話す力を弱める癖

こんにちは。フリーアナウンサーの三島澄恵です。

人はそれぞれ「話している時の癖」があります。
人から指摘を受けたり、自分の映像を見たりしてその癖に気づくものです。

私もラジオの仕事を始めた頃、あるクセを指摘された事があります。それは話し出す前に「はい」と言っていた事でした。

「はい、それでは続いてのお便りです。」と言う具合に、誰に「はい」と返事しているの?という感じでした。
誰に話しかけられたわけでも、中継先からスタジオに戻ってきたわけでもなく、その「はい」は単に、自分が話し出すための自分のための合図のようなものでした。自分のリズムのようなものです。しかも、それまで放送後に録音を聞いて振り返りはしていたのですが、人に指摘されるまで気づかなかったのです。

話している時の癖は人それぞれ様々あります。

「え~」や「あの~」をつけてしまう。
「なんか」「やっぱり」など口癖になっている言葉がある。
言葉以外でも、話しながら手や足を細かに動かす。
話しながら髪の毛を触っている。
顎があがってしまうなど、動作に表れる人もいます。

このようなクセは演者の信頼性を落としたり、説得力に欠ける要因になります。

「無くて七癖」
人は誰しも癖があり、それが個性につながっていることもありますが、話す力を弱めてしまうような癖は1つずつ減らすことです。

そのためにまずは、自分が話している時を録音して聞いてみてください。そしてできれば、周囲の人からアドバイスをもらってみましょう。

企業研修やスピーチトレーニングは、ご要望に沿ってプログラムを作成しています。

役員研修・管理職研修・中堅者研修・若手・新人研修全ての階級の研修を行っています。
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接客スキルなどお気軽にお尋ねください。

一番伝えたいことをシンプルに

こんにちは。フリーアナウンサーの三島澄恵です。

話す上で一番大切なことは、伝えたいことを明確にするということです。これが最も重要で、最も難しく、最も悩むところです。私もこうやってブログを書きながら、書いては消し、書いては消しの繰り返しをしています(笑)

けれど、自分が叶えたい夢であれば、あまり難しく考えず、シンプルに言葉にする方が伝わるような気がしています。

私は、「話す仕事をしたい。」と、ずっと言っていました。

思い返せば、中学生の頃は「ラジオのパーソナリティになりたい。」と言っていて、その後、高校・大学でも、「アナウンサーにになりたい。」と言っていました。

気づけばそうなれましたが、学校の先生も、友達も、親や兄弟でさえも、まさか私が夢を叶えるとは思っていなかっただろと思います。

私は第二次ベビーブームの世代で、当時、バブルがはじけた後の就職氷河期。放送局も採用を控えていた時代。しかも、たいした学歴もなく、容姿は人並み以下。それでも諦めずに「話す仕事がしたい。」と言葉にしていたことで、周りの人たちががたくさん応援してくれて、ご縁がつながり夢が叶いました。

言葉選びや話す順序は、確かに大切ですが、それ以上に、「私は◯◯をやりたい。(なりたい。)」とシンプルに言葉にして、周りの人に話すことで、人生は切り拓かれていきます。

とはいえ、プレゼンテーションやスピーチのように、自分の考えを話す場では、単に「◯◯がしたい!」だけでは伝わらないですよね。そこに、「なぜ、そう考えるのか」や「それによってどういった結果が出るのか」さらには、具体的なデータや事実などを盛り込む必要があります。そして、そういった様々な肉付けをするからこそ、「伝えたいこと」という話の芯は、ぶれることなく明確にしておく必要があります。

伝えたいことを言葉にするには、タイトルをつけるように短い言葉で表現して、それを1行〜2行の文章(70文字程度)で、全体像が見えるような文書でまとめてみることです。

この方法は、話し方の基本として、あらゆるところで紹介されているので知っている人も多いでしょう。けれど、いざやってみると、なかなか上手くまとまらないものです。頭でわかっていることと、実際にできることは違うんですよね。

放送局で仕事を始めたばかりの頃、企画を提案するときに上司から教わったのは、「通る提案は、最初の2〜3行で面白さが伝わってくる。」というものでした。

以来私は、提案を作るとき、最初の数行を懸命に考えるようになりました。話すときの構成も、これと同じでとても役立っています。

最初に結論(伝えたいこと)を伝え、その全体像がわかる話をして、そこからひとつひとつ細かな話をしていくことで、聞き手は、話し手が何を話そうとしているのかを理解しやすく、次の話も聞きたくなります。

