気づけるか?気づけないか?

 

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フリーアナウンサーの三島澄恵です。

 

「組織を強くする質の高いコミュニケーション」をテーマに

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今回は「気づき」についてのお話。

 

ニュースアプリ「NEWS PICKS」で、

つい先日こんなタイトルを見つけました。

 

「さよなら、おっさん社会」

〜【新】「おっさん社会」が日本を滅ぼす〜

 

かなり強烈なタイトルですよね。

ここでいう「おっさん」というのは、

 

「もっともNewsPicksがいう“おっさん”とは、

中年以上の男性を指すのではない。

古い価値観に凝り固まって新しい価値観に適応できない、

過去の成功体験に執着し既得権益をふりかざす、

序列意識が強くて自己保身的、

よそ者や序列が下の人間に対して非礼など、

一言で言えば

「新しいことを学ばない(アップデートしていない)」存在を

“おっさん”と定義する。」

(「NEWS PICKS」より引用)

 

と書かれていました。

 

年齢や性別は関係なく、

「新しいことを学ばない(アップデートしていない)」存在

なんだそうです。

 

 

この記事の中にもありますが、

このところ問題になっている

日本大学の学生への指示や

レスリングの栄監督のパワハラなど

会見を見る限り、

自分の指導法や言い方が悪かったとは

認めているようには見えませんでした。

 

 

指導した側、指導を受けた側の双方で

現実に何があったのかは報道で見る限りなので、

それ以上のことを知る由もなく、

それについて、私はコメントはしません。

 

 

しかし、会見だけを切り取って感じたのは、

指導者側が、「何が問題になっているのか?」ということに

本当の意味で気づけていなくて、

そして、それが積み重なって、

このような事態を招いたのではないかと思うのです。

 

 

昔ながらの指導法にも良い点は多くあります。

しかし、時が経つにつれ、さらに良い方法があったり、

見直すべき点があることも事実です。

 

 

そして、そこに気づけるか?

気づこうとしているか?

この感覚は、とても大切だと考えています。

 

私も企業研修で講師を務めさせていただいたり、

学校で生徒さんを教えることもあります。

 

指導する側、

リーダーとして先導する側、

大勢の人を導いていく立場の人こそ、

素直な心と柔軟な心が求められるのだと

改めて、強く感じています。

 

 

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その話、そこで話して大丈夫?

 

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今日は、少し離れて、ある日の出来事から感じたことを綴ります。

 

東京駅で新幹線に乗り換える前の出来事。

乗り換え前に軽く食事をしてからと思い、

イートインスペースのあるパン屋さんに入りました。

 

横の席では20代の女性2人が先に座っていて、

1人は就職活動生らしい黒のスカートスーツ。

もう1人は私服でした。

そして、女子トークは就職活動のことで盛り上がっていました。

 

 

聞くつもりはないのですが、

若い女性の声というのは高めで耳に入ってきやすく、

加えて、周りがガヤガヤしているので

2人の話し声は気づかぬうちに大きくなっていて、

就活の様子が聞こえてきました。

 

就職活動のことをメインで話しているのは

私服の女性で、スーツの女性は聞き役に回っている様子。

聞こえてくる話についつい口を出してしまいそうになる私の

心の声とともに、その様子を少しだけ。

 

 

私服女性

「いろいろ受けたけど、結局、顔と学歴なんだよね。

 面接の最終の方に残ると、それまで残っていた感じと

 まるで違ってるの。」

 

→私の心の声

(そうそう、そうなんだよね〜、私も同じ頃そう思ってた。)

 

 

スーツ女性

「そうなんだ。」

 

私服女性

「アナウンサー試験って、1人とかしか取らないし、

 ◯◯(県の名前)の放送局は、今年は1局だけしか

 アナウンサー採用がないんだよね。」

 

