声で表現する面白さ


先日、コロナ・ウイルスから人類への手紙を朗読しました。
お世話になっている方からお声掛けをいただき朗読したのですが、改めて声で表現することの奥深さや面白さを感じました。と同時に、まだまだ磨きをかけなければと、省みました。


こんにちは。
フリーアナウンサーの三島澄恵です。


これまでも、テレビの番組や企業や製品紹介、CMなどのナレーションは行ってきましたし、今も色々とお声掛けいただいています。

ナレーションを録るときは、通常は、映像があって、台本があって、ディレクターさんからどういう表現をして欲しいというオーダーがあるので、その希望に添いながら読んでいきます。
「もっと歌って!」これは、本当に歌うんじゃないんですよ。大きく表現をつけるというような意味です。他にも、「もっと軽く!」や「緊張感を漂わせて」など、同じ言葉を違う表現で録ることもあります。いずれにしても、こういう表現の指針がある中で読むので、私自身、とてもイメージを持ちやすいんです。

同じ言葉でも、ちょっとした表現で変化ってあるんですよ。
例えば、「みなさん、こんにちは」という一言を色々と言ってみるとこのような感じです。

*この部分は、radiotalkで聞いてみてください。

・元気な感じ
・怒っている感じ
・力強い感じ
・司会っぽい感じ
・優しい感じ

どうでしょう?
違うのわかります?
どの表現で読むのかは、内容や場面に合わせて違ってきます。


しかし、今回取り組んだコロナ・ウイルスから人類への手紙は、どういう表現をしたらいいかというのを判断をしてくれるも無く、自分で読んで、自分で客観的に聞きながらいい悪いを判断する作業でした。単に、自分で読んで、自分で楽しむ朗読ならどんな読み方でもいいのでしょうが、聞く人がいる・相手がいるということになると、どう聞こえているかというのを客観的に考えると言うのはとても大切なのです。
そうやって、録っては聞き直し、録っては聞き直しと何度も繰り返しました。その回数、およそ70回に及びました。
それでも、私の中では完璧ではないんですよね。


多分、他の人が聞いたら、たいして変わらない表現に聞こえるのかもしれないのですが、自分で聞いていると、細かなところが気になってしまいます。この言葉と言葉の間は、あとコンマ5秒欲しいや、文末に向かう速度をもっとゆっくりしたい、この場面からはイメージを変えたいなどです。



そして、何度も録り直していると、だんだん表現が変になっていくんです。変と言うのは、無駄に抑揚がついたり、間ができたり、妙に重々しくなったりなど、結局、最初の方に録音したのが、一番ストレートで素直に表現できていると思ったりもするものです。不思議です。

とはいえ、そのだんだん変になった表現から、さらに読みを重ねていくと、今度は最初の頃の素直な表現に加えて厚みが生まれるというのでしょうか、表現に深みが出てくるようになるなと、私は感じています。


声の表現というのはとても難しいです。
けれどだからこそ、とても面白いし、私は大好きです。



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ほそぼそと、これからも

先日、とても嬉しいことがありました。続けていて良かったな。少しでも私のやっていることが役に立つのならありがたいな思った出来事です。

こんにちは。
フリーアナウンサーの三島澄恵です。


私は、どんなことも興味を持つと挑戦してみるタイプです。
ブログもホームページの作成も、SNSのFacebook、インスタグラム、TwitterもYouTubeもラジオ配信も、とにかくなんでも気になった時に始めています。YouTubeは実は2011年に初投稿したんですが、年に一本程度のアップでした。

どれも細く長く続いて今もやっていますが、視聴回数やフォロワーもそう簡単には増えません。バズらせたいわけではないけれど、見たり、聞いたりしてくれる人が増えるのはうれしいものです。みなさんも、配信やSNSをやっていて、そう思うことありませんか?
けれど、1人でも見たり、聞いたりしてくださっていることは、それだけでうれしいことです。
そうして、つい先日、細々でも続けていて良かったと思う出来事がありました。


それは、会社の朝礼の資料としてYouTubeの画像を使わせて欲しいという連絡が入ったことです。しかも、北海道千歳市から。
最初、メールの文面を見ながら「千葉」と思ったのです。私は東京を拠点に活動をしていますから、近い地域が思い浮かんだのだと思います。それが、まさかの北海道で驚きました。


