リズムに乗せて発音トレーニング‼︎

以前にもお話ししたかもしれませんが、滑舌を良くするには筋肉を鍛えることが重要です。

そこで今回は、演劇やアナウンサーの発音トレーニングでよく使われている「あめんぼの歌」をご紹介します。これは、北原白秋の詩で「五十音」というのが正式な題名なのですが、通称「あめんぼの歌」と言われています。

私は、高校の放送部に入ってから、必ず毎日、発音トレーニングの1つとして行っていました。苦手だったのは「サ行」や「タ行」。今思えば、口の開け方と舌の位置、舌の筋肉を鍛えることがポイントだとわかるのですが、当時はとにかく無我夢中でトレーニングしていました。

その「あめんぼの歌」を、今回、YouTube Channelでご紹介しています。
リズムに乗せて楽しくできるようにしていますので、ぜひ、一緒に挑戦してみてください。

(349文字)

*このブログは、1分で話せる文字数300〜350文字を目安に綴っています。

今回の話の詳しい内容は、YouTubeで配信していますので、ぜひご覧ください。

スピーチやプレゼンテーションのトレーニングを行っています。
経営者や講師の方など人前で話す機会が多い方にはおすすめです。

放送・イベント・企業研修などのご相談は、
ユナイテッドウェーブス合同会社までお気軽にどうぞ。

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不安が言葉を多くする

*このブログでは、1分間で話せる300〜350文字を目安に、様々な話題を綴っています。 

講演やスピーチなどで、せっかく良い話をしているのに、無駄に言葉数が増えてわかりにくくなる人がいます。
例えば、話し終わりに近づいていたはずなのにそこから話し続けてしまう人や、説明に説明を重ねて行く人などです。中には、余計な一言を言ってしまって失敗する人もいます。

なぜ、話しながら言葉数が増えてしまうのでしょうか?

その原因の1つは、聞き手の反応を感じられず、伝わっているかどうかという不安が生じるからです。

「私の話していることわかりにくかったようだから、もう少し話を加えよう。」
そうしているうちに話が増え、聞いている人は話の要所がわかりづらくなってしまうという悪循環に陥ります。

聞き手に不安を感じたら、質問を投げかけてみたり、話してきたポイントを復唱したりして、聞き手の反応を確認すると、無駄に言葉が増えずにすみますよ。

(349文字)

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文字のダイエット作戦

*このブログでは、1分間で話せる300〜350文字を目安に、様々な話題を綴っています。

1分で話せる文字数で書き始めた理由3つあります。

その1つは「文字のダイエット」

必要なことだけに絞って書くトレーニングになると思ったからです。

テーマを決めて文章を書き始めても、書いているうちにあれもこれもと加えてしまい、「何を書いていたんだろう?」と感じることが多くありました。誤解が無いように、わかりやすいように、補足情報も・・・そんなことを考えて書いていると、テーマから逸れてしまい、しかも、書いては消し、書いては消しを繰り返し、時間ばかりがかかり・・・

以前は、もっとスラスラ書けていたのに、考えれば考えるほど書けなくなりました。

そこで、「1分間に話せる文字数を決めたら?」と思ったのです。

チャレンジした感想はというと、なかなか良い感じで頭が回転してくれています。

文字のダイエット作戦手応えあり!

(「1分で話せる〜349文字)

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人材育成の一つとしての「話し方」

こんにちは。

フリーアナウンサーの三島澄恵です。

かれこれ9年ほど、新人研修を始め、職員の人材育成の一環として研修のご依頼をいただいている社会保険労務士法人様があります。

今年もご依頼をいただき、つい先日、研修を終えました。

新人研修では、コミュニケーションのベースとなる話し方と聞き方を3回(週一回)で行いましたが、加えて、職員の人材育成として今回は「自分の考えを主張する討論ワーク」を行いました。

「自分の考えを主張する討論ワーク」は、あるテーマについて、自分の考えを主張し聴衆を納得させるというものです。今回は事務所内の人が聴衆となり、かつ審査員として点数もつけていただきました。