話す中身を考えていると、あれもこれもと欲が出たり、これで良いのか?と何度もやり直したり、果ては何が言いたいかわからなくなったり、考えるのが嫌になることもあります。

けれど、そうやって、あ〜でもない、こ〜でもないと言葉を選び、何度も何度も書き直す中で、溢れかえっていた言葉も、複雑になっていた頭の中も徐々に削ぎ落とされ、シンプルになっていくものです。

シンプルに言葉にできるというのは、自分の中で伝えたいことが明確になっているということです。それは、「◯◯になりたい!(やりたい!)」とシンプルに自分の夢を言葉にすることと同じです。

一番伝えたいことをシンプルな言葉で表現すること。

いま、プレゼンテーションやスピーチなどで悩んでいる人は、それができるまで繰り返し繰り返しトライしてみてください。伝わり方が大きく違ってきますよ。

年明けのお仕事。トークショー第三弾、

ゲストは女優の奈緒さんでした。

去年のNHK連続テレビ小説「半分、青い」のヒロインの幼馴染

木田原菜生役を演じた奈緒さん。

今年は、映画の出演も多いそうです。

NHKハート展新宿展 トークショーゲスト:奈緒さん

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「話す力」は人生を切り拓く

こんにちは。

フリーアナウンサー・話し方講師、キャリアコンサルタントの

三島澄恵です。

2019年がスタートしはや半月。

目標を新たに日々をお過ごしかと思います。

私は今年は、ブログを書くことを継続していこうと思っています。

今年もどうぞ、よろしくお願いいたします。


さて、今年からブログのタイトルを

「人生を『話す力』で切り拓く」に変えました。

その大きなきっかけは、

昨年、TEDxKyotoで、登壇者のスピーチトレーニングを

担当させていただき、改めて、「話す力」の重要性を感じたからです。

私は高校時代に放送部に入部したことで、

「話す」ことを基礎から学び、身につけ、磨くことをしてきました。

それから約30年。

10代の頃に出会った「話す力」は、

その後の私の人生を大きく変えました。

念願だった放送局での仕事に就くことができ、

夢だったアーティストのインタビューをし、

フリーになり東京で仕事をスタートし今を迎えていますが、

それは、自分の想いや考えを周りの人たちに話したことで、

そんな私を応援してくれた人たちがいたおかげです。

私はこれまで、インタビューやトークショーなどを通して、

経営者、アーティスト、ミュージシャン、アスリート、

タレント、クリエーターなど、様々な業界の一流の方々に

お話を伺ってきました。

その数、2,000組を超えると思います。


そんな中で感じているのは、

みなさん、自分の想いを表現することに長けているということです。

表現上手といっても、流暢に話せているということでも、

順序立ててきれいに話せているということでもないんです。

言葉を通して、その人の想いが伝わってくるというのが、

私が感じていることです。

夢を掴むには?

自らの想いを実現するには?

どんなことも、自分一人では成し遂げることはできません。

周りの人たちの応援が欠かせないと思うのです。

そのためにはまず、

話すこと、言葉にすること。表現すること。

実現は、その先にあります。

あなたが話さなければ、誰もあなたの想いには気づきません。

あなたが話さなければ、あなたが何をやりたいのか誰も気づきません。

あなたの心に秘めた想いが十分に育っているなら、

もし、育っていないとしても、

言葉として表現してみると何かが変わるかもしれませんよ。


このブログでは、話し上手になることではなく、

どうすれば、自分の想いを言葉として表現できるか

ということをお伝えしていきます。

私の失敗談をたくさん交えながら、

みなさんの日々のお役に立れてば幸いです。

それでは、2019年もどうぞよろしくお願いいたします。

今年最初のお仕事は1月3日のトークショーでした。

NHKハート展の新宿展。

お話を伺ったのは、墨絵アーティストの茂本ヒデキチさん。

当日は、墨絵のライブペインティングを見せてくださいました。

その時に描いてくださった作品。

みなさんにとっての2019年が勢いあるものになりますように、

願いを込めて。


NHKハート展新宿展 トークショー 茂本ヒデキチさん

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伝わらないと感じたら・・・

 

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フリーアナウンサー

キャリアコンサルタント の三島澄恵です。

組織を強くする質の高いコミュニケーションをテーマに

様々な視点からお伝えしています。

 