→私の心の声

(そっか、今も私の頃とあまり変わらないんだ。

 アナウンサーという正職員じゃなくても

 契約キャスターの道もあるよ〜。)

 

 

スーツ女性

「毎年、アナウンサーを採用していないの?」

 

私服女性

「そうなんだよね。毎年、取ってるわけじゃなくて、

 ◯◯放送局は、3年くらい前に採用しているけれど、

 どうも、偉い人の娘だったみたいだし。」

 

→私の心の声

(あるある。そういうこと。

 私は、コネも、学歴も無いし、容姿端麗でも無く・・・

 無い無い尽くしだったわ〜)

 

 

スーツ女性

「コネってあるんだね〜。」

 

私服女性

「今、アナウンサー以外に航空会社2社受けてるけど、

 そっちから内定もらったら、そっちに行こうかなって。」

 

→私の心の声

(へ〜、CAの試験も受けてるんだ。

 アナウンサー試験も受けているし、

 勉強はしっかりしてきた学生さんなんだな〜)

 

 

スーツ女性

「面接はどんな感じなの?」

 

私服女性

「航空会社は、CAになりたくて学校で勉強してきてる人だから、

 みんな『絶対入りたい!』って力が入ってて緊張してるんだよね。

 私は、緊張ほとんどしないから、強気でいけるけど。

 そこが、いい時もあれば、生意気に見られるところもあるかも。」

 

この辺りから、私の心の声は老婆心が芽生えます。

→私の心の声

(緊張って悪いことじゃ無いんだけどな〜。

 「緊張しない」っていうのを自慢しているより、

 素直な感じの方が面接の印象はいいかもしれないけどな〜)

 

 

スーツ女性

「その2社、どっちがいいの?」

 

私服女性

「A社(航空会社名)の方が優しい感じがした。

 B社は、いま勢いがあるから・・・」

 

→私の心の声

(お〜い、そんな社名を出して大声で話したらダメだよ〜。

 どこで誰が聞いているか分からないよ〜。

 

 

と、聞こえてきた会話に、徐々に老婆心が芽生え、

ついつい余計なお世話をしたくなる気持ちを抑えていた私です。

 

 

学生さんに限らず、

様々な場所でいろいろな話がされています。

 

仕事の電話を静かなカフェでしていたり、

企業の批判をしていたり、

誰かの悪口を言っていたりなどなど、

そういう場面に出くわすと

「壁に耳あり、障子に目ありですよ〜」と

お伝えしたくなる私がいます。

 

みなさんは大丈夫ですか?

その話、そこで話して大丈夫ですか?

気づかぬうちに誰かに聞こえているかもしれませんよ。

 

私も気をつけよう

 

 

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信頼は言い方ひとつ

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仕事始めの方が多い月曜日に更新の予定が

今週は火曜日になりました。

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今日は「言い方」についてです。

 

言い方には2つあります。

1つは、言葉選び。

もう1つは、口調。

 

伝えたいことを伝えるためには、

この2点を意識する必要があります。

 

 

先日、こんなことがありました。

ある病院に問い合わせの電話を入れたときのことです。

 

私は2年ほど前から、原因不明の湿疹に悩まされ、

2度入院しています。

 

それ以来、定期的に病院に通っていますが、

私が希望した治療は担当病院では行っていないそうで、

治療ができそうな病院を探し、電話で問い合わせていました。

 

そして、ある病院の看護師さんの言葉の冷たさと

口調の厳しさに、とても不快な気分になったのです。

 

〜前置きがあり〜

 

私「◯◯という薬は、注射なんですが、扱ってありますか?」

 

看護師さん「調べますのでお待ち下さい。」

 

〜確認中〜

 

看護師さん「年齢はいくつですか?」

 

私「44歳です。」

 

看護師さん

「こちらで、そのお薬は扱っていますが、

まずは診察を受けていただいてそれからです。」

 

「もちろんです。ちなみに、◯◯という飲み薬は扱ってありますか?」

 