自分の考えを発表した後、審査員からの質疑応答の場を設け、話に矛盾がないかなども精査して最終的に審査を行いました。

この研修を行い改めて思うのですが、人に伝えるためには「話す内容」と「音声表現(声やボディーランゲージ)」の両方のバランスが重要だということです。

話し方というと、どう表現するかということに意識が行きがちな人も多く、「話す内容(言葉選びや構成含め)」ということがおろそかになっている人も少なくありません。
しかし、話す内容がしっかりと練られていなければ、伝わるものも伝わらないものです。

これは何も、今回の研修のような討論やスピーチなどの場だけに限りません。職場やプライベートで、自分の考えや想いを伝えるときも同じです。話す前に、何を伝えたいのかを明確にし、どの順番で話すかなどを一度自分で考えて話すということが重要です。

研修をしながら、話し手本人が、自分が何を話したいかが明確になっていない人が多いことを感じています。何より、私自身を振り返った時に、自分の中で明確になっていない話の時は相手に伝わっていないことをひしひしと感じています。

だからこそ、研修や司会の時など人前で話す時は、話す内容は練りに練って準備をしていますし、日常生活でも「何を伝えたいか」という点を話す前に明確にして話すように心がけています。

今回の研修では、話す内容を考える際に、「自分の考え方は、客観的にどうなのか?」「どういう言葉や構成にすれば伝わるのか?」「自分の考えを理解してもらうにはどうしたらいいのか?」などを考える時間をしっかりと取ってもらいました。1ヶ月のスケジュールを組んだ中で、3週間近くは考える時間で、残り1週間は練習しながらも、話す内容の修正に取り組まれました。

そうやって取り組むことで、それまで考えていたと思っていたことでも、実はそこまで深掘りしていなかった自分に気づいて向き合うことになります。

みなさんも、自分の考えや想いを伝えたい、伝わってほしいと常々思っていると思います。そうであればあるほど、声に出す前に一度、自分が何を話したいのかを考えてみられてください。

さて今回の社会保険労務士法人様で討論ワークに臨まれた方々ですが、それぞれにこれまでに無い成長を垣間見られたようで、代表の方は喜んでくださっていました。何より、取り組まれたご本人たちそれぞれの気づきがあったようです。

話し方はその人そのもの。


単に話し方を上手くするという目的だけで無く、企業の人材育成の一環としての研修としてのご相談もお受けいたします。お気軽にお問い合わせください。

最後まで読んでくださりありがとうございます。ご質問やご感想はお気軽にお寄せください。

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人間関係が幸福を生む!?

こんにちは。

フリーアナウンサーの三島澄恵です。

最近気になっていた一冊「敵とのコラボレーション」は、以前読んだ「未来を変えるためにほんとうに必要なこと」という著者と同じアダム・カヘンの著書。
今回の「敵とのコラボレーション」
表紙には「賛同できない人、好きではない人、信頼できない人と協働する方法」と書かれています。

誰しも、自分と合わない人というのはいると思うのです。もちろん私にも、そう感じる人はいます。

今でこそ、コミュニケーションに関する様々な研修や講演会を行っていますが、30代半ばくらいまでの私は、自分の考え方と合わない人に出会うと対立姿勢で臨んでいました。思い返せば恥ずかしいのですが、同僚であれ、上司であれ、私の考えの方が正しいと主張していた時期があります。そうなると、私の考えを押し通すか、押し通せないときは相手の考えを受け入れるかの2つに一つの結論を出すか、はたまた対立して互いに物別れの状態になる結果を招いていました。

それから十数年経つ中で、私はコミュニケーションの取り方を変えてきました。何より意識しているのは「相手の考えを受け入れる」ということです。

「受け入れる」というと、相手に賛同することだと思う人が多いと思いますが、「受け入れる」というのは、相手に賛同することでも、相手が正しいと受け入れることではありません。

