10月に、800人ほどの中学生に向けて
コミュニケーションについての講演のご依頼を頂いています。
また、その地区の小中学校の先生方の研修も担当するのですが、
何をお伝えしようか今から考えています
あなたの想いをカタチにするお手伝いを。
Heart Voice代表 三島澄恵です(^^)
コミュニケーションや伝える事を教えている私ですが、
昔から得意だったかと言えば、そんなことは無いんです(^^;)
今でも自信を持って得意と言えるかと言えばそうではありませんが、
自信が無いからこそ、コミュニケーションを大切に考える事ができています
これまでグループの中で孤立したことも少なくありません。
(放送禁止用語ですが、いわゆる村八分状態(^^;))
私の時代は、携帯もスマホも無く、
ましてやSNS(LINE・Twitter・Facebookなど)はありませんでした。
大学時代くらいにポケベルから携帯に変わり、
社会人になってパソコンを使い始めたような時代ですが、
パソコンが普及し、メールが当たり前になったときこんな出来事がありました。
あるプロジェクトで私が室長を務めていたときです。
7〜8人ほどのプロジェクトチームで同じ部屋で作業をしていましたが、
その中の1人は何でもメールでやりとりをしようとしていました。
あるとき、その人が送ったメールが相手を不快にさせ、
メールで言い争いのようになってしまい、大きな問題になったことがあります
よくよく聞けば、本人はそういうつもりで書いた訳ではないのですが、
周りから見れば、そう受け止めてしまう言葉選びだったのです
電話で話したり、直接話せば、そんな誤解は生じなかったはずが、
言葉というのは、本当に難しいなと感じた出来事です。
メールは文章として残るので、内容ややりとりの確認を取るには非常に優れたツールです。
しかし残念ながら、考え方や想いを伝える上では誤解が生じることが多々あります。
今の中高生は、SNSによりコミュニケーションを取る手段が複雑になっています
顔と顔を合わせる直接的なコミュニケーションでも誤解が生まれることがあるのに、
SNS上での言葉のみのコミュニケーションでは、小さな誤解が大きく膨れ上がってしまいます。
例えばLINE。
短い言葉やスタンプでやり取りをしているので誤解が生じやすいのです。
同意を求める「かわいいね。」ですが、
若い人たちは「かわいくない?」と疑問系になります。
実際に会話の中で聞けば「かわいくない?」と語尾の音が上がるのでわかりますが、
LINE上で「?」が抜けたり、「」などの絵文字が無いと、
「かわいくない」と言われているように感じてしまいます。
しかも、会話のように早いやり取りをしているLINEでは、
その言葉を受け取った時点で、相手は真意を確認することもなく誤解したまま、
最悪の場合、それがきっかけでイジメに繋がる事さえあります。
どうすれば防げるのでしょうか?
それは、相手は「私とは違う」「わかっていない」と考えることかもしれません。
相手は私の言っている事を「わかっている」という前提でコミュニケーションを取ると、
残念ながら大きな溝が生まれる原因になります。
けれどこれは伝える側だけに問題があるのではなく、受け取る側にも問題があります。
伝え手は「どうすれば正確に伝わるか?」を考える必要があり、
受け手(聞き手)は「これはどういうことだろう?」と考え、確認する必要があるのです。
人は一人一人、生きてきた過程も考え方も想いも違います。
わかりあえない部分があるというのは当たり前なのです。
だからこそ、少しでも理解しようと努力したり、
「なぜだろう?」という疑問を持ったりすることが
コミュニケーションをとるときにはとても大切な事です
「わかりあえない事を知る事は、わかりあえる事への第一歩」
ではないでしょうか