看護師さん

「それも処方していますが、できるかどうかは診察次第です。」

 

「もちろんそうですよね。私が今行っている病院では

そのお薬を取り扱ってないので、

まずは取り扱われている病院を探しているところでした。

その病院があれば、主治医の先生が紹介状を

書いてくださるとのことだったので。」

 

看護師さん

「まずは、診療してからですので。」

 

 

看護師さんのおっしゃりたいことはよくわかります。

薬があるから治療ができるということではなく、

その病院で診察をした上でないと治療はできないということ。

 

けれど私は、まず、そのお薬を取り扱っている病院であるかどうかが、

知りたかったのです。

原因不明で出る皮膚疾患を和らげることができたり、

これから先、ひどい症状になって入院したりせずに済むかもしれない。

大げさかもしれませんが、そういう一縷の望みをかけて

取り扱っている病院を探していました。

 

実は、病院を当たる前に、区の医療相談窓口や

お薬専門機関に電話して、

ようやく取り扱っていると思われるいくつかの病院が

わかったところだったのです。

 

その矢先に、看護師さんの身も蓋もない返答と

とても面倒臭そうで感じ悪い口調に

悲しさや腹立ちなどが、私の心に溢れてきました。

 

問い合わせたその病院は、

私が希望しているお薬を取り扱っているものの

私は、その病院で診てもらいたいとは思えませんでした。

 

では、どう言ってもらえたら良かったのか?

 

「診察をしなければ治療できるかどうかわからない」

確かにこれは事実ですし、

看護師さんもそう答えざる得ないのでしょう。

 

けれどそこに、例えば

「長く治療されているんですね。

不安なことも多いでしょうね。

こちらで、そのお薬の取り扱いはあります。

ただ、こちらの病院で一度診察を受けていただき、

その上で、先生が判断なさいますので。

もし、それでもよろしいようでしたら、

かかりつけの病院の先生に紹介状を書いてもらって、

一度、外来にいらしてください。」

 

これに、穏やかな口調をプラス。

特に電話は、顔が見えないので声の情報はとても重要です。

 

断りを伝えるというのは、時として難しいものです。

けれど、事実を事実として伝えるだけでなく、

そこに、相手へのいたわりや労いが添えられると、

伝わり方は大きく違ってきます。

 

これは何も、今回のようなことだけに言えることではありません。

職場で、何かお願いをしたいとき、

どうしても断らないといけないときなど、

相手への気遣いが感じられるかどうかで

伝わり方が違ってきます。

 

 

そして、それが信頼に繋がります。

 

信頼は言い方ひとつ。

言葉選びと口調。

 

今回のことを経験し、

私自身も、より深く気をつけていこうと感じました。

 

 

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謝るときの「思います。」

 

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様々な視点からお伝えしています。

 

このところ、日本大学の会見が注目を集めています。

しかし、日大の会見は、監督・コーチ、そして学長の会見も

大学側への不信感が高まるばかりだと

言わざる得ない結果になっています。

 

 

反則行為をしてしまった選手自身が臨んだ会見は

誠意というものが伝わってきましたが、

監督・コーチ、そして学長の会見は、

「保身」という言葉が見え隠れした

残念な会見だったと感じました。

 

今回の会見に限らずですが、

謝罪をする際の言葉の使い方というのも

細部まで気をつける必要があります。

 

例えば、「思います。」という言葉を使う人を多く見受けます。

 

「謝りたいと思います。」

「謝罪したいと思います。」

「申し訳なく思っています。」

「おわびしたいと思っております。」

 

など、謝罪の冒頭で使う人がいますが、

 

「謝ります。」

「謝罪いたします。」

「申し訳ないです。(申し訳ありません)」

「おわびいたします。」

 

といったように、

「思います。」を使わずに言い切りの形にすれば

話し手の意志が伝わりやすくなります。

 

 