「受け入れる」というのは、相手にはそういう考えがあるということを受け入れるということ。「私は◯◯な考え方だけれども、相手は◯◯な考え方なんだな」と、自分の考えと相手の考えは区別して考えます。

そしてその上で、相手の考え方の中に、私には無い視点やヒントがあることに気づいて、自分と相手の良いところを掛け合わせて、さらに良い答えを見つけられるようにしています。そうすると、人間関係はスムーズになり、仕事もプライベートもうまく行くようになりました。

しかしそれでも、時々、どうしても合わないと感じる人と出くわします。そういう場合、相手も私に対して同じように思っているんでしょう。その合わないと感じている感覚は、どんどん大きくなることがあります。

そんなとき、自分なりに自分の感情の整理をしたり、相手との接し方を変えたりしてコミュニケーションを取る努力はしていますが、さらに一歩踏み込んだヒントが、この本の中に無いだろうかと思い手に取りました。

人間関係で悩む人は少なく無いと思います。実際、職場での悩みのトップは、人間関係であるという調査も多く出ていますし、仕事でもプライベートでも、私たちは一生涯、誰かと関わって過ごしていきます。

ハーバード成人発達研究は「人の幸せと健康は何から生まれるのか?」というテーマに対して、ある結果を発表しています。
この調査は、当初724人の成人男性の追跡調査から始まり、いまでは2,000人以上の追跡調査を行っています。しかも、80年という史上最も長期に渡って成人を追っている研究です。現在は、ハーバード大学医学部臨床教授で、心理学者ロバート・ウォールディンガー教授が第4代責任者を務めています。そして、数年前のTEDで、「史上最長の研究が明かす 幸福な人生の秘密」というテーマでプレゼンテーションしました。

そこで話された結論は「良い人生は、良い人間関係から生まれる」というものです。

人との関係が築かれなければ孤立して孤独感が生まれます。それによるストレス、脳への影響、健康への影響、さらには寿命の長さにまで影響が出るというのが、この追跡調査でわかったというのです。

人間関係は思い悩むこともありますが、それこそが、幸福な人生の鍵となっているというのは、とても興味深いことです。

私はコミュニケーションでたくさんの失敗をしてきましたが、だからこそ、その大切さを実感しています。さらに学びと経験を深め、コミュニケーションがよりよく築かれる方法や考え方を、研修やセミナーを通してお伝えして行きます。
みなさんのお役に立てますように。

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アクセントにはやっぱり悪戦苦闘

こんにちは。

フリーアナウンサーの三島澄恵です。

先日、久々にアクセントに悪戦苦闘したナレーションの収録がありました。

普段は、映像を見ながら、その映像に合わせた表現でナレーションを収録します。専門用語は少なく、自然な感じの言葉でのコメントの場合がほとんどです。

けれど今回は、専門用語や単語と単語が組み合わさりひとつの単語になっていたり、アクセント辞典に載っていない言葉もちらほら。巻末の解説・資料編で確認しながら、アクセントを調べて準備しましたが、それでも収録中に、依頼者の希望に添って変更の連続。
なかなか難しいと感じた収録でした。

ところでみなさんは、日本語のアクセントのことご存知ですか?
日本語のアクセントは、音の高低で決まる高低アクセントです。
英語は、単語のある部分を強く発する強勢アクセントです。

英語のアクセントは学校の授業で教わるので馴染みがあるかもしれませんが、日本語は国語の授業などでもアクセントなんて教わりません。そもそも、アクセント辞典の存在さえ知らない人の方が多いと思います。

日本人として母国語のアクセントを知らない人が多いというのは、正直私としては残念な気持ちですが、私も、高校時代に放送部に入らなければ、アクセント辞典の存在を知らずにいたと思います。

