前回は、腹式呼吸の感覚を掴む方法をお伝えしました。今回は、声を出す前に呼吸を整えることと、吐き出す息の感覚を掴む方法です。
仰向けに寝て、鼻から息を吸い、ゆっくりと口から息を吐き出します。鼻から吸う長さの倍の長さで口から吐き出します。4秒で吸ったら、8秒で吐き出します。5秒で吸って10秒で吐く、6秒で吸って12秒で吐くところまで行ってください。息は最後まで吐き切るようにします。この際、口の形はストローを使うようにすぼめると出しやすいです。
そして、最後に6秒で吸って30秒で吐き出します。その際、口の形は母音の「あ」で行ってみてください。
声は、息を吐き出しているときに出るので、息の吐き方はとても重要です。
無駄な力を使わずに、細く長く、一定の息の量で吐き出す感覚を掴めると、発声練習はもちろんですが、話すときにも言葉がはっきりと発音できたり、表現もつけやすくなります。
余談ですが、私は発声練習を始めた高校一年生の頃、食べ物が飲み込みづらいほど気管支が腫れたことがあります。原因ははっきりとしませんが、慣れない発声練習と無駄な力みで負担がかかっていたのではと思います。
声を出そうとすると体に無駄な力が入ってしまい、最初に多くの息を吐き出してしまったり、思うように声が出なかったりします。
まずは「呼吸の感覚」を掴んでみてください。
(567文字)
*このブログは、1分で話せる文字数300〜350文字を目安に綴っていますが、今回は567文字で1分40秒程度で話せる文字数です。
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