響く声を鍛えるハミング

今回は、どのように声を鍛えてきたかという具体的な練習法をお話しします。

私が発声練習を始めたのは高校の放送部。毎日、1時間程度行っていましたが、その中でも効果的だったと感じているものをいくつかお伝えします。

一つは、ハミング発声です。
ちなみに、この名前は正式名称ではありません。私が勝手にそう呼んでいるだけですのでご承知おきください。

ハミングをする時のように口を閉じて「んー」を3秒ほど出し、そのまま声を出しながら「あー」と、一息が続くところまで発声します。「ん」から「あ」に一気に変えるのではなく、徐々に変えて行きます。文字にすると次のような感じです。

「んーーー(ゎぁあ)あーーーーーーーーー」

初めて発声練習をする時にやりがちなのは、大きな声を出そうとして無駄な力が入り、喉などの筋肉を締め付けてしまうことです。こうなると思うような声が出せなかったり、長い息を保つことも難しくなります。

大声と響く声については改めて説明をしますが、良い声というのは響く声を鍛えることです。響くというのは、水の波紋が広がっていくようなイメージです。中心から大きな波紋が広がるように、体全体から声が広がって行くイメージというと、わかりやすいでしょうか?

画像1

余談ですが、私は企業研修などの導入部分に発声練習を入れています。ほとんどの人が初めての体験なので、イメージを持ってもらって発声を行います。イメージは、例えば部屋全体に響かせるや遠くの人に向けるなどです。そうすることで、声の広がりや大きさも変わってきます。


(641文字)

*このブログは、1分で話せる文字数300〜350文字を目安に綴っていますが、今回は641文字で、2分程度で話せる文字数です。

スピーチやプレゼンテーションのトレーニングを行っています。
経営者や講師の方など人前で話す機会が多い方にはおすすめです。

放送・イベント・企業研修などのご相談は、
ユナイテッドウェーブス合同会社までお気軽にどうぞ。

https://united-waves.jp

あなたの声のトーンは?

私が話し方をどう身につけてきたかを順序立てて綴っています。
初回は↓

https://united-waves.jp/wp/2020/02/05/話し方をどう身につけたか?/

今回は「声のトーン」についてです。

ある音声専門会社が私の声を調べた所、聞きやすい声のデータと一致したと教えて頂きました。

もともと私の声は、金属音のような高い音だったようです。「ようです」というのは、それまで、自分の声の高さを意識したことが一度も無かったからです。
恩師から低い声を鍛えるようにと言われ発声練習を続け、今の声を作り上げることができました。

一般的に、印象も良く聞きやすい声のトーンは「ソ(G)」です。私の場合は、音階でいうと1オクターブ低い「ファ(F3)」の音くらいで練習を行っていましたが、それが功を奏し響く声を鍛えることに繋がったと、今は思っています。


具体的なトレーニングについては次回お話ししますが、まずは自分の声のトーンをチューニングメーターなどを使って確認してみてください。

(「今回は」〜343文字)

*このブログは、1分で話せる文字数300〜350文字を目安に綴っています。

スピーチやプレゼンテーションのトレーニングを行っています。
経営者や講師の方など人前で話す機会が多い方にはおすすめです。

放送・イベント・企業研修などのご相談は、
ユナイテッドウェーブス合同会社までお気軽にどうぞ。

https://united-waves.jp

発音は舌筋を鍛える

昨日から、私が話し方をどう身につけてきたかを順序立てて綴っています。

最初は発声と発音からトレーニングを始めたと、昨日のブログではお伝えしました。こちらをご覧ください↓

https://united-waves.jp/wp/2020/02/05/話し方をどう身につけたか?/

今日は、苦手なサ行とタ行をどうやってトレーニングしたかのお話です。

発音の中でも、サ行・タ行に加え、ラ行が苦手な人は多いです。その他、カ行も。ちなみにカ行は、小さいお子さんの中には舌の使い方がわからず、カ行をタ行で発音して悩みを持つ保護者の方もいらっしゃいます。しかし、多くの場合は小学校に通い始める頃か、1〜2年生のうちに発音できるようになります。