日本語のアクセントの基本の型は4つです。

頭高、中高、尾高、平板です。

例えば、「はし」
アクセントによって、3つの意味を表す言葉になります。

それは、端・橋・箸

箸は、「は」の部分の音が高くなる頭高と言われる型。

端と橋はそれだけを言えば、「し」の部分の音が高くなり同じように思いますが、助詞の音の違いで変わります。
どういうことかというと、例えば、「端に行く」「橋に行く」だとすると、端・橋の後にきている助詞の「に」の音にポイントがあります。

端の場合は、「し」の音と助詞の「に」の音が同じになる平板型です。
橋の場合は、「し」の音より助詞の「に」の音が下がる尾高型です。

アクセント辞典では、このように表記されています。

もう一つ中高型のアクセントは、単語の間にアクセントがあるものです。
例えば、「たまご」は「ま」の音が「た」と「ご」よりも高くなります。

この基本の4つの型が日本語のどの単語にもありますが、単語と単語が組み合わさる複合名詞になると、その単語単体のアクセントでは無く、複合名詞としてのアクセントに変化するものがあります。

たまござけになると、「ま」で音が上がり「ご」まで音は同じ高さで、「ざ」で音が下がります。たまごどーふだと、「ま」で音が上がり「ど」まで同じ音の高さで、長音の「ー」で音が下がります。

アクセントは、地域独特なものもあれば、特定の組織など特有なものもあります。

例えば、収益という単語は、アクセント辞典では平板型が第1アクセントですが、ある企業では、第2アクセントの頭型で発音してほしいという希望もありました。

第1アクセントは最も推奨されるアクセントで、第2アクセントはそのアクセントでも許容されているアクセントです。

そういう場合、その場所で使われているアクセントを優先します。もしそれが、アクセント辞典に載っていなかったり、推奨されていないアクセントでも、大切なのはその場で使っている人たちの言葉が大切だと思うからです。

言葉は生き物なので、アクセントも時代と共に変化しています。
2016年に18年ぶりに改訂されたNHKの日本語アクセント辞典でも、それを感じることができます。

ちなみに「ドラマ」という言葉は、「ド」の音が高い頭高のアクセントですが最近では平板型で話している人が増えています。今回のアクセント辞典でも頭型のみの記載でしたが、もしかしたら次回改訂の時は平板型が許容されているか、それが第1アクセントになっているかもしれません。

私は職業柄、普段から意識しているものの、やっぱり福岡育ち。
時々、いえいえかなり頻繁に、アクセントの違いを感じたり指摘を受けることがあります。自分では正しいと思っていたアクセントが違っていて驚いたりもします。

なので、アクセント辞典は欠かせない存在です。

日本語のアクセント。
みなさん生まれた時から気にしたこともなく話す母国語で、当たり前のように身についていると思います。

方言やみなさん自身の特有のアクセントは尊重しつつも、一度、自分の国の言葉のアクセント辞典に触れてほしいなと思います。

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イライラブーメラン

イライラ

イライラ

このところ小さなことでイライラしがちで自分がイヤになります。

こんにちは。

フリーアナウンサーの三島澄恵です。

例えばこんなイライラ。

電車の扉付近で出口を塞いでスマホをしている人にイラっとしたり、階段の矢印の向きと逆方向に進んでいる人にイラっとしたり、歩きスマホにイラっとしたり、店員さんの愛想のない態度にイラっとしたり・・・

そうやってイラッとした後に自己嫌悪。

なんで、こんな小さなことにいちいちイライラするのだろう?

なんで、こんなにイライラするのだろう?

私は心が狭いのか?

人間ができていないのか?