「思います。」というのは、

普段からの癖という部分もあるのかもしれませんが、

そこには心の何処かに

「自分が悪いわけではない。」

「自分だけが悪いのではない。」

「自分は他の人に変わって謝るんだ。」など、

どこか他人事である気持ちが生んでいることも

あるのではないかと思うのです。

 

 

そして、もう一つ言えるのは、

本当に申し訳ないと思っていたとしても、

その申し訳ない気持ちの伝わり方が

半減してしまうということです。

 

 

私が放送局で生放送を担当していた時に教わったのは、

過ちを訂正するときこそが重要ということです。

 

その訂正とおわびが不適切で、

訂正が訂正でなく、また間違っていたら、

おわびがおわびになっていなかったら、

最初のミスはより大きな波紋を呼ぶことになってしまいます。

信頼を失うことにもつながります。

 

しかし、しっかりと謝り、きっちりしたフォローができれば

それ以上、問題が大きくなることはありませんし、

信頼を失うことも最低限で回避することができます。

もちろん、その後、同じような過ちは起こさないことも

とても大切なことです。

 

 

謝る時に気をつけるポイントはいくつもありますが、

何より大切なのは、

自分のこととして受け止め、

逃げずに向き合い、

誠心誠意込めて謝るということではないでしょうか。

 

そしてそれができていないと、

無意識のうちに言葉や態度に出てしまい、

さらなる不信を招くことに繋がります。

 

今回の日大の件に限らず、

仕事での謝罪というのは大なり小なり多々あります。

過ちを認め、相手に伝えるというのは、

時として、とても勇気のいることです。

私もそういう経験がありますが、

「その時こそ、しっかりと相手の方と向き合おう。」

改めて、そう心に刻んでいます。

最後まで読んでくださりありがとうございます。

 

 

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トレーニングしなくても届く声は手に入る

 

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このところ、新入社員研修を担当させていただいていますが、

ある時、研修を見学されていた教育ご担当の方から

研修後に、こういう声をかけていただきました。

 

「私も研修をしていますが、なかなか声を大きく出してもらえず、

三島先生の声を出す教え方が、とても参考になりました。」と。

 

実は、声の出し方は、学校の先生方からも

「どうやったら、あんなにすぐに出せるようになるのか

教え方を知りたい。」と言われることが多々あります。

 

 

そのご担当者の方がおっしゃるには、

声を大きく出すことを教えると、

単にどなるように張り上げてしまったり、

なかなか大きな声を出してもらうことが

難しかったりするんだそうです。

 

接客に求められる大きな声とは、

単に張り上げた声ではありませんよね。

 

そのお店の雰囲気に合った大きさだったり、

丁寧だったり、明るかったり、心地よかったりと

聞いている側が居心地の良さを感じる声が必要です。

 

 

その声をどうやったら手に入れられるか???

 

 

それは、本当にちょっとしたことなんです。

そして、誰でもできることで、コツさえつかめばOKなのです。

 

 

それは、「相手がいる場所に声を出す。」

 

たったこれだけです。

 

 

え〜〜〜〜〜!!!
これだけ?????

 

 

とお思いになるかもしれませんが、

本当にこれだけです。

 

相手がいる場所を意識するには、

ちゃんと相手に体を向けて、顔を向けて、声を出すということです。

 

 

これは何も新入社員のみなさんだけのことではありませんよ。

ベテランの人でも、声が聞こえづらい人もいますし、

どうしたら良い声になるかと悩んでいる人も少なくありません。

そういう人は、相手を見ていなかったり、

何か作業をしながら返事をしていたりします。

 

もちろん、トレーニングをした方が良いのは確かです。

けれど、日々の仕事や生活がある中で、

声を鍛えるトレーニングをどれだけの人ができるでしょうか?