本題のサ・タ・ラ行です。そのどれもが舌の使い方がポイントで、舌の筋肉が関係しています。ここではラ行を例えに出しますが、ラ行の発音の際、舌先は上の歯茎のあたりにつけ、弾いた時に音が出ます。

画像1

この時に、舌をしっかりと弾けなければ曖昧な音にります。舌を弾くには、舌の筋力が欠かせないのです。

当時私は、レロレロレロという発音を繰り返したり、「ラレリルレロラロ・ラレリルレロラロ・ラレリルレロラロ・ラリルレロ・ラリルレロ・ラリルレロ」を1セットで何度も繰り返したりしていました。
いずれも、一息が続くまでを1セットとして行います。時間にすると、30秒程度を目安に1セットを3セットですが、最初は10秒くらいで息が続かない人もいると思います。できる長さから始めて、少しずつ長い息を保ってください。

サ行とタ行が苦手なのに、ラ行?と思う人も多いと思いますが、ラ行は舌筋が鍛えられ、他の行の発音も良くなります。もちろん、サ行・タ行も、「サセシスセソサソ・タテチツテトタト」や早口言葉も練習しました。

ここで重要なのは、まずは発音できるスピードで行い、それに慣れてきたらスピードアップすることです。単に早く言うことを目的にするだけでは、舌の筋肉は鍛えられません。明瞭に発音できていることを確認することが重要です。

最初は、舌が思うように動かず、上手く発音できずにもどかしさを感じると思います。それは、今まで意識して使っていない舌筋だからです。腕や足の筋力と同じで、日々のトレーニングが力になります。

「筋肉は裏切らないならぬ、舌筋は裏切らない!」ですよ。

(「今日は」〜834文字)

*このブログは、1分で話せる文字数300〜350文字を目安に綴っていますが、今日は834文字で、2分40〜50秒前後で話せる文字数です。

スピーチやプレゼンテーションのトレーニングを行っています。
経営者や講師の方など人前で話す機会が多い方にはおすすめです。

放送・イベント・企業研修などのご相談は、
ユナイテッドウェーブス合同会社までお気軽にどうぞ。

https://united-waves.jp

話し方をどう身につけたか?

「話し方が上手くなりたい」と、ご相談を受けることが多々あります。
そこで今日からは、私が今に至るまでに、話し方をどのように身につけてきたかを順序立てて綴っていきます。参考になれば幸いです。

私が本格的に話すことを学び始めたのは、高校の放送部です。全国でも有数の部活動で、文化部だけれど運動部と言われ、かなり体を使った練習を行っていました。

その部活動で最初に行ったのは、発声と発音のトレーニングです。

当時、私は顧問の先生から、サ行とタ行の発音の矯正と低い声を鍛えるようにアドバイスを受け、徹底的に意識してトレーニング。今でも、サ行は苦手なので、朝、ドライヤーをかけながら、早口言葉を一人ブツブツと言っています。

では、具体的にどのようなトレーニングをしていたか?
それは、明日のブログで。

(339文字)

*このブログでは、1分間で話せる300〜350文字を目安に、様々な話題を綴っています。

スピーチやプレゼンテーションのトレーニングを行っています。
経営者や講師の方など人前で話す機会が多い方にはおすすめです。

放送・イベント・企業研修などのご相談は、
ユナイテッドウェーブス合同会社までお気軽にどうぞ。

https://united-waves.jp

自分のことを語れる言葉を持つ

先日、あるプロダクションの社長が
「最近の若い子はオーディションに行っても、何を話して良いか分からなかったり、表現する言葉を知らないんです。」と困っていらっしゃいました。