私は周りから見ると穏やかに見えるようで、こんな話をすると驚かれることもありますが、私は結構短気です。「短気は損気だからね。気をつけなさい。」と母に注意を受けながら育ったほどです。

イライラしても良いことはひとつもありません。

イライラは自己嫌悪になって結局自分に向かってきます。まるでブーメランのように。そして、そのイライラブーメランは、他人も自分も傷つけながらぐるぐる飛び続けます。どこかでブーメランを止めなければ、ずっと巡ってやってきます。

止めるために今していること、それは・・・

スマホのストラップを見ること。ストラップを見るとイライラしていた気持ちが少しだクールダウン。そこからほっと一息ついて自分を取り戻しています。

実はこのストラップは月参りに行っている神社のお守りです。

「神様に見られている」

「神様が見守ってくれている」

ストラップを見てそんなことを思い浮べます。

「神様に恥ずかしくないようにしよう。」
「それでも私はイライラもする人間。聖人君子にはなれないけれど、それもまた神様は見守ってくれている。」そんな自分を律する気持ちと、マイナスの感情を持つ自分も自分で受け止めてると、不思議とイライラが離れて行ってくれます。

これまでイライラ対策は色々やってきましたが、お守りを見るというのは私にとっては一番効果的なようです。

みなさんのイライラブーメランはどうやって止めていますか?


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変化・進化・成長の素晴らしさ

こんにちは。
フリーアナウンサーの三島澄恵です。

TEDxKyotoのスピーチトレーニングでのことを綴ってきましたが、ひとまず今回で最終回です。

今回の諸橋さんのスピーチのテーマ「変化・進化・成長」
私は諸橋さんのトレーニングに携わりながら、その素晴らしさを感じ、かつ、改めて多くのことを教わりました。

話し方というのは、実はとても変えにくいものです。
なぜなら、その話し方で十数年もの間過ごし当たり前の動作になっていること、さらには、それで生活も仕事もできてきているからです。

そのためトレーニングを行っても、それまでの話し方に戻りやすく、「これまでのままでもいいかな」と思いがちになりやすいのです。

トレーニングをする側としては懸命に向き合いますが、受ける側の人が自分の変化を楽しみ、そして身につけるためにトレーニングを重ねるということも、成果を出す上では欠かせない要素です。

諸橋さんは、本番を迎えるその時まで、何度も何度も練習を重ねていらっしゃいました。本番の日も、出番のギリギリまで繰り返し練習をされていました。

みなさんがプレゼンテーションの達人としてよくご存知のスティーブ・ジョブズも、準備やリハーサルには余念がなかったと言われています。

例えば、5分間のデモを行うだけでも、数週間前から準備を始め、製品や技術の勉強も含め数百時間を費やしていたそうです。さらには、リハーサルは丸二日もかけて行っていたそうです。
この話は、「スティーブ・ジョブズの驚異のプレゼンテーション(カーマイン・ガロ著)」に記されています。

またその本には、マイケル・ジョーダンやウィンストン・チャーチルの話を例に上げ、トップクラスの人々は、みな、意識的に練習しているという話も書かれています。

話し方もやはり練習の積み重ね。練習を重ねることで、自分なりの自然な話し方を身につけ、さらには人に伝えるだけではなく「伝わる」話し方になるのです。

諸橋さんのスピーチの最後には、このようなメッセージがあります。

今日、会場にいらっしゃるみなさんも日々変化、進化、成長をして今を迎えていると思います。

時には、辛く苦しい出来事に立ち止まってしまい、前に踏み出せない日もあるでしょう。けれど、進化することで、できないことができるようになる喜びは、何事にも変えがたいと、私は思うのです。そうすることで、自分なりの幸せな人生を過ごすことができると、私は身をもって感じています。

『変化・進化・成長』
みなさんもぜひ、一歩、前にふみだしてみてください。」

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は 9d15eddeec6949c96b6eeb0f560d70a4-1024x526.png です
TEDxKyoto 2018 スピーカー 諸橋寛子さん「変化・進化・成長」

変化・進化・成長は簡単なことでは無いことは、みなさんもお気付きかと思います。諸橋さんのトレーニングに関わり、諸橋さん自身が変化・進化・成長することを体現されている姿を目の当たりにし、私は様々な面で自らを振り返り、気持ちを新たにすることができました。

