NHK杯全国高校放送コンテスト。
各県から勝ち抜いた代表が集い、昨日から東京で行なわれています。
友人の知っているお嬢さんが県代表としてアナウンス部門に出場するということを聞き、
とても懐かしく当時の自分のことを思い出しました
こんにちは!
フリーアナウンサー
話し方講師・コミュニケーションコンサルタントの三島澄恵です(^^)
ブログをご覧下さりありがとうございます
ブログでも何度か書いていますが、私の原点は高校放送部です
そして、NHK杯の全国大会は夢の大会
放送部の生徒にとっては、高校野球の甲子園と同じ重みを持つ大会なんです
私は福岡県代表として、高校2年と3年のときにアナウンス部門で全国大会に出場しました。
2年生の時に全国2位を頂いたのですが、3年生の時は出場時間に間に合わず棄権になりました。
決勝会場は、昔も今もNHKホールと変わりませんが、
準々決勝の会場は、当時3会場に分かれていました。
(今は、準々決勝と準決勝は国立記念オリンピックセンターで統一されています。)
3年生のときの準々決勝は、お茶の水、九段下、もうひとつどこだったか忘れましたが、
会場の場所は本当にバラバラでした。
私が通っていた学校の放送部は福岡県内でもトップクラス。
しかも3年生のときは、6人の県代表のうち5人が私たちの学校。
さらに朗読部門も同じく、6人中5人を締めていました。
後にも先にも、同じ高校からこれほどの人数が出場することはないだろうと思います。
それほど、指導して下さっていた顧問の先生の指導力は素晴らしいものでした。
さて、全国大会の準々決勝はアナウンスも朗読も同時刻にスタート。
ということは10人が3会場に向かうということなんですが、
指導してくれる先生は1人しかいません。
そこで、宿泊先のホテル(確か五反田でした)で先生が練習を見て送り出すことになりました
各会場の進行具合は、その会場にいる放送部の仲間から逐一連絡が入ります
当時は携帯電話は無かったので、公衆電話からという時代。
出場順に練習を聞いて送り出す先生。
私も同じように送り出されました。
私の会場はお茶の水だったと記憶しています。
「外に出たらすぐにタクシーに乗りなさい」と先生に言われ
タクシーを探すものの、どのタクシーも乗車中。
ようやく乗ったタクシーの中で
「今日は金曜日だからね。タクシー捕まりにくいし渋滞しているんだよね。」と運転手さん。
車の中にいる時間がとても長く感じられ、
とにかく間に合って欲しいという祈る気持ちでいっぱいでした
しかし結局、間に合わず。
会場の近くで泣いたことを覚えています
私のように地方から出てきた者にとって、東京はとても広くてどうしていいか迷うばかりの地。
今のように1つの会場でまとめて行なわれることは、とても良いことだと思います
しかも私の出場回の少し後から、アナウンス部門の全国優勝と準優勝の人は
甲子園の開会式で司会ができるという特典がつくようになりました。
(それまでは、関西地域のアナウンス部門で上位の人が行なっていたようです。)
私の時代は過渡期の時代だったのかもしれません。
さて、高校放送コンテストも今年63回。
私が2位を頂いたのが第37回大会ですから、もう26年経つんですね〜
有り難いことに、コンテストの歩みに名前が載っています。
http://www.nhk-sc.or.jp/kyoiku/ncon/ncon_h/kako50/index.html
私の前にも多くの先輩方がいて、
そして、さらに多くの後輩たちが築いて行く放送コンテスト。
今年、残念ながら全国大会に出場できなかった人たちも大勢いることでしょう。
3年生は最後のチャレンジの年。
夢が叶わず悔しい思いをしている人もいるでしょう。
私は自分が放送部を経験し、さらには顧問とコーチを務めて思いますが、
高校放送の3年間は1つの通過点です。
もちろん良い成績を残せればそれにこしたことはないのでしょうが、ここで終わりではありません。
実際、この大会が終わってからびっくりするほど上手になる生徒もいました。
いい成績を残せた人は、さらに磨きをかけて。
思う結果が得られなかった人は諦めずに、さらに磨きをかけて。
そうやって、自分の将来を輝かせて欲しいと心から願います
*高校放送部の指導も行なっております。
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