話の掴みは重要だと言われますが、みなさんは、どのような点を意識されていますか?
今回のタイトル「○○」に入る私のおすすめは、次の3つです。1つ目は笑いやユーモア、2つ目は驚き、3つ目は共感です。この詳しい話はYouTubeで行っていますが、ここでは、1つ目の笑いやユーモアで印象に残った方の話を綴ります。
それは、本田技研工業の創業者・本田宗一郎さんのSONYでの講演です。NHK-Eテレの「先人たちの底力〜知恵泉〜」という番組で紹介されていたのですが、ユーモアの中に経営についての学びが入っていて、非常に心惹きつけられるものでした。
その時の本田宗一郎さんがお話になったのお話です。
え〜 僕の碁は、ざるの碁じゃない、あの将棋でございます。
まあ、僕は王様なしで、いっぺん将棋をやってみたいと思ってるんですよ。
安心してやれるからね。
王様があるために、こっちは苦労してるんですよ。(会場笑い)
そうすりゃ、角と飛車をしっかり守ってりゃいいんだからね。
そのぐらいに思う、そのぐらいの程度のもんですよ。僕は。(会場笑い)
そのとこへ、枡田名人、ひょっと来て
「おう、本田、おまえんちは、うまく歩を使ってるな」と、こういう話なんですね。
歩というものは、素晴らしいものだよと。
歩というものは、敵陣行けば金になると。
だから取られても、相手が使うときは、もう歩だとね。
こんな合理性のあるね〜、ものすごい良いものはない。
これをうまく使う奴が、名人だ、とこう言ったんですね。
その彼が、僕に三段をくれるって言うんですよ。
「おまえね、本田、おまえに三段くれてやるから」って
「そりゃいいな、大丈夫かな」って言ったら、
「え〜、やる。その代わり一つ条件がある。」って
「絶対に他人とやらん」っていう(会場大爆笑)あれを書けっていうんですよ。
NHK-Eテレ「先人たちの底力〜知恵泉〜」より
この話を、本田宗一郎さんの語り口調で聞くと、さらに面白さや深さが伝わります。そして、当時、会場にいた方々の反応を見ると、本田さんの話に釘付けになっていたことが伝わってきます。
話し始めに聞き手の心を掴むことは、その後の話を聞いてもらえるかどうかに大きく関わります。そのポイントをYouTubeでお話ししていますので、よろしければご参考ください。
(942文字)
*このブログは、1分で話せる文字数300〜350文字を目安に綴っていますが、今回は942文字で3分ほどで話せる内容です。
この詳しい内容は、YouTubeで配信していますので、ぜひご覧ください。
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