人材育成の一つとしての「話し方」

こんにちは。

フリーアナウンサーの三島澄恵です。

かれこれ9年ほど、新人研修を始め、職員の人材育成の一環として研修のご依頼をいただいている社会保険労務士法人様があります。

今年もご依頼をいただき、つい先日、研修を終えました。

新人研修では、コミュニケーションのベースとなる話し方と聞き方を3回(週一回)で行いましたが、加えて、職員の人材育成として今回は「自分の考えを主張する討論ワーク」を行いました。

「自分の考えを主張する討論ワーク」は、あるテーマについて、自分の考えを主張し聴衆を納得させるというものです。今回は事務所内の人が聴衆となり、かつ審査員として点数もつけていただきました。

自分の考えを発表した後、審査員からの質疑応答の場を設け、話に矛盾がないかなども精査して最終的に審査を行いました。

この研修を行い改めて思うのですが、人に伝えるためには「話す内容」と「音声表現(声やボディーランゲージ)」の両方のバランスが重要だということです。

話し方というと、どう表現するかということに意識が行きがちな人も多く、「話す内容(言葉選びや構成含め)」ということがおろそかになっている人も少なくありません。
しかし、話す内容がしっかりと練られていなければ、伝わるものも伝わらないものです。

これは何も、今回の研修のような討論やスピーチなどの場だけに限りません。職場やプライベートで、自分の考えや想いを伝えるときも同じです。話す前に、何を伝えたいのかを明確にし、どの順番で話すかなどを一度自分で考えて話すということが重要です。

研修をしながら、話し手本人が、自分が何を話したいかが明確になっていない人が多いことを感じています。何より、私自身を振り返った時に、自分の中で明確になっていない話の時は相手に伝わっていないことをひしひしと感じています。

だからこそ、研修や司会の時など人前で話す時は、話す内容は練りに練って準備をしていますし、日常生活でも「何を伝えたいか」という点を話す前に明確にして話すように心がけています。

今回の研修では、話す内容を考える際に、「自分の考え方は、客観的にどうなのか?」「どういう言葉や構成にすれば伝わるのか?」「自分の考えを理解してもらうにはどうしたらいいのか?」などを考える時間をしっかりと取ってもらいました。1ヶ月のスケジュールを組んだ中で、3週間近くは考える時間で、残り1週間は練習しながらも、話す内容の修正に取り組まれました。

そうやって取り組むことで、それまで考えていたと思っていたことでも、実はそこまで深掘りしていなかった自分に気づいて向き合うことになります。

みなさんも、自分の考えや想いを伝えたい、伝わってほしいと常々思っていると思います。そうであればあるほど、声に出す前に一度、自分が何を話したいのかを考えてみられてください。

さて今回の社会保険労務士法人様で討論ワークに臨まれた方々ですが、それぞれにこれまでに無い成長を垣間見られたようで、代表の方は喜んでくださっていました。何より、取り組まれたご本人たちそれぞれの気づきがあったようです。

話し方はその人そのもの。


単に話し方を上手くするという目的だけで無く、企業の人材育成の一環としての研修としてのご相談もお受けいたします。お気軽にお問い合わせください。

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話し方はその人そのもの

こんにちは。

フリーアナウンサーの三島澄恵です。

昨日のブログで、高校生の頃に指導をしてくれていた亡き恩師の添削音源について書きました。その中に、耳の痛いアドバイスがあったことをお伝えしていましたが、今日はそのお話です。

そのアドバイスを今の歳になって改めて聞き、私は苦笑いをするしかありませんでした。天国の恩師に、「先生、その通りです。まだまだ頑固さが残っていますが、それでも少しは丸くなりましたよ。」と空を仰いで言ってしまいました。

当時、高校3年生だった私は、恩師の言葉をどう受け止めたのかあまり覚えていませんが。。。

では、なんと言われたのか、話し方をさらに磨きたい方や、これからさらに表現を磨いて行きたい方には参考になる点もあるかもしれません。

「何かこう、必要以上に頑固さがある。その頑固さがやっぱり足を引っ張るんじゃないかなという気がします。そこをですね、アナウンスだけを変えようとするんではなくて、自分のそういうところを変えないことには、なかなか変わらないということにもなるんじゃないかなと思います。ちょっときついですけど。なかなか性格は変わりませんけど、でも、自分が変えようと思わないと変えられません。その辺りを、もう一回、根底を見てください。」