モデルやタレント、俳優のプロダクションなので、オーディションでしゃべれないのは致命的です。

今は短い言葉やスタンプなどでやりとりできるツールがあったり、本を読む機会や目上の人と話す環境も減っていたりと、言葉に触れる機会が少なくなっているのだと思います。

語れる言葉を持つということは、様々な言葉に触れ、調べ、学び、自分の中で理解して表現することです。そしてその表現する力は、多様化するこれからの時代、さらに求められます。

日本人は自己表現が苦手と言われがちですが、自分を語れる言葉を持つというのは、生きる力に直結すると感じています。

(347文字)

*このブログでは、1分間で話せる300〜350文字を目安に、様々な話題を綴っています。

スピーチやプレゼンテーションのトレーニングを行っています。
経営者や講師の方など人前で話す機会が多い方にはおすすめです。

放送・イベント・企業研修などのご相談は、
ユナイテッドウェーブス合同会社までお気軽にどうぞ。

https://united-waves.jp

あなたの印象は額で変わる!?

見た目の印象というのは、話す内容にも影響を与えます。
その印象を変える一つの場所が「額」です。

説得力を持たせたい時は、前髪で額を隠さない面が大きいと自信のある印象を与えられ信頼性が高まります。逆に、額を前髪で覆ってしまうと自信のない印象を与えてしまい、説得力は薄れてしまいます。

ドラマなどで、同じ役者さんが年代の演じ分けをする際、10代の頃は前髪で額を隠して、年配になると額を出していたりします。

額の部分は脳では前頭葉のある場所。情報整理や感情抑制など理性を働かせる部位です。また、人相学で額は知性を表す場所と言われています。

額を隠していると弱さや柔らかさ、額を出していると強さや自信という印象を与えます。また、その割合で、強さと柔らかさのバランスを取れます。

人前に出る状況で上手に使ってみてください。

(350文字)

*このブログでは、1分間で話せる300〜350文字を目安に、様々な話題を綴っています。

スピーチやプレゼンテーションのトレーニングを行っています。
経営者や講師の方など人前で話す機会が多い方にはおすすめです。

放送・イベント・企業研修などのご相談は、
ユナイテッドウェーブス合同会社までお気軽にどうぞ。

https://united-waves.jp

言葉は心を映し出す

記者会見などでよく耳にする「思います。」
例えば、「がんばりたいと思います。」「改善して行きたいと思います。」「大変申し訳ないと思っております。」などです。

これを「です。」「ます。」の言い切りにすると、どうなるかというと、
「がんばります!」「改善して参ります。」「大変申し訳ございませんでした。」となります。

どうでしょう?随分と印象が違うと思いませんか?
後者の方が、言葉に力を感じるのでは無いでしょうか。

言葉は話し手の心を映し出す鏡でもあります。その時の不安や自信の無さ、さらには逃げ道を作ろうとしてしまうことがあると、それが言葉となって表現されます。

もしみなさんが、想いを込めて伝えたいことがあるときは、「です。」「ます。」などで、言い切ってみてください。そうすることで、説得力も高まります。

(346文字)

スピーチやプレゼンテーションのトレーニングを行っています。
経営者や講師の方など人前で話す機会が多い方にはおすすめです。

放送・イベント・企業研修などのご相談は、
ユナイテッドウェーブス合同会社までお気軽にどうぞ。

https://united-waves.jp

想いは細部に渡るまで

お笑い芸人の宮迫博之さんが、YouTubeを通じて改めて謝罪されました。肯定的に捉えている人がいる一方、半数を超える人が低い評価をしています。

私も動画を見ましたが、わざとらしさや、どことなく笑っているかのように見える表情があり、残念ながら宮迫さんの想いを素直に受け取ることができませんでした。本当にもったいないなと感じました。

なぜ、そう見えたのか?