当たり前のように使われているビジネス用語や専門用語、

その会社独自の言い回しがあります。

キャリアが長くなると、なんの疑問も無く使う人が多いようで、

研修先企業では、

「上司が部下に説明するときに専門用語を使っている人がいるので、

その辺りも改善していけるように研修に取り入れて欲しい」

そんなご要望もあります。

 

難しい言葉や専門用語を誰にでもわかるように話すというのは、

実はとても難しいことなんです。

そして、分かったつもりで話していると、

いざ、相手にわかるように話そうとしても言葉に詰まるようなことが生じます。

 

甥っ子が5歳の頃、わからない言葉が出るたびに

「◯◯って何?」と聞かれていました。

見たことの無いもの、初めて聞く言葉、

とにかく意味がわからない言葉が出るたびに質問・質問・また質問です。

その度に、「どうやったらわかるかな?」と様々な表現を考えました。

特に小さな子どもに伝えるには、こちらの語彙力が問われます。

本当に大変でしが、とてもいい勉強をさせてもらったと感じています。

 

放送局では、小学校5年生がわかるように話すことを教わります。

カタカナ語はできるだけ避けること、

耳で聞いてわかりやすい言葉で話すこと、

誰にでもわかりやすい言葉で話すことなど、

私が放送の仕事を始めた頃に教わったことです。

そして今も言葉選びは、日々、意識して過ごしています。

 

もちろん、専門分野の人が集まっている場で誰もがわかる言葉を使う必要はありません。

大切なのは、相手がどういう人かを理解した上で言葉を選ぶということです。

 

会社内には、様々な人がいます。

新入社員、

中途採用、

外国人、

アルバイトやパートの人など、

キャリアも違えば、それまでに過ごした環境も違い、教育も違います。

 

「同じ職場にいるんだから、このくらいの言葉知っていて当たり前。」

「勉強が足りないんじゃないか。」そう思う人もいるでしょう。

 

けれど、みなさん自身も誰かに教わったり、

時には、言葉を知らないことを知らないと

言いづらかった経験があるのではないでしょうか?

そういう自分の経験を思い出してみると、

どう伝えたらいいかのヒントが見つかります。

 

伝わらないと感じたとき。

相手の立場に立って、

一度、自分が使っている言葉を見直してみるというのも一つの方法です。

お試しください。

 

 

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ほんのちょっとの心遣い

 

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フリーアナウンサー

キャリアコンサルタント の三島澄恵です。

組織を強くする質の高いコミュニケーションをテーマに

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先日、ある雑貨店で買い物をしたときのことです。

領収書をお願いしました。

いつも通り、宛名を書いて、印を押して渡してもらったのですが、

担当してくれた店員さんが、

印鑑を押した後に、一度、紙で抑えたのですが

「まだ乾いていないので付箋を貼っておきますね。」と

その印鑑の部分が隠れるように小さな付箋を貼って

領収書を渡してくれました。

 

ちょっとしたことですが、こういう気遣いはうれしいものです。

 

この「ちょっとした」ことというのは、

行動だけでなく声をかける様々な場面で心がけるだけでも、

コミュニケーションを深められます。

 

例えば、みなさんが誰かに仕事をお願いされるとき、

いつも当たり前のように仕事を頼まれると

なんだか腹立たしい気持ちになりませんか?

 

もし、

「忙しいところ申し訳ないのですが」

「いつもありがとうございます。」

「いま、大丈夫ですか?」など、

ほんのちょっとの感謝や気遣いの言葉を挟まれているだけで

受け取り方は随分と違ってこないでしょうか?

 

ほんのちょっとのことですが、

このほんのちょっとのことが、

コミュニケーションには欠かせません。

 

ただこの気遣いの言葉。

形式的に言えば良いというものではありません。

ここに、ちゃんと伝え手の心が入っていることが何より大切です。

 

私たちの心の中は、相手には見えません。

どんなに感謝していても、

どんなに気遣っていても、

言葉や行動などの何かしらの形にしなければ

相手には伝わらないのです。

 

組織のチームワークを高めて行くためにも

想いを形にして伝えてみてはどうでしょう?

