教えは受け継がれて行く

今回も発声トレーニングの話から少し離れて、以前、インタビューをした方のお話を綴ります。

先日、2月11日に野村克也さんが亡くなられました。
野村さんは監督時代に野村ID野球と言われていましたが、何より、選手を育てる指導力や選手の方々からの信頼は厚いものがあったと思います。

以前、野村さんがヤクルトスワローズの監督を務められていた時の選手・城友博さんにインタビューさせて頂いたことがあります。その時、野村さんの指導法やチーム作りについてのお話も伺いました。

例えば、試合前に1時間半〜長い時では2時間程度のミーティングを行うというお話。他球団では、それほど長いミーティングは無いようでした。

城さんが野村さんのすごいと思っていたところは、試合中のベンチでのぼやき。
野村さんは相手投手の投げている姿を見ながら、「次は変化球や。」などと、ボソッとつぶやいていらしたんだそうですが、それが100%当たっていたんだそうです。
城さんは、なぜそれがわかるのかを、野村さんに教わっていたというお話をされていました。

そして、私が城さんのお話の中で記憶に残っているのは、野村さんが、よくおっしゃっていたという「1年目で種を蒔いて、2年目で芽を出して、3年目で花を咲かす」という言葉です。

これは野球に限ったことでは無いと思うのです。
ついついすぐに成果を求めることが多いように思いますが、花を咲かせる、何かしらの成果を出すには、やはりそれなりの年月と、その年月をどう過ごすかが、とても大切なのだと思います。

野村克也さん。
野球界だけでなく、様々な世界で大きな影響を与え続けてこられた素晴らしい方。
そしてこれからも、きっと、野村さんの教えは受け継がれて行くことだと思います。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。

(738文字)

*このブログは、1分で話せる文字数300〜350文字を目安に綴っていますが、今回は738文字で、2分20秒程度で話せる文字数です。

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