こんにちは。
フリーアナウンサーの三島澄恵です。
先週までの2週間は、TEDxKyotoのスピーチトレーニングから少しだけ離れてマイクの使い方についてお伝えしましたが、今週からは本番前や本番でのお話に戻ります。
今回は、衣装の色についてです。
人前で話すとき、皆さんは衣装や衣装の色を意識していますか?
今回、私は諸橋さんに白系の衣装をお勧めしました。その理由は、ステージの色とのバランスはもちろんですが、諸橋さんの凜とした強さを感じてもらえると考えたからです。(下画像:TEDvKyoto登壇の諸橋寛子さん)
TEDxKyotoのこれまでの映像を見た所、ステージは、ブルーやグレー、黒などの少し暗めな色が多く、赤字でTEDxKyotoの文字がバックに配置されていました。また、フロアには赤のマットが敷かれていました。
そういうところで、黒や濃紺、赤の色味の衣装を着てステージに立ってしまうと、どうしてもステージに溶け込み過ぎてしまい、スピーカーが沈んでしまいます。
今回のステージであれば、黄色や明るい緑、ゴールドなど色々と考えられるものがあります。しかし、諸橋さんの話す内容や諸橋さんの凜とした強さを出すことも考えると、そういう色味ではなく白がベストだと考えました。
今回のTEDxKyotoでは、諸橋さん以外にも14名の方が登壇されました。そのお一人お一人の衣装を見ても、それぞれの話やご自身の個性を表現されています。
ちなみに私は司会の時は、出演者の方々の衣装の色とかぶらないように事前に確認をしますし、イベントの内容によって衣装の指示があるので、それに合わせて決めています。
また、キャリアコンサルタントのように人に話を聞くこと(カウンセリング)が主体の場合は、相談者が話しやすいように柔らかい印象を与えられるようなベージュ系の色を意識しています。
みなさんも、人前で話すときは服装に気を配っているかと思いますが、そこに加えて色も意識してみてください。
もちろん、似合う似合わない、着ていて落ち着く落ち着かないなどもありますが、話の内容や話し手自身を表現する上でも、色というのは大切な要素です。
例えば、スーツを買い換えるのは難しくても、女性であればインナーやスカーフなどで色味を加えることができます。男性であれば、シャツやネクタイ、ポケットチーフなどで色味を加えることができます。
視覚要素である衣装とその色もまた、話す力を高める要素の一つです。
TPOに合わせつつ、かつ、話し手自身の想いが伝わる衣装と色選びを意識してみてください。
TEDxKyotoでは、登壇者の諸橋寛子さんのスピーチトレーニングを行いました。TEDxKyotoでの発表の様子。
ご覧になっていない方は、ぜひご覧ください。
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