そういうことも踏まえて、

「相手がいる場所に声を出す。」そうお伝えしています。

 

新入社員のみなさんは

研修で仕事の基本を学んで現場に入っていきます。

不安や心配もあるでしょうが、

配属された場所で、がんばろうという気持ちを持って仕事を始めます。

 

その時に、周りで働いている上司や先輩が、

お手本になっていないこともしばしばあるようです。

そうすると、やる気のある新入社員のみなさんの気持ちを

削ぐことになりかねません。

 

新入社員のみなさんの若い力を発揮してもらうためにも

先に働いているみなさんがお手本になるように願っています。

 

まずはコミュニケーションの基本である声を出すことから。

今週は、「相手がいる場所に声を出す。」

このことを意識して過ごしてみてはどうでしょうか。

 

 

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失敗を成長につなげるには?

 

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今週は私の若い頃の話をさせて頂きます。

この時期は、新入社員研修を担当する機会も多くあり、

若い人のエネルギーを、私自身が頂いています。

そして、同じ頃の自分を思い出す良い機会になっています。

 

私が、放送局の仕事に初めて着いたのが23歳の年。

今思い返せば、若気の至りというような

恥ずかしく思うことがたくさんあります。

 

その一つ。

50分のラジオ番組でのこと。

生放送の番組でしたが、

初回だけは事前録音をして放送することになりました。

 

当時は、6ミリテープで録音していました。

写真はイメージです。

 

放送局の物は、もっと大きいデッキでしたが、

作りとしては同じです。

左側にテープをセットして、右側のリールに巻きつけて使います。

 

私は高校時代、放送部でオープンデッキを使っていたので

テープの準備は率先して行いました。

収録用のテープを左側にセットして、

右側のリールにテープをかけて準備完了!!

 

そこから、50分間は生放送さながらに、

先輩のパーソナリティと楽しくも緊張の時間を過ごし

録音終了!!

 

収録後、きちんと収録ができているか、

6ミリテープの3点チェックを行います。

3点チェックとは、テープの最初、途中、終わりに

きちんと音が入っているかを確認するものです。

 

すると・・・音が聞こえてこない・・・

3箇所どころか、どこをチェックしても音が聞こえてこない・・・

音響技術のスタッフさんも大慌て!!

 

マイクを再度チェック、

音響卓のフェーダーもチェック、

機材のどこにも問題はないのに、なぜ?????

 

 

そして、よくよく確認すると、

なんとテープの裏表逆にセットされていることが発覚!!

私がセットするときに、

テープを1箇所ねじって張ってしまっていたのです。

 

 

6ミリテープは、音を記録する面が決まっています。

その面とは逆の面が向いていたことで、

結果、収録ができていなかったんです。

 

申し訳ない気持ちと恥ずかしさで一杯になり、

ものすごく落ち込んだことを、今でもはっきりと覚えています。

 

けれどその時、先輩も音響技術のスタッフさんも

誰1人として、私を責める人はいませんでした。

 

笑いながら、

「今のは練習練習。これから本番ね!」

そう言ってくれ救われたことを覚えています。

 

できることを進んでやろう!

新人だけど役に立ちたい!

 

そんな気持ちで、自ら進んで取り組むようにしていましたが、

こんな凡ミスから、私の放送局時代は始まりました。

 

他にもたくさんの失敗があり、

今思い出しても、穴があったら入りたいくらい

恥ずかしいことも数知れず。。。

 

それでも、温かく育ててくれた周囲の人のおかげで

8年もの間、レギュラー番組を担当することができ、

そして、今もなおフリーアナウンサーとして、

仕事を続けることができています。

 

失敗したときに、

私は職場で、あまり厳しく叱られた記憶はありません。

 

それよりもどちらかといえば、

「大丈夫、大丈夫。次から気をつけようね。」

「全員で気をつけないといけないね。」や、

失敗後に、自分なりに気付いたとき

「そうそう、そういうことだ。」と

優しく諭してくれたりと、

そういう上司や先輩・同僚・後輩に恵まれてきました。

 

