ドイツの古典文献学者で哲学者のフリードリヒ・ニーチェは
こんなことを言っています。
One often contradicts an opinion when what is uncongenial is really the tone in which it was conveyed.
人が意見に反対するときは、だいたい伝え方の口調が気に食わないときである。
あなたと大切な人の心をつなぐ。
Heart Voice 代表 三島 澄恵です(^^)
このニーチェの言葉の訳の多くは「伝え方が気に食わない」と書かれています。
伝え方と言うと様々な要素が考えられますが、
今回ご紹介した訳では「口調」と書かれていて、とても分かりやすかったのです。
確かに英語でも「tone」とあるので、
単に伝え方というより口調というほうがより適切なのかもしれないと感じています。
みなさんは、自分の口調を気にしたことありますか?
逆に、相手の口調が気になって素直に受入れられないことって無いですか?
私がよく感じるのは「電話」
電話は声だけのコミュニケーションです。
「口調」というのが直接関ってきます。
例えば電話で問合せをした時に、感じが悪いなと感じる口調というのは、
・助詞や文末を無駄に伸ばして子供っぽく感じる口調
・「はい」などを「は〜い」と伸ばして、こちらをバカにしているように聞こえる口調
・「それもわからないの?」と言わんばかりの助詞や文末の音が上がる口調
・ハキハキしているもののきつい口調で、叱られているように感じる口調
・やる気の無さそうな口調
・とても自信の無さそうな弱々しい口調
などなど、これ以外にも様々な口調があります。
研修では、口調シートを使って、
どういうクセが、どんな口調を生み、
さらにはどういった印象を与えているかを具体的にお伝えしています。
画像は助詞や文末について。
ただし口調には、話し手自身が気づきにくい感情や身につけてきた感覚が出ます。
相手と上手にコミュニケーションを取り、自らの想いを伝えるためには、
その気づきにくい自分の内側と向き合うことも欠かせません。
新年度がスタートしたこの時期こそ、
あなた自身の伝え方の口調を見直してみませんか?
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