大嫌いだった剣道だけど・・・

 

最近、ヨガに行き始めましたが、

そのレッスンプログラムの中に「SHINDO」というものがあります。

剣道をベースに体幹などを鍛えるプログラムですが、

幼い頃に剣道をしていた私にとっては懐かしさを覚えると同時に、

久々に本当の剣道を味わいたいとそんな気持ちにもなりました(^^)

 

 

私は剣道が大嫌いでやめました。

しかし今になって思うのは剣道を習っていて良かったということです。

これは何も剣道に限らないと思いますが何か1つ嫌々ながらでも続ける習い事は、

いつかその芽を開かせるのではないかと思えるようになりました。

 

 

私は小学2年生から中学3年生まで剣道を習っていました。

初段までは取りましたが、高校進学とともに剣道から離れました。

実は、高校受験の際には剣道の推薦で入学できる学校もあったのですが、

「絶対に、高校では剣道をしたくない!」泣きながらそう両親に訴えお誘いは全て断りました。

 

いつの頃かはっきりしませんが、私は剣道が大嫌いになっていたのです。

理由はいくつかありますが、中でも帰宅後の自宅での稽古だったように思います。

 

私には弟がいます。

弟は剣道がとても強く、高校・大学は剣道の特待生で入学。

就職も剣道部に入ることを前提に大手企業に決まりました。

 

小中学生の頃、この弟の稽古に私はつき合わされていました。

そしてその稽古で教えていたのが私の父です。

研究熱心で人一倍学ぶ父。

剣道未経験者にもかかわらず、的確なアドバイスと稽古で弟はメキメキと才能を伸ばして行きました。

 

道場で稽古が無いときは、家の庭やどこかの広場で稽古。

怖い父の前に「イヤ」と言えない日々が続き、迎えた中学三年生。

その頃には、剣道というものに心から嫌気がさしていて、道場の稽古もさぼることも増えました。

あるとき、稽古に遅れて行った時、もたもたしている私に父が近づいてきて竹刀で私の胸部を突き、

そのまま後ろに飛ばされたなんてこともありました(^^;)

 

「剣道なんて、絶対にイヤだ!!!!!」

 

そんな心の叫びと共にすっかり離れていた剣道。

それがなぜか、今になってその良さや有り難さを感じるのです。

 

体を使って出す声の出し方。

相手への視線の送り方。

間合いの取り方。

話すことにも繋がることがたくさんあります。

 

さらには、

「剣道は剣の理法の修練による人間形成の道である。」と言われます。

黙想をして心を落着かせたり、稽古前後や試合前後もそうですが礼に始まり礼に終わります。

 

今思い返せば、当時は分からなかった(イヤで気づけなかった)多くの学びをもらっていたのです。

 

これは剣道に限らず、その他の習い事にも言えると思います。

幼い頃から長く続ける習い事。

イヤだと思いながらも続ける習い事。

その良さに気づくのは人それぞれ違うタイミングなのかもしれませんが、

経験していなければ気づくことはできません。

 

大嫌いだった剣道ですが、今の私を築いた基盤でもあるように思えます。

ここに導いてくれた両親に心から感謝しています☆

 

 

 

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