私の会社のお問い合わせフォームは、最近は、営業メールが多いんですよね。
みなさんのところはどうなんでしょう?
「ここは問い合わせのメールフォームなの!」と、心の中では少しばかり腹立たしくもあり、悲しくもありました。営業されている方の気持ちもわからないわけではありません。電話をしてもすぐに切られてしまうでしょうし、飛び込み営業もこのコロナ禍では難しいでしょうし。

今回も営業のお問い合わせなんだろうなと、文面を読むと・・・社員の接客研修のために「目だけで伝える笑顔の力」のトップ画像を使わせて欲しいというお尋ねのご連絡でした。この「目だけで伝える笑顔の力」は、マスクをしていても、相手に笑顔や表情が伝わるというポイントをYouTubeでお伝えしたものです。


勝手に画像や動画を使う方もいらっしゃるのに、ちゃんと連絡をくださったことがありがたく、すぐに先方にお電話を差し上げました。先方もまさか電話がかかってくるとは思っていらっしゃらず驚かれたようです。

私としては、メールのやりとりだけでは伝わりにくいことがあるように思え、電話という形をとりました。そうやってお電話すると、ご担当者の方の声からは、メールではわからないちょっとした言葉の抑揚や声から伝わる感情がありました。わずか数分のことでしたが、心がつながった感覚を持つことができたと感じました。

こうやって、これまで縁のなかった方とのご縁というのは、いままではどなたかの紹介ということがほとんどでしたが、SNSや配信を行うことで繋がることも生まれるのだということを実感しました。

「あ〜、細々とでもYouTubeを続けていてよかったな〜。これからも、細々とのんびりと続けていこうと」そう思った次第です。
YouTubeに限らず、このブログも同じくです。

最後まで読んでくださいましてありがとうございます。


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インタビューの懐かしい思い出

こんにちは。
フリーアナウンサーの三島澄恵です。

前回、インタビューの話を書きながら様々なことを思い出しました。
NHKで担当していた音楽のラジオ番組は、隔週で月曜日から金曜日の5日間担当していましたが、ほぼ毎日、ゲストの方にインタビューしていました。年間にすると100組くらいになるでしょうか。
どなたも印象深いのですが、藤木直人さんは、スタジオにギターを持ってこられ弾いてくださったり、平井堅さんは、楽園がヒットする前に2度インタビューさせていただきました。すごく気さくな方で、お話もユニークで楽しい方でした。

それから、 ラジオでこの方はもったいない!と言われそうですが、腹話術師の一刻堂さん。その時は、ジョージとサトルを連れてきてくださり、私の目の前で、3人がトークを繰り広げてくれました。
ラジオの向こうのリスナーさんは、いっこく堂さんとジョージとサトルの姿が見えないので、スタジオに私を含めた4人でトークしていると思いながら聴いていらしたのではないかと思います。
インタビュー後、いっこく堂さんに衛星中継の技。声が遅れて聞こえるという技を少しだけ教えていただきました。

私のお宝写真です✨

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どの方も緊張したのですが、私が一番、緊張したのは、松任谷由美さんです。
松任谷由美さんにインタビューをすると決まった時から緊張していましたが、スタジオに松任谷由美さんが入ってこられてご挨拶した瞬間に、その緊張は最高潮に!
インタビュー中は何を伺ったかわからないと言うか、緊張しすぎて、ユーミンの言葉が頭に入ってこない状態でした。放送終了後、そのオンエアーの録音を聞きましたが、なんとか話は噛み合っていてほっとしたことを覚えています。

ちなみに私がこの世界に入って、最もインタビューしたかった方は、藤井フミヤさんです。と言うのも私、小学生の頃からチェッカーズの大ファンで、中でも藤井フミヤさんが大好きでした。高校生の頃は、「チェッカーズが出る音楽番組で司会をしたいです。」という、夢を語っていました。
しかもそのコメントは、福岡の民放の番組で部活動を紹介するコーナーがあり、私がいた部活が取り上げられたときでした。若い頃って、恥ずかしげもなくなんでも言葉にしてしまうんですよね。

フミヤさんは、レギュラー番組ではなく、念願叶って特別番組のスペシャルゲストでご登場いただきインタビューさせていただきました。ただこの時は、メインの進行はNHKの男性アナウンサーが務め、私はアシスタントという形だったので、いつか1対1でインタビューできる日を目指しているところです!

