に練習した原稿は覚えています。

「降りそそぐ光と緑の中で、センシブルなファッションとくつろぎの新しい出会いが生まれようとしている。さあ、いい風つかまえて”ライド・オン・ザ・ウィンド” 風に乗る5月23日。『ザ・インクスポット・ビル』小倉魚町にオープン!」

どこか時代を感じるカタカナ言葉も入っていますが、当時はいまひとつ言葉の意味を理解できないままに表現していたように思います。

しかし実は、CM原稿には表現のポイントが凝縮されています。

プレゼンテーションやスピーチの原稿を練習することも大切ですが、CM原稿のような全く別の原稿を練習することで表現力が磨かれますので、ぜひお試しください。

(342文字)

*このブログは、1分で話せる文字数300〜350文字を目安に綴っています。

今回の話の詳しい内容は、YouTubeで配信していますので、ぜひご覧ください。

スピーチやプレゼンテーションのトレーニングを行っています。
経営者や講師の方など人前で話す機会が多い方にはおすすめです。

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表現力と内容のバランス

こんにちは。フリーアナウンサーの三島澄恵です。
3連休いかがお過ごしでしたか?
関東は雪の降る寒い連休となりましたが、私は研修の資料作りに室内にこもっていたのですが、それでも寒いと感じていましたので、外出された方やお仕事だった方は大変だったでしょうね。
この後も寒さは続くようです。ご自愛ください。

さて先週から、TEDxKyotoに登壇された一般財団法人ユナイテッド・スポーツ・ファウンデーション代表理事の諸橋寛子さんのトレーニングに関わらせて頂いた4ヶ月間を綴っています。

今回のTEDxでは、話す内容に関して幾度となく修正が行われました。
スピーチのトレーニングを始めてからも、手を加えたところはいくつかあります。それほどギリギリまで、内容を詰めて行ったというのは、話す内容がとても重要であるということです。

何年前だったでしょうか?
私も当時読みましたが、「人は見た目が9割」という本が流行りました。その時に、アルバートメラビアン博士の実験が話題になりました。表情やボディーランゲージが55パーセント、声の印象が38パーセント、言葉は7パーセントなので、見た目や声の印象は何より重要だというような間違った認識が広がって行ったように思います。


このメラビアン博士の実験は、言葉が意味どおりに伝わるには、表情やボディーランゲージである見た目の印象と声の印象が、言葉と深く関係しているというもので、言葉が7パーセントだからといって軽んじて良いというものではありません。

例えば、「ありがとう」と笑顔で言われた時と、無表情でそっけなく言われた時は、「ありがとう」の言葉の意味が違ってきます。
だからといって、笑顔で言えばどんな言葉でも許されるかというと、そんなことはありませんよね?
見た目や声の印象が良ければ、どんな内容でも伝わるということはありませんよね?

見た目の印象や声の印象という表現力と伝えたい内容、どちらが重要ということではなく、どちらも話す力をアップさせるには大切です。
せっかくの良い内容も、話し手の表現力が乏しければ伝わりにくくなりますし、表現力が豊かでも、内容が薄ければ聴衆の心に残りません。

表現力と内容。
そのバランスがとても重要なのです。

今回のTEDxKyotoでは、スピーチトレーニングをスタートしてからも、内容の微調整は続きました。そしてそれが、諸橋寛子さんの話す力となって、聴衆を惹きつけることにつながりました。

次回からは、トレーニングをしながらも、どういう点で内容の修正を行ったのかを綴っていきます。
スピーチやプレゼンテーションの準備をしている方には、改めて考えるヒントになれば幸いです。

諸橋寛子さんのTEDxKyotoでの発表の様子。
ご覧になっていない方は、ぜひご覧ください。

TEDxKyoto 2018 スピーカー 諸橋寛子さん

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