 

 

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謝るときの「思います。」

 

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フリーアナウンサーの三島澄恵です。

 

仕事始めの方が多い月曜日。

「組織を強くする質の高いコミュニケーション」をテーマに

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このところ、日本大学の会見が注目を集めています。

しかし、日大の会見は、監督・コーチ、そして学長の会見も

大学側への不信感が高まるばかりだと

言わざる得ない結果になっています。

 

 

反則行為をしてしまった選手自身が臨んだ会見は

誠意というものが伝わってきましたが、

監督・コーチ、そして学長の会見は、

「保身」という言葉が見え隠れした

残念な会見だったと感じました。

 

今回の会見に限らずですが、

謝罪をする際の言葉の使い方というのも

細部まで気をつける必要があります。

 

例えば、「思います。」という言葉を使う人を多く見受けます。

 

「謝りたいと思います。」

「謝罪したいと思います。」

「申し訳なく思っています。」

「おわびしたいと思っております。」

 

など、謝罪の冒頭で使う人がいますが、

 

「謝ります。」

「謝罪いたします。」

「申し訳ないです。(申し訳ありません)」

「おわびいたします。」

 

といったように、

「思います。」を使わずに言い切りの形にすれば

話し手の意志が伝わりやすくなります。

 

 

「思います。」というのは、

普段からの癖という部分もあるのかもしれませんが、

そこには心の何処かに

「自分が悪いわけではない。」

「自分だけが悪いのではない。」

「自分は他の人に変わって謝るんだ。」など、

どこか他人事である気持ちが生んでいることも

あるのではないかと思うのです。

 

 

そして、もう一つ言えるのは、

本当に申し訳ないと思っていたとしても、

その申し訳ない気持ちの伝わり方が

半減してしまうということです。

 

 

私が放送局で生放送を担当していた時に教わったのは、

過ちを訂正するときこそが重要ということです。

 

その訂正とおわびが不適切で、

訂正が訂正でなく、また間違っていたら、

おわびがおわびになっていなかったら、

最初のミスはより大きな波紋を呼ぶことになってしまいます。

信頼を失うことにもつながります。

 

しかし、しっかりと謝り、きっちりしたフォローができれば

それ以上、問題が大きくなることはありませんし、

信頼を失うことも最低限で回避することができます。

もちろん、その後、同じような過ちは起こさないことも

とても大切なことです。

 

 

謝る時に気をつけるポイントはいくつもありますが、

何より大切なのは、

自分のこととして受け止め、

逃げずに向き合い、

誠心誠意込めて謝るということではないでしょうか。

 

そしてそれができていないと、

無意識のうちに言葉や態度に出てしまい、

さらなる不信を招くことに繋がります。

 

今回の日大の件に限らず、

仕事での謝罪というのは大なり小なり多々あります。

過ちを認め、相手に伝えるというのは、

時として、とても勇気のいることです。

私もそういう経験がありますが、

「その時こそ、しっかりと相手の方と向き合おう。」

改めて、そう心に刻んでいます。

最後まで読んでくださりありがとうございます。

 

 

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更新してご案内しておりますので、ぜひ、ご覧下さい。

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トレーニングしなくても届く声は手に入る

 

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フリーアナウンサーの三島澄恵です。

 

仕事始めの方が多い月曜日。

「組織を強くする質の高いコミュニケーション」をテーマに

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このところ、新入社員研修を担当させていただいていますが、

ある時、研修を見学されていた教育ご担当の方から

研修後に、こういう声をかけていただきました。

 

「私も研修をしていますが、なかなか声を大きく出してもらえず、

三島先生の声を出す教え方が、とても参考になりました。」と。

 

実は、声の出し方は、学校の先生方からも

「どうやったら、あんなにすぐに出せるようになるのか

教え方を知りたい。」と言われることが多々あります。

 

 

そのご担当者の方がおっしゃるには、

声を大きく出すことを教えると、

単にどなるように張り上げてしまったり、

なかなか大きな声を出してもらうことが

難しかったりするんだそうです。

 

接客に求められる大きな声とは、

単に張り上げた声ではありませんよね。

 

そのお店の雰囲気に合った大きさだったり、

丁寧だったり、明るかったり、心地よかったりと

聞いている側が居心地の良さを感じる声が必要です。

 

 

その声をどうやったら手に入れられるか???

 

 

それは、本当にちょっとしたことなんです。

そして、誰でもできることで、コツさえつかめばOKなのです。

 

 

それは、「相手がいる場所に声を出す。」

 

たったこれだけです。

 

 

え〜〜〜〜〜!!!
これだけ?????

 

 

とお思いになるかもしれませんが、

本当にこれだけです。

 

相手がいる場所を意識するには、

ちゃんと相手に体を向けて、顔を向けて、声を出すということです。

 

 

これは何も新入社員のみなさんだけのことではありませんよ。

ベテランの人でも、声が聞こえづらい人もいますし、

どうしたら良い声になるかと悩んでいる人も少なくありません。

そういう人は、相手を見ていなかったり、

何か作業をしながら返事をしていたりします。

 

もちろん、トレーニングをした方が良いのは確かです。

けれど、日々の仕事や生活がある中で、

声を鍛えるトレーニングをどれだけの人ができるでしょうか?