今も、様々な方にお話を伺う機会があります。
例えば、女優の奈緒さん、漫画家の高橋洋一さん、演歌歌手の伍代夏子さん、パティシエの青木定春さん、鎧塚俊彦さん、庭師でタレントの村雨辰剛さん・・・思い返すとキリがなく、皆さん本当に素敵な方で、お一人お一人にお話を伺うたびに、私自身がとても刺激をいただいています。

これは何も、著名人の方に限らずです。
私はお会いする方みなさんのお話を伺いながら、そこにある物語の素晴らしさに心を動かされます。それは、一番身近な家族もそうです。
人の話を聞くというのは、私にとってかけがえのない時間です。


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愚痴って大切!


こんにちは。
フリーアナウンサーの三島澄恵です。


一昨日、NHKの「あさイチ」で、愚痴との上手な付き合い方という特集が放送されていました。脳にも影響していて、愚痴として言語化することで、原因の分析ができて解決策も見つかるんだそうです。愚痴として感じているようなことは、脳の無意識の部分にあるそうで、言葉にすることで意識できるようになり、心の中のモヤモヤと向き合えることができるということでした。
本当に、愚痴って大切!私もずっとそう思っています。


愚痴と言うから、どうしてもネガティブな印象になりますが、私は放送局の仕事をしているときに、仲間といつもワイワイガヤガヤ話し、愚痴が笑いと制作のエネルギーになっていたと感じていました。
そもそも愚痴は、日常で起きたできごとのぼやきで、ちょっとした雑談なのではないかと思うのです。
雑談って、楽しいですよね〜。意味がないようで、実はそこから生まれる気づきやクリエイティブなものもたくさんあります。

先日、ニュースで見ましたが、コロナ禍で、雑談が減ったことが課題だと感じている企業は少なくないようです。在宅ワークが増えたことで、社員同士の雑談はもちろんですが、お客様や取引先の方とのちょっとした世間話もなくなってしまっているんだそうです。
ニュースで見た会社では、営業先の雑談から新しい商品が生まれたこともあって、お客様との会話を大切にされているということでした。確かに、ちょっとした話の中に、困っていることや悩みがあって、そういうところから新しい製品って生まれていくのかもしれません。
私も研修やトレーニングを行なっていますが、やはり受講される方の悩みの中からプログラムを作っていますから。

そういう仕事ベースでなくても、人と話すというのは、本当に必要なことだと思うのです。
私は、福岡に住んでいたことが長いので、気の置けない友達はほとんど福岡にいます。東京に住み始めた最初の2〜3年は、気軽に話せる友達や仲間がいないことが、とても辛かったです。いまでも、そう感じることがあります。

結論もなく、意味もなく、「だからなに?」と言うような話ができる環境って、本当にありがたかったんだと。だからこそ、今のこのコロナ禍において、人と話す機会が減ったことによってストレスを抱える人が多いというのも分かりますし、何か力になれることがないかとも考えたりします。


そうそう、私は少し前から、私はRadiotalkという配信アプリでラジオ番組をスタートしました。基本的には他愛もない、日常で気づいた話をしつつ、時々は、真面目な話があったり、時々は話し方やコミュニケーションスキルの話をしたり、本当にいろいろなお話をしています。これもまた、日々の雑談のような番組です。

その番組でいずれは、ゲストをお招きしてトークコーナーを作りたいと考えています。
これまで、数えきれないほどの方々にインタビューを行なってきました。ミュージシャン、タレント、クリエイター、経営者、映画監督、アスリート・・・他にも大勢の方に伺ってきました。
インタビューって本当に面白いというか、奥が深いものです。そこには、一人一人違った人生の物語があって、その中に生きるヒントがたくさん隠されていると感じています。それは、著名人の方に限りません。誰もが自分の物語を生きています。私は、そういうお話を伺っていけたらと思います。
この番組は、まだまだどうしていいか悩みながらなのですが、もし、よろしければお付き合いください。

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こう話すと力強く聞こえます

数日前にも、菅首相の話し方について書きましたが・・・
昨日、新型コロナウイルスの急速な感染拡大によって緊急事態宣言の対象地域が広がりました。その発表を行なった菅首相ですが、緊急性や重大性が伝わりにくいと、改めて感じた会見でした。