話し方はその人そのもの。

話し方、ここでは特に音声表現というのは、その人の性格やその時の感情などが表現のかけらとなって作られて行きます。表現を磨いていこうとするときには、自分と向き合うことが欠かせないのです。

今となってはそのことをひしひしと感じ、恩師に言われた言葉も素直に受け止められます。どんなに隠そうとしても滲み出てくるのが私です。頑固な一面を持っていた私ですが、その頑固さが表現の固さや聞き手に押し付けているような印象を与えるアナウンスになっていたのだと思います。

しかし残念なことに、その当時、自分が頑固だなんて思ってもいなかったと思います。「『頑固な自分?』そんなことは無い。私は素直に先生の言われたことを受け入れているし、普段から人の話を聞いて受け入れいてるもの。」と思っていたかもしれません。

そして、もう一つこんなアドバイスもご紹介します。

「ある程度のところまででくると、それより上のところを考えていきます。そうしたときに、表現の緻密さというか、きめ細やかなところまで、ちゃんと理解して、それをなおかつ音声表現としてできているかというところを、どうしても見てしまうわけです。」

「表現の緻密さ、きめ細やかなところまでちゃんと理解しているか。」
音声表現をするときに、これはとても重要です。

言葉を言葉として追うのではなく、言葉の周りにあるたくさんの意味や理由や想いなどを理解して音声として表現すること。ここに向き合って表現するかしないかで、伝わり方は変わってきます。

高校3年生、18歳の頃に、音声表現をすることを通して、自分のあり方や物事への取り組み方の姿勢までを恩師は教えてくれていました。そしてこれらは全て、私の考え方の基礎を築いてくれています。私の原点です。

もしみなさんが、自分の考えや想いが伝わってほしいと思うのであれば、自分と向き合い、言葉と向き合ってみてください。そうすることで、言葉は本当の意味で生きてきます。言葉に命が吹き込まれますよ。

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自分の力を引き出してくれる出会い

こんにちは。

フリーアナウンサーの三島澄恵です。

高校生最後の私の朗読の音声と、今は亡き恩師の声が入ったカセットテープ。
福岡から東京に仕事の拠点を移した際、お守りのような気持ちで実家から持ってきたテープで、いつかデータ化しようと思いながら、なかなか手をつけずに今日に至りました。

高校生の頃、放送部の課題で添削テープというのがありました。(上の写真左のカセットテープ)
毎日、アナウンスや朗読の原稿を読み録音したものを顧問の先生が聞き、添削の音声が録音されたものを家に帰って聞き、また自分の声を録音して提出していたテープです。

今聞けばまだまだ若くて青い私の朗読。
声も滑舌も表現も高校生。

そんな私に恩師が最後に残してくれたのは

「とっても良くなりましたよね。自然に出ているし。不自然なところが無いです。このように自分の声が十二分にあるんですから、表現を小さくするところは小さくしても十二分にやっていけるんですから変に声を作らない方がいいんですよね。これを基本に置いてください。」

という言葉でした。

この歳になり改めて聞く恩師の言葉。高校生の頃にはわからなかったこともよくわかります。

自然に話すこと、その時に持つ自分の声や表現力を十分に生かすこと。

私も生徒のアナウンスや朗読指導では恩師と同じことを何度も伝えてきました。大人のスピーチトレーニングでも、自然な話し方やその人がその時に持っている良さを生かしてもらうように伝えています。
表現力は年齢や経験で変わっていきますが、誰もが今その時に持ち合わせているもの。それを大切に表現して欲しいと思うからです。

私は高校生で放送部に入ったことで、アナウンスや朗読を学び始めました。入部当初は右も左もわからず、恩師に教わるがままに練習をしていましたが、高校2年生の時には、NHK杯全国高校放送コンテストのアナウンス部門で全国2位(高校野球でいう甲子園)を頂けるほどに上達させてもらいました。
何より、アナウンスを仕事にでき、今も続けられているほどの基礎を教えてくれました。