そういうことも踏まえて、

「相手がいる場所に声を出す。」そうお伝えしています。

 

新入社員のみなさんは

研修で仕事の基本を学んで現場に入っていきます。

不安や心配もあるでしょうが、

配属された場所で、がんばろうという気持ちを持って仕事を始めます。

 

その時に、周りで働いている上司や先輩が、

お手本になっていないこともしばしばあるようです。

そうすると、やる気のある新入社員のみなさんの気持ちを

削ぐことになりかねません。

 

新入社員のみなさんの若い力を発揮してもらうためにも

先に働いているみなさんがお手本になるように願っています。

 

まずはコミュニケーションの基本である声を出すことから。

今週は、「相手がいる場所に声を出す。」

このことを意識して過ごしてみてはどうでしょうか。

 

 

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ちょっとした一言が信頼を深める

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様々な視点からお伝えします。

 

さて、今日から新入社員を迎えて

新たな年度を迎える会社も多いのではないでしょうか。

私は新入社員研修を様々な企業で担当させていただきますが、

新入社員のみなさんの若いエネルギーに

毎年、身が引き締まる思いを覚えます。

 

そして、今の時期は、日常の様々な場所で、

フレッシュな新入社員さんたちに出会います。

 

いつも使っているバスに乗った時のことです。

 

バスが出発する寸前に飛び乗ったものの

ICカードがバックからなかなか出せずに大慌て。

 

慌てれば慌てるほどICカードを入れたケースが見つからず、

焦りと、恥ずかしさでいっぱいになりながら

とにかくバッグの中に手を入れて探す私。

 

そんな姿を目の前で見ていた運転手さんは

「ゆっくりいいですよ。」と、

にっこり微笑んで優しい一言をかけてくださいました。

 

顔を上げて運転手さんの顔を見ると、

見かけたことのない運転手さんで、

新人さん(中途入社でしょうか)のようでした。

 

その後の車内アナウンスも

他の運転手さんと比べると丁寧で親切。

ベテラン運転手さんとは違う新人さんらしい

細やかな気配りを感じられたバスのひと時でした。

 

 

私が大慌てしている姿を見てかけてくれた一言。

おかげで私は、その言葉で落ち着きを取り戻し

ICカードのケースを取り出せました。

 

こういうちょっとした一言。

そういう一言に気持ちが救われることがあります。

 

そしてこういう一言は

日常の様々な場面で使えたら

とてもいい人間関係が築けると思うのです。

 

質の高いコミュニケーションは難しいことではなく、

ちょっとした声かけのように、

相手への思いやりを言葉や行動で示せるかどうかです。

 

感謝やねぎらい

お礼や気遣い

心配やいたわり

そういうちょっとした想いを

相手に伝えること。

 

当たり前のようでいて

なかなかできていないことのように思います。

 

新入社員を迎えた今週は、

社内全体を改めて見つめなおせる時期かもしれません。

今週は、ちょっとした一言を意識してみられてはどうでしょうか?

 

 

 

余談・・・

新人の頃。

どうしていいかわからないこともありながら、

失敗したり、叱られたり、

それでも一生懸命に取り組んで

毎日毎日、人との出会いや一つ一つの仕事と向き合って

自分ができることを精一杯尽くしていたことを思い出します。

 

新入社員のみなさん、

入社おめでとうございます!!

みなさんの姿を見て初心を思い出し、

私も新たな気持ちで新年度を迎えます。

 

新入社員のみなさんの活躍を心から願っています!

 

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話題が深まる質問

 

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今回は、「話題が深まる質問」です。

 

先日、平昌オリンピックで帰国した

選手のみなさんの記者会見が行われ、

その様子が様々なテレビ局で中継されていました。

ご覧になった方も多いと思います。

私もその1人です。

 

1人ずつのコメントの後、

メディかからの質問時間になりましたが、

一視聴者として見ていて、

正直、疑問に感じる質問がいくつかありました。

もっと、違う質問があったのではないかと。。。

 

質問というのは、

話題を深めるために欠かせいない要素です。

相手に「何」を聞くのか?