どうすれば、緊急性や重大性が伝わる力強い話し方になるのか?
今日は、昨日の会見の冒頭の文章を使ってちょっとしたコツをお伝えします。

まずは、そのコツですが、それは、「言葉の始まりをはっきりと言う」ということです。この「はっきり」というのは、主に、声の大きさや張り、強さ、音の高さ、発音の明瞭さがあります。


それでは、実際に「言葉の始まりをはっきりと言う」点を意識して言ってみます。
あえて少し大袈裟な表現をします。
*音声はRadiotalkでお聞きください
Radiotalk→ https://radiotalk.jp/talk/457583


「先の1都3県に続き、他の地域においても厳しい状況が続いています。みなさんも不安に感じておられることと思います。
しかし、この厳しい状況を好転させるためには欠かせない措置であることを、ご理解賜りたいと思います。
必要なことは、あらゆる手段を尽くして取り組んでまいります。制約の多い生活で、ご苦労をおかけいたしますが、何としても、乗り越えていかなければなりません。国民の皆さんのご協力をお願い申し上げます。」



いかがでしょうか?
力強く聞こえましたか?
「言葉の始まりをはっきりと言う」に加えて、声のトーンや間の取り方、抑揚なども関係しています。

例えば、優しい感じで言うと「国民の皆さんのご協力をお願い申し上げます。」となり、先ほどの力強い感じとは、全く印象が変わります。
話す内容や伝えたい気持ちに合わせた表現ができると、さらに思いが伝わるようになります。


しかし、今回の会見のように原稿を読むというのは、トレーニングをしていなければ不自然な話し方になり、どうしても気持ちが伝わりづらくなります。そのため、菅首相も、不自然な話し方になっています。
例えば、助詞(てにをは)や文末の音伸ばしや音の高さです。菅首相はこのようになっています。
「制約の多い生活で⤵️ ご苦労をおかけいたしますが⤴️ 何としても、乗り越えていかなければなりませ⤵️ん。国民の皆さんの⤴️ご協力を⤴️お願い申し上げます。」という具合です。


他にも菅首相は、「サ行」「タ行」「ラ行」など、舌を使って出す音が不明瞭です。先の文章の中でも「なんとしても」というところを「なんとちても」と言っています。
発音不明瞭というのは、単に聞こえづらさだけでなく、印象にも直結します。サ行が不明瞭だと、どうしても幼い印象を与えがちになります。
幼いことどもが、「おかあさん」というのを「おかあたん」と言うような感じです。


ここでは、菅首相を例に上げましたが、リーダーの方がスピーチや挨拶される時に、このような話し方は多々見受けられます。
原稿を読むことが悪いわけではありません。原稿を読むときも話し手の想いや考えが、聞いている人に伝わるように、ぜひ、トレーニングをなさってみてください。



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大嫌いだった剣道


こんにちは。フリーアナウンサーの三島澄恵です。

唐突ですが、あなたは、嫌だなと思って続けていたことが、
今役に立っていると思うことってありますか?

えっ?急に何の話?と思いましたよね。



昨日は節分の話をしましたが、節分と言えば豆まき。
豆まきといえば鬼。

鬼といえば・・・今は、鬼滅の刃を思い浮かべる人多いんじゃないですか?
そうその鬼滅の刃ブームで、剣道を始める人が増えているとかいないとか、そんな記事をみて、大嫌いだった剣道のことを思い出したんです。


実は私、小学2年生から中学三年生まで剣道を習っていました。
ただ、いつのころからか、剣道が大嫌いになり、高校の推薦入学の話も断ったくらいです。
当時、「絶対に、高校では剣道をしたくない!」泣きながらそう両親に訴えました。両親は剣道で行って欲しいと思っていたようですが。
 

私が剣道を嫌いになった理由はいくつかありますが、
中でも、学校から帰っての自宅での稽古(練習)だったように思います。

 私には弟がいます。 
この弟の稽古に、私は小中学生の頃つき合わされていました。
「付き合わされていた」と言っているところから、やりたくなかった感が伝わるでしょう(笑)

稽古で教えていたのは私の父です。剣道未経験者にもかかわらず、的確なアドバイスと稽古で弟はメキメキと才能を伸ばして行きました。
 
怖い父の前に「稽古はイヤだ」と言えずに、中学三年生の頃には、道場の稽古もさぼることも増えました。
あるとき、稽古に遅れて行った時、もたもたしている私に父が近づいてきて竹刀で私の胸部を突き、そのまま後ろに飛ばされたなんてこともありました(^^;)
 