おかげで、自分で考えて動ける力を磨けたように感じています。

その経験やその後の教育機関での経験から、

私は教えるときに「見守る」ということを意識しています。

 

企業では、「自ら考えて行動できる」

そんな人材に育って欲しいと考えていることだと思いますが、

指示が多すぎたり、

失敗したときに責めてしまったり、

感情的に怒ってしまったりなどすると

指示待ち人間を作ってしまうことになりかねません。

(もちろん、個々の性格に合わせて対応することが基本です。)

 

失敗したときこそ成長のチャンス。

それは本人だけでなく、

周囲の人がどう接するかも鍵を握っています。

 

新しい風が吹き込んでいる今の時期。

改めて、指導の仕方を見直してみるのもいいのではないでしょうか。

 

 

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ちょっとした一言が信頼を深める

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様々な視点からお伝えします。

 

さて、今日から新入社員を迎えて

新たな年度を迎える会社も多いのではないでしょうか。

私は新入社員研修を様々な企業で担当させていただきますが、

新入社員のみなさんの若いエネルギーに

毎年、身が引き締まる思いを覚えます。

 

そして、今の時期は、日常の様々な場所で、

フレッシュな新入社員さんたちに出会います。

 

いつも使っているバスに乗った時のことです。

 

バスが出発する寸前に飛び乗ったものの

ICカードがバックからなかなか出せずに大慌て。

 

慌てれば慌てるほどICカードを入れたケースが見つからず、

焦りと、恥ずかしさでいっぱいになりながら

とにかくバッグの中に手を入れて探す私。

 

そんな姿を目の前で見ていた運転手さんは

「ゆっくりいいですよ。」と、

にっこり微笑んで優しい一言をかけてくださいました。

 

顔を上げて運転手さんの顔を見ると、

見かけたことのない運転手さんで、

新人さん(中途入社でしょうか)のようでした。

 

その後の車内アナウンスも

他の運転手さんと比べると丁寧で親切。

ベテラン運転手さんとは違う新人さんらしい

細やかな気配りを感じられたバスのひと時でした。

 

 

私が大慌てしている姿を見てかけてくれた一言。

おかげで私は、その言葉で落ち着きを取り戻し

ICカードのケースを取り出せました。

 

こういうちょっとした一言。

そういう一言に気持ちが救われることがあります。

 

そしてこういう一言は

日常の様々な場面で使えたら

とてもいい人間関係が築けると思うのです。

 

質の高いコミュニケーションは難しいことではなく、

ちょっとした声かけのように、

相手への思いやりを言葉や行動で示せるかどうかです。

 

感謝やねぎらい

お礼や気遣い

心配やいたわり

そういうちょっとした想いを

相手に伝えること。

 

当たり前のようでいて

なかなかできていないことのように思います。

 

新入社員を迎えた今週は、

社内全体を改めて見つめなおせる時期かもしれません。

今週は、ちょっとした一言を意識してみられてはどうでしょうか?

 

 

 

余談・・・

新人の頃。

どうしていいかわからないこともありながら、

失敗したり、叱られたり、

それでも一生懸命に取り組んで

毎日毎日、人との出会いや一つ一つの仕事と向き合って

自分ができることを精一杯尽くしていたことを思い出します。

 

新入社員のみなさん、

入社おめでとうございます!!

みなさんの姿を見て初心を思い出し、

私も新たな気持ちで新年度を迎えます。

 

新入社員のみなさんの活躍を心から願っています!

 

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話しやすい座り位置

 

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様々な視点からお伝えします。

 

今回は、

「話しやすい座り位置」です。

 

皆さんは、普段、

1対1の会話の時どの位置に座って話をしていますか?

 

多いのは向かい合わせではないかと思いますが、

もし向かい合わせに座らなくても良い場所であれば、

できれば、相手の左側90度がおすすめです。

 

なぜか?