これによって、その後の展開は大きく変わります。

 

これは、今回のような記者会見に限らず

コミュニケーションの質も高めるためにも必要です。

 

質問には

「はい」か「いいえ」で答える

「クローズ・ドクエスチョン」

具体的な答えが求められる

「オープン・クエスチョン」があります。

 

インタビューをするときなどは

「オープン・クエスチョン」で聞くように教わりましたが、

日常では、「クローズド・クエスチョン」も交えつつ

バランスよく聞くことが大切だと感じています。

 

 

そしてさらに重要なのは、

「何」を聞くかです。

 

この「何」というのは、基本的には同じなのですが、

状況によって違いがあると感じています。

 

例えば、記者発表やインタビューのように、

視聴者のような第三者が見ている場合と

1対1で行うカウンセリングの場合では、

若干違いがあります。

 

前者は、記者やインタビュアーの立場の人は

第三者の人に代わって聞いているという役割もあるので、

第三者が知りたいことを質問にすることもあります。

 

後者は、カウンセラーが相談者の話を聞くのですが、

これは、相談者のために聞きます。

相談者自身が、何の悩みを持っているのか?

その悩みをどう感じているのか?

どんな望みを持っているのか?など、

相談者の内側で考え、気づき、行動へ移せるように

サポートしていきます。

 

組織などで求められるのは後者のスキルではないかと思います。

みなさんは、指導の際どうされていますか?

解決策を提示したり、叱咤激励をしたり、経験談を示したり、

すぐに自分が話すことを意識していませんか?

 

「何度も言っているのにわかってもらえない。」

「なんで、わからないんだ?」「伝え方が悪いのか?」など

そんな風に考える人も多いのではないでしょうか?

 

なぜ、相手に伝わらないのか?

それは、相手のことを知らないからです。

相手が何を考え、どう行動し、どうしたいのか?

それらをちゃんと聞かずに自分の考えを話してしまうことで

伝わらないことが起きてしまうのです。

 

話題が深まる質問というのは、

相手が「話したい」と思っていることや

相手が自分のことを客観的に考えることができる、

そういうことを聞くことができる質問です。

 

相手は何を話したいと考えているのでしょうか?

何をわかってほしいと思っているのでしょうか?

まずは、その点をしっかり聞いてみてください。

そして、その上で自分の伝えたいことを考えると

自ずと伝え方が変わってきます。

今週1週間、

相手のことを知ろうとする質問を

意識してみてはいかがでしょうか?

 

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話しやすい座り位置

 

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今回は、

「話しやすい座り位置」です。

 

皆さんは、普段、

1対1の会話の時どの位置に座って話をしていますか?

 

多いのは向かい合わせではないかと思いますが、

もし向かい合わせに座らなくても良い場所であれば、

できれば、相手の左側90度がおすすめです。

 

なぜか?

 

それは、正面の位置というのは

お互いに圧迫感を感じやすく、

さらには、心理学的には

お互いに反対意見を言いやすくなりがちの位置だからです。

 

例えば、動物であれば

真正面に位置しているときはお互いに牽制して

睨み合っている状況です。

敵対しているわけです。

 

 

私たち人間も、真正面に座っている時に

そういう敵対する意識が生まれると言われています。

 

オススメの位置は、相手の90度横です。

下の写真のような位置。

 

 

 

しかし、椅子やテーブルの状況で

どうしても正面の位置にしか座れないということが多いでしょう。

そんなときは、

ほんの少しだけ右に椅子をずらすと話しやすくなります。

 

その移動は、わずか数十センチ。

ほんのわずかずれるだけで構いません。

もし相手がいれば、真正面に向き合って座ってみて、

それから、ほんのわずか試しにずれて感覚を掴んでみてください。

(研修ではこのワークも行なっています。)

 

この方法、ラジオ番組を担当していた時に

自然に身についたものです。

 

相手と会話をするとき、

相手が話しやすくなる工夫というのは欠かせません。

 

「この人、話しやすい人だな〜」

 

そう思ってもらえることが

お互いの信頼関係を深める第一歩です。

 

「話しにくい人だな〜」と思われていると、

相手は相談をしてくることはありません。

相手とあなたを置き換えて考えてみてください。

「話しにくいな」と思っている人に相談するでしょうか?

 

相談されるというのは、

相手が、あなたのことを信頼してる証でもあります。

 

相手が話しやすいと思える空間づくりや工夫は

とても大切なことです。

 

ほんの少しのことですが、

そのほんの少しで人間関係が変わるきっかけになります。

今週1週間、

ちょっとだけ意識して過ごしてみられてはいかがでしょうか?

 

 

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