「剣道なんて、絶対にイヤだ!!!!!」
 
そんな心の叫びと共にすっかり離れてしまった剣道ですが、
なぜか、今になってその良さや有り難さを感じてるんです。

それは、話すことにもつながることが多いからです。
剣道のおかげで、体全体を使っての声の出し方が自然に身についていました。
声がいいねとよく褒められますが、剣道のおかげかもしれません。


ちなみに、剣道は、打突。いわゆる、面やコテ、胴などを打った瞬間に声を出します。声を出して打つと、その瞬間に、しっかりと力が入るんです。しかも、腹筋を使ったいい声が出ます。

例えばあなたも、重たいものを持ち上げる時に、
「よいしょっ!」と言ったりしませんか?
声を出すと言うことと、力が出るって、実はつながっているんですよ。


他にも、間の取り方や目線の送り方など、
話すことにも繋がることが、本当にたくさんあります。
 
さらには、剣道の精神性です。
剣道は「剣の理法の修練による人間形成の道である。」と言われます。
黙想をして心を落着かせたり、稽古前後や試合前後もそうですが礼に始まり礼に終わります。
 今思い返せば、当時は分からなかった(イヤで気づけなかった)多くの学びをもらっていたんですよね。


あなたは、いやでも続けてよかったことってありますか?



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節分は2月3日じゃないの⁉️

今年の節分の日は2月2日なんですね。
みなさん、ご存知でした?

スーパーに買い物に行ったら、恵方巻の案内とともに、
「今年の節分の日は2月2日です。お間違い無いように。」というアナウンスが流れていました。

こんにちは。
フリーアナウンサーの三島澄恵です。

節分は二十四節気の一つ「立春」の前の日で、
立春は、春分や秋分とともに太陽と地球との位置関係で決まります。

地球が太陽を1周する時間は365日より6時間弱長いそうで、
4年で約24時間のずれが生じます。
そのため、うるう年として2月29日を入れて解消しているものの、
これだと45分ほど増やし過ぎてしまうそうで、
暦がずれてしまうんです。

ちなみに私は、9月23日の秋分の日生まれです。
去年は、秋分の日は9月22日でした。

子供の頃は、学校がお休みなので、友達にお誕生日おめでとうを言ってもらえずに、なんだか寂しいなと思っていたんですが、大人になってからは、誕生日が休日というのは、ちょっと特別な感じがしていたんですよね。
なので、今年は、特別感が薄れて寂しいなと思ってしまいました。

誕生日は、自分が生を受けたかけがえのない日。
誰にとっても、最も特別な日じゃないかな〜と思っています。

さて、話が逸れてしまいましたが、
今年の節分は2月2日。
節分から新しい年の始まりとも言われています。
1月に気持ちを新たにしたものの、
いまひとつ上手くいかないと感じていることは、
節分を節目にしてもいいかもしれないですよね。

そういえば日本は
4月から新年度という節目があります。
気持ちが入れ替えられるタイミングがいくつもあって、
三日坊主の私的にはありがたいです。

さてさて、何をはじめようかな〜。
みなさんも、もう一つの新年から新しいチャレンジはいかがでしょうか?



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太陽の神様も笑顔に心を奪われた

今日は成人の日。
成人を迎えられた皆さん、おめでとうございます。
けれど、今年の成人の日は、成人式が中止になっている地域も多いようですね。人生の節目で一生に一度のことが中止になるみなさんのことを考えると、心が痛みます。

こんにちは。
フリーアナウンサーの三島澄恵です。

コロナによって世の中は本当に大きく変わりました。私自身も、とても暗い闇の中にいるような気分になることも多々あります。けれど、こんな時こそ、笑顔を忘れてはいけないなと思っています。

日本の神話には、太陽の神様アマテラスが天の岩戸に隠れてしまい、世界が闇に包まれてしまったというお話がありますよね。ご存知の方も多いと思います。
そのアマテラスが天の岩戸からおでましになるきっかけは、天の岩戸の外で、芸能の神様アメノウズメが舞い踊り、神々が楽しく笑い出した声が聞こえたからです。