どんなこともそうかもしれませんが、自分が持っている力を発揮するには、

導いてくれる人、

気づかせてくれる人、

引き出してくれる人との出会いがあるように思います。

それは、自分にとって良き出会いと思えるものはもちろんですが、とても辛い思いや悔しい思いなどの出会いがそうなることもあると思うのです。

私にとってそれは、高校時代の放送部の顧問の先生でした。

そして今改めて思うのは、私が恩師から受けたように、みなさんの話し方の魅力を引き出せるように今後も精一杯取り組んでいこうということです。

余談ですが、恩師が残してくれた言葉には、実は、とても耳が痛いものもありました。それは、話し方と私の性格のこと。話し方はその人そのものが出ます。表現を磨いて行くには、自分と向き合うことも大切なのです。

そのことについては、また改めて。

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リーダーこそ話し方アップを!

こんにちは。

フリーアナウンサーの三島澄恵です。

今月は株主総会などもあり、企業の催しの司会やナレーションを担当させていただいています。

最近は、話し方をトレーニングされている経営者やエグゼクティブの方が多いように感じますが、それでもやはり、まだまだリーダーとしての説得力を備えた話し方をされている人は少ないように思います。

今日は、話し方アップの3つのポイントをお伝えします。

1つ目は、自分から一番遠い人に向けて声が届く心持ちで声を出すということです。
パブリックスピーキングの場合、マイクが用意されていることが多いと思いますが、マイクに向かって話をしている人が少なくありません。

マイクは拡声するものであって、話し手が出している声の質を良くするものではありません。張りがない声は張りがないままに、メリハリの無い声はメリハリのないままです。そのため、声に説得力は生まれません。

マイクがあるから大丈夫ではなく、マイクがあっても張りやメリハリのある声を出すことが重要です。そのためにも、声を出すときは、一番遠くの人に声が届くように声を出すことを意識してください。

2つ目は、「え〜」や「あの〜」などを挟まずに話すことです。

「え〜」「あの〜」などを言っている人は、そもそも自分が言っていることに気づいてない場合が多いです。トレーニングの際に録画をしてそれを見返してもらうと、みなさん口を揃えてこう言われます。

「こんなに、『え〜』って言っているとは思っていませんでした。」と。

そしてその後、「え〜」や「あの〜」などを言わないことを意識してトレーニングすると、そのことばかりが気にかかり話に詰まる人がほとんどです。ということは、それほど普段から「え〜」や「あの〜」などがクセになり、無意識に言っているということです。クセを取るのは少し時間がかかるかもしれませんが、必ず取ることができます。

何より「え〜」や「あの〜」などが無くなるだけで、説得力は高まります。

「え〜」や「あの〜」などはクセということもありますが、話し手が不安を持っている時に出やすいものです。話し手が不安ということは、聴衆も同じように不安を抱くことになります。
さらには聴衆にとっては、耳障りになり、「え〜」や「あの〜」などばかりが気になって、話し手の話の内容が入って来ないことにも繋がります。

また、「え〜」や「あの〜」などが言葉の前につくと、大切な言葉にメリハリがつきづらくなります。
例えば「え〜みなさん、え〜今日は、あの〜お集まりいただきまして、え〜ありがとうございます。」これを声に出して言った際に、その音の流れのまま言葉を発することになるので、「みなさん」の「み」や「今日は」の「きょ」など、言葉の始めの音がはっきりとしないので言葉にメリハリがつきづらくなります。
本来は、「みなさん」「今日」「お集まり」「ありがとう」という言葉がはっきりと聞こえる必要があるのですが、「え〜」や「あの〜」などがつくと大切な言葉(伝えたい言葉)が伝わりにくくなるのです。

何より、「え〜」や「あの〜」などを挟まずに、その部分が「間」に変わることで、落ち着いた印象になり、説得力のある話し方に変わります。

3つ目は、日本語の特性を知って生かすということです。

日本語のアクセントは音の高低で決まっています。こちらに関しては、以前、ブログに記していますので、そちらをご参考ください。↓
https://united-waves.jp/wp/2019/06/12/アクセントにはやっぱり悪戦苦闘/

