ブログをご覧くださりありがとうございます。
フリーアナウンサーの三島澄恵です。
「組織を強くする質の高いコミュニケーション」をテーマに
様々な視点からお伝えしているブログですが、
今日は、少し離れて、ある日の出来事から感じたことを綴ります。
東京駅で新幹線に乗り換える前の出来事。
乗り換え前に軽く食事をしてからと思い、
イートインスペースのあるパン屋さんに入りました。
横の席では20代の女性2人が先に座っていて、
1人は就職活動生らしい黒のスカートスーツ。
もう1人は私服でした。
そして、女子トークは就職活動のことで盛り上がっていました。
聞くつもりはないのですが、
若い女性の声というのは高めで耳に入ってきやすく、
加えて、周りがガヤガヤしているので
2人の話し声は気づかぬうちに大きくなっていて、
就活の様子が聞こえてきました。
就職活動のことをメインで話しているのは
私服の女性で、スーツの女性は聞き役に回っている様子。
聞こえてくる話についつい口を出してしまいそうになる私の
心の声とともに、その様子を少しだけ。
私服女性
「いろいろ受けたけど、結局、顔と学歴なんだよね。
面接の最終の方に残ると、それまで残っていた感じと
まるで違ってるの。」
→私の心の声
(そうそう、そうなんだよね〜、私も同じ頃そう思ってた。)
スーツ女性
「そうなんだ。」
私服女性
「アナウンサー試験って、1人とかしか取らないし、
◯◯(県の名前)の放送局は、今年は1局だけしか
アナウンサー採用がないんだよね。」
→私の心の声
(そっか、今も私の頃とあまり変わらないんだ。
アナウンサーという正職員じゃなくても
契約キャスターの道もあるよ〜。)
スーツ女性
「毎年、アナウンサーを採用していないの?」
私服女性
「そうなんだよね。毎年、取ってるわけじゃなくて、
◯◯放送局は、3年くらい前に採用しているけれど、
どうも、偉い人の娘だったみたいだし。」
→私の心の声
(あるある。そういうこと。
私は、コネも、学歴も無いし、容姿端麗でも無く・・・
無い無い尽くしだったわ〜)
スーツ女性
「コネってあるんだね〜。」
私服女性
「今、アナウンサー以外に航空会社2社受けてるけど、
そっちから内定もらったら、そっちに行こうかなって。」
→私の心の声
(へ〜、CAの試験も受けてるんだ。
アナウンサー試験も受けているし、
勉強はしっかりしてきた学生さんなんだな〜)
スーツ女性
「面接はどんな感じなの?」
私服女性
「航空会社は、CAになりたくて学校で勉強してきてる人だから、
みんな『絶対入りたい!』って力が入ってて緊張してるんだよね。
私は、緊張ほとんどしないから、強気でいけるけど。
そこが、いい時もあれば、生意気に見られるところもあるかも。」
この辺りから、私の心の声は老婆心が芽生えます。
→私の心の声
(緊張って悪いことじゃ無いんだけどな〜。
「緊張しない」っていうのを自慢しているより、
素直な感じの方が面接の印象はいいかもしれないけどな〜)
スーツ女性
「その2社、どっちがいいの?」
私服女性
「A社(航空会社名)の方が優しい感じがした。
B社は、いま勢いがあるから・・・」
→私の心の声
(お〜い、そんな社名を出して大声で話したらダメだよ〜。
どこで誰が聞いているか分からないよ〜。)
と、聞こえてきた会話に、徐々に老婆心が芽生え、
ついつい余計なお世話をしたくなる気持ちを抑えていた私です。
学生さんに限らず、
様々な場所でいろいろな話がされています。
仕事の電話を静かなカフェでしていたり、
企業の批判をしていたり、
誰かの悪口を言っていたりなどなど、
そういう場面に出くわすと
「壁に耳あり、障子に目ありですよ〜」と
お伝えしたくなる私がいます。
みなさんは大丈夫ですか?
その話、そこで話して大丈夫ですか?
気づかぬうちに誰かに聞こえているかもしれませんよ。
私も気をつけよう
最後まで読んでくださりありがとうございます。
コミュニケーションについての質問などありましたら
お気軽にコメントください。
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