その様子を岩戸の中からのぞき見たアマテラス。その瞬間に、力の神様タヂカラオが岩戸の石をポーンと投げ飛ばし、アマテラスをお迎えしました。そうしてお出ましになったアマテラスによって、世界は再び光に照らされるようになったという神話。

*写真は、宮崎県の日之影町の大人神楽(おおひとかぐら)
「戸取」という演目で、画面右の岩戸を戸の向こう側の奉仕者と、タヂカラオが引っ張り合う激しい舞です。

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この話を思い返しながら、笑うって大切だな、笑顔って大切だなって思ったのです。暗い闇の中を明るくできるのは、一人一人の笑顔。だって、太陽の神様さえもその笑いに心を奪われたのですから。
世の中を照らしてくれている天照大神に感謝しつつ、その光が閉ざされないように、こんな時代からこそ笑顔でいたいなと思った神様のお話です。

成人の日。
毎年、その晴れ姿をニュースや街中で見ながら、若い人の笑顔に力をもらっていましたが、今年はその姿を見る機会が少なく寂しさも感じます。何より、成人を迎えたみなさんが一番辛い思いをされているだろうなと思います。
けれど、人生の節目。一生に一度のこの日に、心からの祝福を送ります。
これからの人生が、ますます豊かに実っていきますように!



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日本のリーダーの話し方にがっかり



首都圏では2回目の緊急事態宣言が発出され、ステイホームという人も多いんでしょうか?

こんにちは。
フリーアナウンサーの三島澄恵です。

私はコロナ禍になった去年から、仕事がほぼキャンセルになりステイホームをせざるを得ない状況です。けれど、ステイホームだからこそスタートできたオンラインの企業研修や話し方トレーニング。今は、より活用していただけるようにとプログラムを考えています。


ところで、今回の緊急事態宣言は前回のような徹底した自粛にはならないようですね。。。
その原因は、日本人の多くがコロナ慣れし始めていたり、「自分はかからない」という正常性バイアスが働いていたりするのかなと思っています。そしてもうひとつは、政府からの危機感が国民に伝わっていないと言うことがあるように思います。
菅首相の会見を見ましたが、全く心に響いてこないですし、どこか他人事として話している感じさえ受けてしまいました。


それはどこにあるのか?


菅首相はというと、官房長官時代の印象が強く残っているというのもありますが、書かれている原稿を下を向いて、ひたすら「読んでいる」と言う点が大きいと思っています。抑揚が少なく、表情も変化無く話し続けています。言葉に心がこもっていないように感じられます。これは、菅首相の話し方のスタイルなのかもしれませんし、ポーカーフェイスと言えば聞こえがいいのですが、緊急事態を呼びかけるリーダーの話し方としては、やはり弱いです。

他にも、テレビ出演時にキャスターとの質疑応答のやり取りを見ていても、歯切れの悪さや自信の無さばかりが伝わってきて、見ているこちらとしては、「これからの日本は大丈夫なのだろうか?」という不安が大きくなってしまいます。


菅首相の話し方で、リーダーとしては弱いと私が気づいた点をいくつかピックアップしました。


1.姿勢が前屈みになっていることで、弱々しい印象を作っている

2.手や目線が細かに動いていて落ち着かない
(手元の原稿が気になっている様子も見受けられました)

3.声に張りがなく、語尾にしたがって弱々しかったり、息で話している

4.言葉を選びながら話しているものの具体的な数値や目標が示されず、言葉が曖昧になる

5.肝心な言葉がスムーズに出てこない


原稿があるときは、言葉が用意されているのでそれを読めばいいのですが、対話になると、菅首相の話し方にはご本人の自信のなさが全て表れているように私には見えました。実際、話し方には、その人の心の内が全て表れます。自信のない時は自信のない話し方になり、逆もまたしかりです。
菅首相の場合、これまでご自身が作ってきた政策で上手く行っていると思われているものは、声にも張りがあり、言葉もはっきりしています。しかし、そうでない部分を話す時は、先に書いたように声に張りがなくなり、言葉を濁したり、曖昧な表現で話しているように聞こえています。

そういえば、茂木外務大臣の韓国への抗議の会談映像を見ましたが、これもまた、原稿を読んでいて、何も伝わってこない・・・
日本人のリーダーが、こんな話し方でしか伝えられないことが、とても恥ずかしいと思ってしまいました。

私は政府を批判したいわけではなく、きちんとした意思表示をリーダーとし伝えて欲しいと心から思うのです。


ちなみに、「自分の顔を聞き手に向ける」「原稿を読む時は自然に話せる練習をする」この2つは、皆さんもプレゼンテーションやスピーチの時に役立ちますよ!