また日本語は、話し始めの音が最も高く、その後、上がり下がりをしながら徐々に音が下がっていきます。この途中の音の上がり下がりが不自然だと、原稿を読んでいる(文章の文字を追っている)印象が強くなり、言葉に全く説得力がなくなります。

例えばさきほどの「みなさん、今日はお集まりいただき、ありがとうございます。」であれば、「みなさん」の音が高く、途中上がり下がりを繰り返しながら、「ございます。」は「みなさん」よりも低くなります。もし「ございます」の音が「みなさん」よりも高くなると不自然な印象になります。

特に原稿があってそれを話すとなると、文章を読んでいる感が否めない人がほとんどです。原稿を自然な口調で話すというのは、少しだけトレーニングが必要ですが、日本語の特徴を知っていると、そのトレーニングも身につきやすくなります。

経営者やエグゼクティブのみなさんは、組織内に限らず、外部の方に向けて話すことが多々あると思います。今の時期であれば株主総会はそのひとつかと思いますが、そういう具体的な場を想定してトレーニングをした方が、より効果は高くなります。

話し方は急には上達しません。筋トレと同じように日々の積み重ねです。いざという時のために、今から始めてみられてはいかがでしょう。

リーダーの持つ「ビジョン」が伝わること。
リーダーの「想い」が伝わること。
リーダーの「希望」が伝わること。
みなさんは伝えられていますか?

組織は、リーダーのみなさんの伝える力で変わります。
まずは、ご自身の話し方を見直してみてください。

経営者やエグゼクティブのみなさんを対象にスピーチトレーニングを行なっていますので、ぜひご参考ください。
https://united-waves.jp/pg123.html

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キャリアの振り返りが未来をつくる

こんにちは。

フリーアナウンサーの三島澄恵です。

人生100年時代と言われる今日。
65歳定年は、70歳、75歳へと変わりつつあるほど、長く働く時代へと変化しています。

私だとこれからまだ30年近く働くことになるのですが、働き始めて今20年ほど。まだ折り返し地点でも無いわけで、これからどう働いていくかというのは考える必要がありそうです。

先日、キャリアコンサルタントとしての学びを深める講習を受けてきました。今回は、すごろくゲームを使ったキャリアの振り返りをするワーク。

小学生の頃や中学・高校の頃などを、3〜4人の仲間と一緒にすごろくのマスに出てくるテーマを語り合うというものです。

例えば、私のグループではこんなテーマがありました。

小学生の頃、憧れていた人は?

小学生の頃、図書館で読んだ本のタイトルは?

小学生の頃の習い事は?

中学生の頃の印象に残っている学校行事は?

中学生の頃、魔法が使えたら?

自分の短所を長所に言い換えると?

などなど、様々なテーマについてグループ一人一人が答えて行くのですが、グループの誰かが話していることに対して、グループの他の人はあいづちや質問をしながら、答えを深掘りしていきます。

3〜4人のチームで、マス目に止まったテーマについてそれぞれ話しをします。当たり前なのでしょうが、同じテーマで話しても一人一人違った答えで、それぞれにそれぞれの人生があるのだなと感じられます。自分と似ているところがあったとしても、それは似ているだけであって、全く違うんだなということも改めて気づかされます。

そして、自分のことを話すと、不思議にも様々な想いや記憶が蘇ってきて、「私って、こんな面があったんだ。」や「私って、やっぱり小さい頃から◯◯な特徴があったんだな。」という気づきもあります。

何より、一緒のグループの人が私の話を聞いて感想を話してくれるので、それがまた自分のことを気づく大きな手がかりになりました。

講習の最後には今に繋がってきた自分の人生に名前をつけます。これがこのすごろくワークの目的です。

ちなみに私は「自己実現の開拓」という名前にしました。
親や先生、友達に様々なアドバイスをもらっても、結局、自分で決めて、自分の思う方向に進んで来た(今も進行中)からです。

キャリアというと仕事の経歴と思いがちかもしれませんが、キャリアは仕事もプライベートも含めて、その人の人生そのもの。

自分のことを考える、過去を通して、今を通して、他者の視点を通して、そうすることで、自分の強みや得意なことに気づけ、それが未来へとつながっていきます。

皆さんも一度、ご自身のキャリアを振り返ってみてはいかがでしょう?

