心の拠り所

ここ数日のニュースなどで

9月1日が10代の自殺が最も多いという話題が取り上げられています。

(内閣府調査の過去42年間のデータから)

 

その大きな理由は年齢によって違いますが、

小学生は「家庭からのしつけ・叱責」が高く

中学生になると男子は「学業不振」

女子は「その他学友等の不和」となっています。

内閣府 平成27年版 自殺対策白書「第2節若年層の自殺をめぐる状況」より

http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/whitepaper/w-2015/pdf/honbun/pdf/1-2-4.pdf

 

 

あなたの想いをカタチにするお手伝いを。

Heart Voice代表 三島澄恵です。

 

 

私は小中高生と関る機会も多いので、今回のこのニュースを見てとても心が痛いです。

と同時に、私の中学時代を思い出します。

 

 

恥ずかしいのですが今日は私のことをお話しします。

誤解が無いように先に言いますが、父も母も私は大好きです。

 

 

大人になってからですが、私の手を見て母が涙したことがあります。

「どうして気づいてやれんかったんやろ。ごめんね。」と。

 

私の左手には切り傷がたくさんありますが、それは全て自分でつけたものです。

自傷行為、当時の私は心が真っ暗で不幸な自分しか見えていませんでした。

最も大きな原因は成績不振による父からの叱責でした。

とういうのも父は、異常なほどに厳しい人だったからです。

家に帰りたくなく、学校に逃げ場を求めて生徒会の仕事に没頭し勉強から逃げ、

さらに成績が悪くなり、父からの異常なほどの厳しい責めに合う日々でした。

 

本当に毎日がイヤでイヤで、父も母もいなくなってくれたらと心底思っていましたし、

私自身いなくなって楽になりたいと思っていました。

 

 

 

なんで自傷行為をしていたか?

それは私なりのサインだったんだと今ならわかりますが、

当時は本当に心が真っ暗でどうすれば良いかがわからなかったのだと思います。

 

 

そんな私でしたが、なんとか今を迎えられているのは、

どこかに居場所があったからです。

 

学校に行けば友達に家庭のことを話して共感してくれる。

心配してくれる先生達がいる。

当時の私にとっては学校が心の拠り所になっていたと思います。

 

 

今に至るまでも「消えてなくなりたい」と思うことがありましたが、

その都度、私には心の拠り所がありました。

ある時期は学校の先生。

ある時期は部活動。

ある時期は会社の仲間。

そして最後の最後は、やはり親が私の最大の味方。

(こう言えるまでに随分と長い時間がかかりましたが。。。)

 

先日、鎌倉市の図書館のツイートが取り上げられていましたが、

そういう心の拠り所に気づいて欲しいと心から願います。

 

最初にも書いたように、私は10代の人たちと関る機会が多いです。

話し方を教えているのですが、様々なお子さんや親御さんとの出会いがあります。

そういう中で私にできることは、

親御さんの想い。

お子さんの想い。

それぞれの想いを繋ぐこと。

そして何より「心の拠り所」になるということです。

 

親御さんたちはお子さんが何を考えどういう状況なのか心配で仕方ないのです。

しかし一方でお子さんたちは、自分たちの想いを素直に表現できずにいることが多いのです。

私はその2つを繋げられたらといつも思います。

そうして何か困った時に、話を聞いてくれる人がいると思ってもらえたらいいなと思うのです。

 

心が真っ暗になっていると、周りの声も届きにくいでしょう。

それでも、真っ暗な心の中にも小さな明かりが灯りますように。

心の拠り所という小さな明かりに気づいてくれますように。

そしてその小さな明かりが、月日を経て真っ暗な心を明るく照らしてくれますように。

そう心から強く願ってやみません。