目線を相手に向けるというのは、とても重要な意味があります。それは、「私はあなたの存在を認めていますよ。大切にしていますよ。」というサインでもあるからです。

「原稿を読む」というのは、講演会や何かの挨拶の時にもよく見受けられますが、原稿を読むと、抑揚がつかなかったり、変な抑揚がついてしまって聞きづらかったりします。とはいえ、大切なことを伝える際は原稿があった方がいい場合もあります。原稿を自然に話すには、トレーニングが欠かせません。原稿をみているけれど、まるで見ていないように自然に話すスキルは、練習すれば誰もが身に付けられます。


伝える言葉はとても大事です。
そして、その言葉に命を吹き込み、聞いている人の心に響くように表現するということもとても大事です。
あなたの想いが相手に届くためには、ぜひ、トレーニングをしてみてください。


トレーニングのコツは、また次回!


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生放送の恥ずかしい大失敗


また、ラジオで話したいな〜と思っていたのですが、「それなら自分で始めれば良いんじゃない⁉️」そう思って、noteに書いた文章を録音して、ラジオ配信アプリ「Radiotalk」とYouTubeにアップすることにしました。

こんにちは。
フリーアナウンサーの三島澄恵です。

私はNHKのFMでパーソナリティをしていたのですが、担当した初めての番組は生放送でした。月曜日〜金曜日までのおよそ1時間。リスナーの方のリクエストとゲストの方とのトークをお届けする音楽番組です。
8年間、パーソナリティを務め、並行してテレビの仕事もしていましたが、ラジオにはテレビにない面白さや、奥深さがあるな〜と感じていました。


その中でも生放送ならではの失敗やハプニング。笑えるものから笑えないものまで、本当にたくさん経験しました。
いまでも鮮明に覚えているのが、曲紹介の大失敗です!

当時はまだ葉書でリクエストを受け付けていたんですが、葉書に書かれていたのは松田聖子さんの「裸足の季節」ただ曲名はリスナーさんが書き間違えていて、「裸の季節」と書かれていました。それを見ながら、私は心の中で「絶対に言い間違ってはいけない。『裸足』の季節・『はだし』の季節」と言い聞かせていました。

そして曲紹介、しかも生放送。絶対に間違えられない闘いがそこにはあったはず!なんですが・・・そう、みなさんのご想像通り、
私は「松田聖子さんで裸の季節、お聞きください。」と言ってしまったんです。


けれど、私は全く気づかずというか、正しく「裸足」と言ったとつもりだったんです。曲紹介をしても曲は流れず、私のヘッドホンに「「裸足!裸足!間違ってるよ!」と、先輩からの指示の声が飛んできました。それを聞いて慌てて訂正。
無事に曲が流れ始めたものの私は、穴があったら入りたいくらいの恥ずかしさで一杯に・・・その後も続く生放送は、何を話したか全く覚えていません。
「はだし」と「はだか」では大きな違い!!聖子さん、本当に申し訳ありませんでした〜!!


この時の教訓は、頭で理解していても、文字として書かれていることの方に、人の意識は行ってしまうということ。
「間違いがわかっている言葉は訂正しておこう!書き直そう!」と強く思いました。

ラジオに限らず、みなさんもプレゼンテーションやスピーチの時に、メモを見て話す時はお気をつけくださいね。思わぬ言葉が出てしまうということがあるかもしれませんよ。って、間違いを書き直さない人はあまりいないですよね〜


けれど、こういう様々な失敗やハプニングが、生放送の醍醐味でもあります。そしてそれが、場の雰囲気を和らげたり、明るくすることもあるんですよね。私が間違えた時、ラジオの向こうで吹き出しリスナーさんがいただろうな〜と、笑いになってくれていたらそれでいいか!そんな風に今は思っています。

お互いの顔が見えないラジオだからこその魅力。
ラジオで生まれる声の繋がり。これから楽しみたいと思います。


このブログは音声でもお聞きいただけます。
お時間がありましたらお付き合いください。

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