キャリアコンサルタント(国家資格)として、みなさんのキャリア相談もお受けしています。お気軽にお問い合わせください。

詳しいことはホームページをご覧ください。

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人間関係が幸福を生む!?

こんにちは。

フリーアナウンサーの三島澄恵です。

最近気になっていた一冊「敵とのコラボレーション」は、以前読んだ「未来を変えるためにほんとうに必要なこと」という著者と同じアダム・カヘンの著書。
今回の「敵とのコラボレーション」
表紙には「賛同できない人、好きではない人、信頼できない人と協働する方法」と書かれています。

誰しも、自分と合わない人というのはいると思うのです。もちろん私にも、そう感じる人はいます。

今でこそ、コミュニケーションに関する様々な研修や講演会を行っていますが、30代半ばくらいまでの私は、自分の考え方と合わない人に出会うと対立姿勢で臨んでいました。思い返せば恥ずかしいのですが、同僚であれ、上司であれ、私の考えの方が正しいと主張していた時期があります。そうなると、私の考えを押し通すか、押し通せないときは相手の考えを受け入れるかの2つに一つの結論を出すか、はたまた対立して互いに物別れの状態になる結果を招いていました。

それから十数年経つ中で、私はコミュニケーションの取り方を変えてきました。何より意識しているのは「相手の考えを受け入れる」ということです。

「受け入れる」というと、相手に賛同することだと思う人が多いと思いますが、「受け入れる」というのは、相手に賛同することでも、相手が正しいと受け入れることではありません。

「受け入れる」というのは、相手にはそういう考えがあるということを受け入れるということ。「私は◯◯な考え方だけれども、相手は◯◯な考え方なんだな」と、自分の考えと相手の考えは区別して考えます。

そしてその上で、相手の考え方の中に、私には無い視点やヒントがあることに気づいて、自分と相手の良いところを掛け合わせて、さらに良い答えを見つけられるようにしています。そうすると、人間関係はスムーズになり、仕事もプライベートもうまく行くようになりました。

しかしそれでも、時々、どうしても合わないと感じる人と出くわします。そういう場合、相手も私に対して同じように思っているんでしょう。その合わないと感じている感覚は、どんどん大きくなることがあります。

そんなとき、自分なりに自分の感情の整理をしたり、相手との接し方を変えたりしてコミュニケーションを取る努力はしていますが、さらに一歩踏み込んだヒントが、この本の中に無いだろうかと思い手に取りました。

人間関係で悩む人は少なく無いと思います。実際、職場での悩みのトップは、人間関係であるという調査も多く出ていますし、仕事でもプライベートでも、私たちは一生涯、誰かと関わって過ごしていきます。

ハーバード成人発達研究は「人の幸せと健康は何から生まれるのか?」というテーマに対して、ある結果を発表しています。
この調査は、当初724人の成人男性の追跡調査から始まり、いまでは2,000人以上の追跡調査を行っています。しかも、80年という史上最も長期に渡って成人を追っている研究です。現在は、ハーバード大学医学部臨床教授で、心理学者ロバート・ウォールディンガー教授が第4代責任者を務めています。そして、数年前のTEDで、「史上最長の研究が明かす 幸福な人生の秘密」というテーマでプレゼンテーションしました。

そこで話された結論は「良い人生は、良い人間関係から生まれる」というものです。

人との関係が築かれなければ孤立して孤独感が生まれます。それによるストレス、脳への影響、健康への影響、さらには寿命の長さにまで影響が出るというのが、この追跡調査でわかったというのです。