 

それは、正面の位置というのは

お互いに圧迫感を感じやすく、

さらには、心理学的には

お互いに反対意見を言いやすくなりがちの位置だからです。

 

例えば、動物であれば

真正面に位置しているときはお互いに牽制して

睨み合っている状況です。

敵対しているわけです。

 

 

私たち人間も、真正面に座っている時に

そういう敵対する意識が生まれると言われています。

 

オススメの位置は、相手の90度横です。

下の写真のような位置。

 

 

 

しかし、椅子やテーブルの状況で

どうしても正面の位置にしか座れないということが多いでしょう。

そんなときは、

ほんの少しだけ右に椅子をずらすと話しやすくなります。

 

その移動は、わずか数十センチ。

ほんのわずかずれるだけで構いません。

もし相手がいれば、真正面に向き合って座ってみて、

それから、ほんのわずか試しにずれて感覚を掴んでみてください。

(研修ではこのワークも行なっています。)

 

この方法、ラジオ番組を担当していた時に

自然に身についたものです。

 

相手と会話をするとき、

相手が話しやすくなる工夫というのは欠かせません。

 

「この人、話しやすい人だな〜」

 

そう思ってもらえることが

お互いの信頼関係を深める第一歩です。

 

「話しにくい人だな〜」と思われていると、

相手は相談をしてくることはありません。

相手とあなたを置き換えて考えてみてください。

「話しにくいな」と思っている人に相談するでしょうか?

 

相談されるというのは、

相手が、あなたのことを信頼してる証でもあります。

 

相手が話しやすいと思える空間づくりや工夫は

とても大切なことです。

 

ほんの少しのことですが、

そのほんの少しで人間関係が変わるきっかけになります。

今週1週間、

ちょっとだけ意識して過ごしてみられてはいかがでしょうか?

 

 

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AIが発達する中で求められるコミュニケーションとは?

 

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フリーアナウンサーの三島澄恵です。

 

仕事始めの月曜日。

「組織を強くする質の高いコミュニケーション」をテーマに

様々な視点からお伝えします。

 

今回は、

「AIが発達する中で求められるコミュニケーションとは?」

です。

 

 

平昌オリンピック・パラリンピックが始まりました。

選手のみなさんの白熱した競技をテレビで観戦しています🇯🇵

 

さて、この平昌オリンピック・パラリンピックでは

NHKの放送技術研究所が開発した

AIを活用した『ロボット実況』が行われています。

 

ニュースやナレーションなどの決まった原稿に関しては、

そう遠くない日に、ほとんどAIに変わるのだろうとは感じていますが、

「スポーツ実況」という、その場の判断が必要なしゃべりの世界で

AIの技術が進んでいるというのは驚きでした。

 

三菱総合研究所によると、

『AI技術の発達によって、

2030年までに国内の雇用が240万人減る』

と試算されているデータもあります。

 

そういう中でも、人が求められる。人だからこその仕事もあります。

その一つが「コミュニケーションが必要な仕事」です。

 

ただこの「コミュニケーション」も、

単なるコミュニケーションではなく

「質」が求められる時代になっていると感じています。

 

私が考える「質」というのは、

相手との信頼関係を築けるかどうかということです。

 

例えば、何かの商品を買うときです。

これからは、購入者が必要な情報を入れれば

AIが選んでくれる時代になるでしょう。

AIが選んでくれたもので購入する人もいるでしょうが、

それについて、さらなる相談や話を聞きたいときに、

商品営業担当者と接点を持つことになります。

 

そして、この時の営業担当者は、

単に説明や紹介をするのではなく、

購入希望者が

「何を悩み、何に不安を持ち、どうしたいのか。」

そういうところをしっかりと受け止めて聞くことができ、

なおかつ、さらなる提案ができる人という

高いコミュニケーションスキルが求められます。

 

このスキルは、できる営業の人はすでに使っているはずです。

 

「売る」ではなく、

「お客様の心に応える」

ここがさらに求められるのではないでしょうか。

 

これは、客の思い通りやわがままに応えるということではなく、

相手のことを考えつつも

売る側の考えや想いも含めた提案ができることだと考えます。

 

そしてそれは、

購入者が「この人だからお願いしたい」

と思ってもらえるコミュニケーション。

その信頼関係を築けるかどうかが

「コミュニケーションの質」だと思うのです。

 

では、そのコミュニケーションの質は、

どこにあるのでしょうか?

