こんにちは。フリーアナウンサーの三島澄恵です。
TEDxKyotoに登壇された一般財団法人ユナイテッド・スポーツ・ファウンデーション代表理事の諸橋寛子さん。そのトレーニングに関わらせていただいた本番までの4ヶ月間を綴っています。
話す内容は、トレーニングを始めてからもギリギリまで調整が続きました。
その理由はいくつかありますが、ここでは4つほど紹介しましょう。
・タイムリーな話題を入れるため
・より具体的で聴衆の心に届く話題であるか
・全体を耳で聞いた時に内容が伝わるか
・声に出した時、聞き取りにくい(言いづらい)言葉が無いか
まずは、タイムリーな話題について。
これは、TEDxKyotoの運営団体からのアドバイスで、諸橋さんが、TEDxKyotoの本番直前の10月上旬に、国際オリンピック委員会(IOC)がブエノスアイレスで開いたフォーラムにパネリストとして出席したことを加えるというものでした。
この話題を加えるというのは、再来年(TEDxKyoto当時)に控えている東京オリンピック・パラリンピックのこともあり、IOCでのパネリストの話題は、聴衆の興味を惹きつけるものだということもあったのだと思います。
何より、諸橋さんが日本の代表としてスポーツについて語ることができる人であるということも伝わったのではないかと考えています。
しかし、オリンピックの話題は様々な制約がありパブリックな場でどこまで話せるか、また、その際の写真は使えるのかなどの調整も必要でした。またそれ以上に、ある程度固まっていた原稿のどの位置にこの話を加えるのか?諸橋さんは随分と悩まれました。
私も放送局で番組に携わっていた時、このタイムリーな話題というのは常に考えていました。
例えば、健康情報の話題。
冬なのに夏の話題を取り上げたとしたら、あなたは興味を持ちますか?
インフルエンザが流行している冬の時期に、夏場のプールなどで流行る感染症の話をしてもピンと来ないと思います。もちろんその感染症が冬に流行ったとなれば別の話で、それこそタイムリーな話題になるわけです。
放送局時代、番組を考えていたときは、このタイムリーな話題に加え、重要度や視聴者が今何を知りたいかや、逆に作り手側から視聴者に向けた問題定義や提案など、様々なことを考えていつもネタ探しをしていました。
話が少し外れてしまいましたね。
タイムリーな話題だからといって何でも加えて良いわけではありません。話し手の説得力を高め、かつ聴衆の心も惹きつけるものであれば、ギリギリまで調整する価値があるということです。
この内容で十分だろうか?
タイムリーな話題は無いだろうか?
ぜひ、ギリギリまで考えてみてください。
他の理由については、明日以降綴っていきます。
諸橋寛子さんのTEDxKyotoでの発表の様子。
ご覧になっていない方は、ぜひご覧ください。
話し方は、経営者やビジネスマン、学校の先生や研修講師、さらには、大学生、高校生、小中学生、未就学児までまで、幅広い方々を対象に行っています。
お問い合わせはお気軽にどうぞ。
ユナイテッドウェーブス合同会社
https://united-waves.jp
info@united-waves.jp