人間関係は思い悩むこともありますが、それこそが、幸福な人生の鍵となっているというのは、とても興味深いことです。

私はコミュニケーションでたくさんの失敗をしてきましたが、だからこそ、その大切さを実感しています。さらに学びと経験を深め、コミュニケーションがよりよく築かれる方法や考え方を、研修やセミナーを通してお伝えして行きます。
みなさんのお役に立てますように。

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◯◯気取り、なりきりスイッチ

こんにちは。

フリーアナウンサーの三島澄恵です。

「◯◯気取り、なりきりスイッチを入れる」


これは、私がアナウンスを練習し始めた頃から使っている方法ですが、表現力がぐっと変わり、話す時にも自信や説得力が生まれるテクニックです。

「◯◯気取り、なりきりスイッチを入れる」というのは、みなさんが「こんな風に話せたらいいな」という人になりきるというものです。特定の人物でも良いですし、イメージを持っている話す職業やイメージできる雰囲気などで構いません。

例えば私は、ニュース原稿の練習を始めた頃(当時はまだ高校生でした)、「アナウンサー気取り」で、まるでアナウンサーになったかのような気分で練習していました。

今でも、司会やナレーションの時に、その場に合わせて表現をするためにこの方法を使っていますが、これだけで表現力は変化します。

話すというのは、内容と表現力の両方が揃ってこそ聞き手に伝わりますが、内容はすでに決まっている場合は、表現力(口調やボディーランゲージなど)が伝わり方を左右します。

せっかくの良い話も表現力が乏しければ、その良さは半減し伝わりにくくなります。しかし、表現力が豊かであれば、その良さは何倍にもなり、聞き手の心に届きます。

そして、その表現力を高める一つの方法が「なりきりスイッチ」です。

ただし、この「なりきりスイッチ」
恥ずかしさを持って挑むと、中途半端な表現になり効果がありませんので注意が必要です。もしトライされる人は、なりきりスイッチをしっかりと入れて、自信を持って本番に臨んでください。

今年度は、どこかのタイミングで話し方セミナーを開催しようと考えています。
決まり次第、こちらのブログやホームページでお知らせします。

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〜とういうことですよね?という決めつけ

こんにちは。

フリーアナウンサーの三島澄恵です。

ラジオ番組を担当し始めた頃、「〜ですね。」「〜ですよね。」などの「ね。」を頻繁に使っていたようで、先輩から指摘を受けたことがあります。

文末に「ね。」がつくと、これに「?」がついて質問しているようでも、相手に同意を求めている印象になります。また、「〜ということですよね?」という表現だと、相手の考えを決めつけてしまった印象を与えることがあります。

先日、杉良太郎さんが、運転免許証を自主返納をされたことがニュースやワイドショーなどで取り上げられていました。

自主返納に至った経緯や奥様の伍代夏子さんに相談されたのか?など、様々な質問に丁寧にお答えになられていました。そして、ある程度終盤に差し掛かった時に、ある記者の人がこう質問しました。

「明日は我が身と思うことが一番大切ということですよね?」と。

私はインタビューを最初から見ていましたが、杉さんは一言も「明日は我が身と思うことが大切」ということは言葉として表現されていませんでした。話の内容からすると、もしかしたらそれに似たこともあったかもしれませんが、この質問に私はとても違和感を覚えました。

この質問に杉さんがどのように返答なさるかと見ていたら、「そうですね。」と同意はせず、かといって記者の方を否定することもなく、ご自身の考え方を話されていました。

みなさんも、話し相手からまるで自分の考えを決めつけられたように「〜ということですね?」と聞かれたら、どんな感じがするでしょうか?

それが、自分が考えていたことであれば同意をされるでしょうが、似ているけれどなんとなく違うと感じたり、そもそもそんなこと言っていないということだと、どう答えるでしょうか?

今回の「明日は我が身」に関しては、

「明日は我が身と思うことが一番大切ということでしょうか?」

とそのまま聞けば、押し付けや決めつけという印象は薄れます。

ただできれば、相手が言ってない言葉を聞き手が自分の視点で変換するよりも、相手が発した言葉で聞き返した方が、相手も答えやすくなります。

質問の仕方。
それによって答え方や信頼関係も変わってきます。

みなさんは相手の話を聞く時に、どんな風に聞いていますか?