この文章の中でも少し書きましたが

それは「聞く」に隠されています。

 

前回、部下の指導でも「聞く」話を書きましたが、

お客様に対しても「聞く」が鍵を握っています。

あなたは本当に、相手の話を聞くことができていますか?

 

次回は「聞く」についてです。

 

最後まで読んでくださりありがとうございます。

コミュニケーションについての質問などありましたら

お気軽にコメントください。

 

 

三島澄恵プロフィールはこちらをご覧ください。

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自分と自分を取り巻く世界

新しい資格取得に向けて
いよいよ通学講座がスタート✨

 

「資格」が無くても仕事はできますが、

これから先、より広く関わりを持てるためにと考えて選んだ資格が

キャリアコンサルタントという国家資格

 

就職や転職、職場で働く人のサポートを行える資格ですが、

さらにはそれは、人生のサポートにも繋がります

 

 

こんにちは!

フリーアナウンサー

話し方講師・コミュニケーションコンサルタント

三島 澄恵です😊

ブログをご覧くださりありがとうございます❣️

 

 

初回の講座は、

自己概念について考えた8時間半

 

そもそも「自己概念」という言葉が難しい

難しい言葉をわかりやすくするのは得意だけれど、

今回は、それが通用しない。

 

なぜなら「自己概念」は

自分とは何か?

その一言では片付けられないからです。

 

 

 

自己概念

 

 

 

講師の先生自身は

 

「対等」

 

という名前をつけていると教えてくださいました。

 

相手から対等な扱いを受けなければ

イライラするしたり、心がざわざわするとのこと。

また、周囲の人が、自分と他者と対等に付き合っていない人を見ると

同じようにイライラしたり、心がざわざわするんだそうです。

 

「対等」に生きるということ。

それが、その先生が大切にしていること。

 

 

自己概念は自分と自分の周りの世界から生まれるもの。

そして、人それぞれ。

だからこそ、自己概念は成長して行く。

 

 

私の自己概念は・・・・・・

 

 

講座の中では「感謝」や「縁」と答えたけれど、

それから考え続けて改めて浮かんだのは

「自由」という名前の自己概念。

 

 

何かに縛られることなく、

自由な発想で、

自由に行動し、

自由に羽ばたける自分🕊

 

 

私は小さい頃から

親が決めた道を歩むことに反発したり、

親が良いよと言う洋服も髪型も受け入れず、

大人になってもそれは変わらず、

自分の進路は自分で選んで来ました。

 

 

人からのアドバイスはありがたい。

けれど、最終的に決めるのは自分。

そこで縛られる感覚を感じると、

とても居心地が悪くなるという私がいることに

改めて気付くことができました。

 

もちろん自由には責任も伴います。

自ら選んだ道だからこそ、

そこに生まれる責任にもきちんと向き合う。

 

 

こうやって改めて

自分のことを見つめ直して

まずは、改めて自分を知ること。

それはきっと、

こらから人と関わる上でとても大切なこと。

 

 

みなさんの自己概念。

名前をつけるとすると何ですか?

 

 

想いが繋がる世の中に。

日日是好日(にちにちこれこうじつ)

 

 

 

UNITED WAVES 合同会社

音・光・そして想い・・・3つの波をつむいで心をつなぐ。

音響・照明・映像事業、アナウンス・制作業務、研修事業

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