とても貴重な経験と、素晴らしいご縁に感謝しつつ、これからも、話し方のトレーニングを通して多くの人のサポートができたらと思っています。

TEDxKyotoでの発表の様子。
ご覧になっていない方は、ぜひご覧ください。

TEDxKyoto 2018 スピーカー 諸橋寛子さん

マイクはニギらないで!①

こんにちは。
フリーアナウンサーの三島澄恵です。

TEDxKyotoのスピーチトレーニングについて書いていますが、少しだけ離れてマイクの使い方についてお伝えしています。

弊社のテクニカル事業部で音響専門の田村の話を元に、マイクの特性や使い方をお届けしていますので、みなさんがマイクを使って話をされる際の参考になさってください。

マイクはニギらないで!
(ユナイテッドウェーブス合同会社 テクニカル事業部 田村尚)

テクニカル事業部の田村です。前回に続いて「○○しないで!」というタイトルになってしま いましたが、今回からマイクの持ち方について書こ うと思います。

さて、今回のテーマ「マイクはニギらないで」ですが、マイクを握らないと持つことはできません。ここで言う「握る(持つ)」と「ニギる」は違うことを表します。
ちなみにこの「ニギる」という言葉 は、私が経験してきた現場では普通に使っていま したが、業界標準の言葉ではないのでそれはご承知置きください。


本題に入る前に予備知識を2つ説明します。それは「ハウリング」と「マイクの指向性」です。
まずは「ハウリング」です。ハウリングとは、マイクに入った音が増幅されス ピーカーから出て、そのスピーカーから出た音が再 びマイクに入り増幅されスピーカーから出てまたそ れがマイクに・・・と信号がループして発振し、「ボー」とか「キーン」などという音がすること を言います。スピーカーの前でマイクを使ってハウリングを起こした経験を持つ人もいるでしょう。

そしてもう一つ「マイクの指向性」です。マイクには、特定の方向から来る音だけをよく収音できるように設計されているものがあります。こ うした性質が指向性で、音が到来する方向に対する感度の変化を指します。指向性の詳しいことは、また次回。

弊社テクニカル事業部の田村のコラム。いかがだったでしょうか?

マイクの持ち方ひとつで、声の入り具合が違ってきます。
私もマイクを使う時は、とても気をつけています。

みなさんも、こんな経験はないでしょうか?
話している時に、「ボン、ボン」と音が入ること。これは、話し手の息がマイクに当たることによって出る音です。そういう人が話していると、聞いている人はなんだか落ち着きませんよね。

これは、話し手の話し方の問題ですが、それを緩和するマイクの持ち方というのがあります。それについては、次回の田村の指向性の話の後にお伝えします。

TEDxKyotoでは、登壇者の諸橋寛子さんのスピーチトレーニングを行いました。TEDxKyotoでの発表の様子。
ご覧になっていない方は、ぜひご覧ください。

TEDxKyoto 2018 スピーカー 諸橋寛子さん

話し方は、経営者やビジネスマン、学校の先生や研修講師、さらには、大学生、高校生、小中学生、未就学児までまで、幅広い方々を対象に行っています。
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ハプニングを楽しもう!!

こんにちは。
フリーアナウンサーの三島澄恵です。

昨日は、練習は本番通り、本番は練習通りというお話を書きましたが、練習では予想もしなかったことが、本番では、多々起こり得ます。

今回のTEDxKyotoにおいても、本番でハプニングがありました。

その一つは、マイクの音。
もう一つは、観客の状態です。

今回のマイクはヘッドセットでした。
ヘッドセットの場合は、通常、話し手が自分でスイッチの入り切りをすることはありません。しゃべり始めに合わせて、音響の人が操作をして音声が入るようになります。

ただごく稀に、話し始めの音が入らないことがあります。
この多くは、音響の人のタイミングが遅れていたり、音声を入れ忘れているときに起きるのですが、話し手にとっては、この最初の音が入っていないと感じた瞬間に、焦りが生じたり、緊張が高まったりするのです。また、「このまま話し続けてもいいのだろうか?」などの不安も起きます。