発表のタイミングや内容・言葉遣いという大きい要因はもちろんですが、細かな点の一つは、宮迫さんの目線の高さというのもあるのではないかと思っています。

宮迫さんは、顎が少し上がった状態で話しています。そうすると、上から目線で話している印象を与えてしまいます。それによって笑みを浮かべているように見えたのではないかと推察しています。

普段から顎が上がるクセがあるのかもしれませんが、撮影していたカメラの高さが、宮迫さんの目線よりも高い位置にあったのではないかと。

テレビなどは、カメラ目線というのはとても重要です。話し手自身も目線を意識しますが、その目線に合わせた映像をカメラマンは撮影しています。

とても細かな点ですが、特に謝罪の場合は、ここで信頼を取り戻せるかどうかが決まってきます。想いを伝えるには、細部に渡る意識が必要です。

*通常は1分で話せる300〜350文字を目安に続いっていますが、今回は533文字です。1分40〜50秒程度で話せる文字数になっています。

スピーチやプレゼンテーションのトレーニングを行っています。
経営者や講師の方など人前で話す機会が多い方にはおすすめです。

放送・イベント・企業研修などのご相談は、
ユナイテッドウェーブス合同会社までお気軽にどうぞ。

https://united-waves.jp

自分のイメージ知っていますか?

不倫で話題の東出昌大さん。誠実なイメージとは違う今回の行動が、さらに評価を下げている要因の一つではないでしょうか。

人は、悪い印象の人やものに良い点を見つけると、その元よりも良い印象を持ち、逆に、良い印象の人やものに悪い点を見つけると、その元よりも悪い印象を持ちます。

心理学では前者はゲイン効果、後者はロス効果と呼ばれています。

東出さんはロス効果です。

人前で話すときも同じです。

期待が大きいと、その期待通りか、それ以上の話でなければ、聞いている人は満足できません。

逆に、期待が小さい場合だと、少しでも良い話があると、聞いている人の満足感は高まります。ただしこの場合、最初の時点で聞いてもらえない可能性もあります。

ゲイン・ロス効果。

周囲に与えているイメージを知ることは、人前で話すときの戦略の一つです。

(349文字)

*このブログでは、1分間で話せる300〜350文字を目安に、様々な話題を綴っています。

企業研修は、御社のご要望に合わせたカスタマイズ研修です。
階層に合わせて必要な研修をご提案させていただいていますので、お気軽にご相談くさい。
・面談研修
・部下のマネジメント研修
・モチベーションアップ研修
・新入社員研修 ほか

放送・イベント・企業研修などのご相談は、
ユナイテッドウェーブス合同会社までお気軽にどうぞ。

https://united-waves.jp

心の迷いで見失う



「心こそ 心迷わす 心なれ 心に心 心許すな」(沢庵禅師)
小さい頃から父に言われ育った言葉です。

人は誰しも心があり、その心に迷うものです。しかし、その心に流されずに、自分で心を保っていくことが必要だというのです。


話す時の緊張や不安もまた、様々な自分の心に迷わされている状態と言えます。
「間違えないように。」「練習よりも良く見せたい。」「格好良く見せたい。」 など、自分をどう見せたいか、自分がどう見られたいかということに、心を迷わされています。


本来の目的は「自分の想いを伝えること。」

しかし、心が迷っていると、その最も大切なことを忘れてしまいます。



心が迷いそうな時は、今何が大切で、今自分がすべきことは何なのかに心を向けると、心の迷いは少なくなります。


(327文字)

*このブログでは、1分間で話せる300〜350文字を目安に、様々な話題を綴っています。

企業研修は、御社のご要望に合わせたカスタマイズ研修です。
階層に合わせて必要な研修をご提案させていただいていますので、お気軽にご相談くさい。
・面談研修
・部下のマネジメント研修
・モチベーションアップ研修
・新入社員研修 ほか

放送・イベント・企業研修などのご相談は、
ユナイテッドウェーブス合同会社までお気軽にどうぞ。

https://united-waves.jp