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アクセントにはやっぱり悪戦苦闘

こんにちは。

フリーアナウンサーの三島澄恵です。

先日、久々にアクセントに悪戦苦闘したナレーションの収録がありました。

普段は、映像を見ながら、その映像に合わせた表現でナレーションを収録します。専門用語は少なく、自然な感じの言葉でのコメントの場合がほとんどです。

けれど今回は、専門用語や単語と単語が組み合わさりひとつの単語になっていたり、アクセント辞典に載っていない言葉もちらほら。巻末の解説・資料編で確認しながら、アクセントを調べて準備しましたが、それでも収録中に、依頼者の希望に添って変更の連続。
なかなか難しいと感じた収録でした。

ところでみなさんは、日本語のアクセントのことご存知ですか?
日本語のアクセントは、音の高低で決まる高低アクセントです。
英語は、単語のある部分を強く発する強勢アクセントです。

英語のアクセントは学校の授業で教わるので馴染みがあるかもしれませんが、日本語は国語の授業などでもアクセントなんて教わりません。そもそも、アクセント辞典の存在さえ知らない人の方が多いと思います。

日本人として母国語のアクセントを知らない人が多いというのは、正直私としては残念な気持ちですが、私も、高校時代に放送部に入らなければ、アクセント辞典の存在を知らずにいたと思います。

日本語のアクセントの基本の型は4つです。

頭高、中高、尾高、平板です。

例えば、「はし」
アクセントによって、3つの意味を表す言葉になります。

それは、端・橋・箸

箸は、「は」の部分の音が高くなる頭高と言われる型。

端と橋はそれだけを言えば、「し」の部分の音が高くなり同じように思いますが、助詞の音の違いで変わります。
どういうことかというと、例えば、「端に行く」「橋に行く」だとすると、端・橋の後にきている助詞の「に」の音にポイントがあります。

端の場合は、「し」の音と助詞の「に」の音が同じになる平板型です。
橋の場合は、「し」の音より助詞の「に」の音が下がる尾高型です。

アクセント辞典では、このように表記されています。

もう一つ中高型のアクセントは、単語の間にアクセントがあるものです。
例えば、「たまご」は「ま」の音が「た」と「ご」よりも高くなります。

この基本の4つの型が日本語のどの単語にもありますが、単語と単語が組み合わさる複合名詞になると、その単語単体のアクセントでは無く、複合名詞としてのアクセントに変化するものがあります。

たまござけになると、「ま」で音が上がり「ご」まで音は同じ高さで、「ざ」で音が下がります。たまごどーふだと、「ま」で音が上がり「ど」まで同じ音の高さで、長音の「ー」で音が下がります。

アクセントは、地域独特なものもあれば、特定の組織など特有なものもあります。

例えば、収益という単語は、アクセント辞典では平板型が第1アクセントですが、ある企業では、第2アクセントの頭型で発音してほしいという希望もありました。

第1アクセントは最も推奨されるアクセントで、第2アクセントはそのアクセントでも許容されているアクセントです。

そういう場合、その場所で使われているアクセントを優先します。もしそれが、アクセント辞典に載っていなかったり、推奨されていないアクセントでも、大切なのはその場で使っている人たちの言葉が大切だと思うからです。

言葉は生き物なので、アクセントも時代と共に変化しています。
2016年に18年ぶりに改訂されたNHKの日本語アクセント辞典でも、それを感じることができます。

ちなみに「ドラマ」という言葉は、「ド」の音が高い頭高のアクセントですが最近では平板型で話している人が増えています。今回のアクセント辞典でも頭型のみの記載でしたが、もしかしたら次回改訂の時は平板型が許容されているか、それが第1アクセントになっているかもしれません。

私は職業柄、普段から意識しているものの、やっぱり福岡育ち。
時々、いえいえかなり頻繁に、アクセントの違いを感じたり指摘を受けることがあります。自分では正しいと思っていたアクセントが違っていて驚いたりもします。

なので、アクセント辞典は欠かせない存在です。

日本語のアクセント。
みなさん生まれた時から気にしたこともなく話す母国語で、当たり前のように身についていると思います。

方言やみなさん自身の特有のアクセントは尊重しつつも、一度、自分の国の言葉のアクセント辞典に触れてほしいなと思います。

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本当なのか?嘘なのか?