もともと緊張で張り詰めた中ステージに立っているので、話し始めに不安が生じると、その後に影響することも多々あります。音響に限らずこのような周囲のミスは、私も幾度となく経験してきました。

もし今回のように、話し始めの音が入っていないと感じた場合の対策は、もう一度最初から話すということです。
また、もし、話し始めからしばらく入っていなかったら音響機器のトラブルも予想されるので、「マイクの音が入っていないようですね。どうでしょう?聞こえますか?どうでしょう?」などと繰り返し、自分の声が入ったら「改めて、みなさん、こんにちは。」とハプニングへの軽い一言を加えて、最初から話し始めるという方法もあります。

ちなみに、ハプニング対応のちょっとした一言で、会場の場も和んで観客の聞く意識を高めることもできますし、話し手自身も緊張の糸がほぐれることがあります。

マイクのトラブルは、基本的には音響機器などのトラブルによりますが、まれに話し手がマイク自体のスイッチを切っている場合もありますので、話し手も、自分がどんなマイクを使っているのかを知っておくといいかもしれません。

諸橋さんは、マイクのことは気にならなかったそうですが、観客の様子(聞いている状態)が気になったそうです。本番の諸橋さんを見ていましたが、緊張は感じられるものの堂々と落ち着いて最後まで話されていたので、この話を聞いて驚きました。

確かに客席の様子はリハーサルではわかりません。また、ステージから客席がどう見えていたのかは、話し手本人にしかわかりません。

スピーチを終えた諸橋さんに聞くと、本番では、椅子席の前とステージの間にクッションソファのようなラフな椅子が設けられていて、横たわって聞いている観客もいたということでした。

ステージはスポットが当たっているので、登壇者は観客の姿は意外に見えないものです。しかし、このクッションソファがあったステージの前あたりは、登壇者からも見えやすい明かりと位置だったこともあり、観客の聞いている姿が、より見えたのだと考えます。

この話を聞いた時、私がもし登壇者でも気になっただろうと感じました。
そういう状態で聞く人が座るというのを、話し始める前にわかっていれば、必要以上に意識することは無かったかもしれませんが、無いと思っていたものが急遽現れたり、逆に、あると思っていたものが突然無かったりすると、驚いてしまいます。頭に入れていた話す内容も、一瞬飛んでしまうこともあります。

以前私がとても焦った経験は、リハーサルまで使っていた司会台の手元明かりが、本番が始まって司会台に立つと、全く別物に変わっていたことです。
そのイベントでは、私の話し始めの際はステージも会場全体も暗めの照明の演出でした。司会用のピンスポットが当たるとはいえ、やはり手元に明かりが無ければ、台本を読むのに厳しく、リハーサルの時点で司会台に明かりを用意してもらいました。

手元明かりもいくつか種類があるので、リハーサルでその使い方をシミュレーションしていたのですが、本番で用意されていた明かりは、これまで使ったこともないもので、スイッチがどこにあるのかさえ不明。それでも明かりを点けなければ台本を読めないので、最初の覚えているフレーズを平然と話しつつ、手は明かりのスイッチを探していたこともありました。

今では、笑い話のひとつです。

今回のTEDxKyotoに限らず、イベントなどにおいてハプニングはつきものです。
想定していても想定通りにはいかないもの。
ハプニングが起きた時は、そのハプニングの流れに合わせて対応できるちょっとした心の余裕があると、ハプニングを味方につけてイベントがより面白いものになることもあります。

ハプニングが起きた時こそ、チャンス!
ハプニングを楽しもう!!

そのためには、やはり練習を重ねることです。そしてできれば、経験を重ねることです。
「何が起きても大丈夫!」と思えるくらいの練習と、様々な経験を重ねていけばハプニングはチャンスに変えられます。

そして、本番を楽しめるくらい心の余裕を持って臨めるようになりますよ。



諸橋寛子さんのTEDxKyotoでの発表の様子。
ご覧になっていない方は、ぜひご覧ください。

TEDxKyoto 2018 スピーカー 諸橋寛子さん

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