こんにちは。

フリーアナウンサーの三島澄恵です。

先日テレビでフェイクニュースを取り上げた特集を観ました。

その中で衝撃だったのが、フェイクニュースによって無実の男性2人が、群衆によって焼き殺された事件があったことです。

ある男の人が、無実の男性2人を誘拐犯だとして動画配信を行ったところ、それを信じた人たちが集まり、2人の男性を暴行し、ガソリンをかけて火をつけ殺したというのです。そのフェイクニュースを配信した男は、未だ逃亡中で、なぜ、このようなことをしたのか、その真実は分かっていません。

このフェイクニュースの事件を知り考えたことは大きく2つ。

1つは、情報の裏付けを行うことがどれほど大切なことかということ。
もう1つは、私たちの心に棲む「正義」を正当化する怖さです。

情報の裏付けを取ることは放送局時代、何度も何度も教わったことです。

電話取材だけでなく、実際に会って取材すること。
新聞は1社で無く、数社読むこと。
何かの数字に関してなどは所属していた放送局(NHK)が発表したものであることなど、いつでも「なぜ?」「これは正しいのか?」その疑問を持ちながら番組制作に取り組むことを教わってきました。

なので今でも、インターネット上でまことしやかにつぶやかれる情報も、簡単にシェアをしたりせず一度調べるように心がけています。

2016年の熊本地震の際にも、動物園からライオンが逃げたというデマが拡散されました。

当時、熊本に里帰りしていた私の友人は避難中で、「ライオンが逃げたという情報が出ているけれど本当なの?」とメッセージが届きました。すぐに調べるとデマ情報だとわかり友人に連絡しましたが、被災地は大きな混乱状態で情報も入り乱れていて、どれが本当かデマなのかがわからず、とても不安に感じていたようです。

大地震で避難し、余震が続く不安の中、さらなる不安を煽る嘘の情報を流す人がいることに腹立たしさを覚えますが、その嘘を拡散してしまう危険を、私たち一人一人が持っていることを肝に命じておかなければと、自分にも言い聞かせています。

私がインターネットで情報を得る際は、情報元がどこかを意識しています。国や県などの公の機関であることや、放送局や新聞社であること、話題となっている組織があればその組織の公式のホームページなどを確認するようにしています。

また、facebookやTwitterなどのSNSでつながっている人がシェアしている情報は、それがどんなに信頼している人や親友だとしても、その情報が正しいのか、そうでないのかを念のため一度確認するようにしています。

これから先のフェイクニュースは、ますます見抜くことが困難なものが生まれてくると、私は思っています。

インターネットはとても便利で、世界のどこにいても、誰とでもつながることができるツールです。しかも、様々な情報を簡単に探せます。私が放送局に入った頃には考えられないほど多くの情報を、短い時間で簡単に手に入れることができるようになりました。

けれどだからこそ、それが本当なのか?嘘なのか?を、私たちは見落としてはいけいないのだと思います。

無実の罪だったにも関わらずフェイクニュースによって群衆に焼き殺されてしまった2人の男性。番組では、その内の1人のお母様のインタビューが流れました。

お母様は仕事中にfacebookでその様子を知りかけつけたそうですが、到着した時には息子さんは亡くなっていたんだそうです。駆けつけるまでの間、配信されていたfacebookの投稿に「私の息子です。暴行をやめて」と訴えたそうですが、誰一人として聞き入れてくれなかったそうです。

涙ながらに話しをされるお母様。自分の息子が無実の罪で暴行を受ける姿を見ながらも、止めることができなかった無念ははかり知ることができません。私には子供はいませんが、もしこれが、私の大切な人だったらと思うと胸が締め付けられます。

このような悲劇が2度と繰り返されないよう、私たち一人一人が、嘘を見抜ける力を磨いて行く必要があるのだと、強く強く思うのです。

その情報は、本当ですか?それとも・・・

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