聞き役なのに話し役になっている

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フリーアナウンサー

キャリアコンサルタント の三島澄恵です。

組織を強くする質の高いコミュニケーションをテーマに

様々な視点からお伝えしています。

 

私は放送局やイベントの仕事を通じて

初めての人への取材やインタビューを始め、

本番の際のスタッフとのコミュニケーションを続けています。

 

フリーアナウンサーというと話すことが仕事と思われがちですが、

それ以上に「聞くこと」を心がけています。

特に私の場合は、

アナウンス業務だけでなく制作にも携わっていたので

聞くことはより重要性が高いと感じています。

 

何を話すかは、

相手の話を聞いた上でないと

的確な情報提供も

的確な質問もできないのですが、

私たちはつい、

自分の言いたいことや言わなければならないことを

何とか伝えようと必死になります。

 

しかも聞き役である時でさえ、

「次は何を聞こうか?」

「どんな返答を返そうか?」

さらには、

「自分も同じ経験があるから役立ててもらおう。」

「解決策はどうしよう?」など、

自分が話すことに意識が行っている場合が多いのです。

 

かくいう私も取材やインタビューでそういうことは多々あり、

心の中で勝手に焦っている自分に気づきます。

「聞こう聞こう」とするゆえに聞けない。

それは聞き役から話し役に回っている証拠なんですよね。

 

皆さんも私と似たような経験はないでしょうか?

 

研修では、聞くワークというのを行います。

そのワークを終えた後に、

「つい、自分のことを話そうとしている自分に気づきました。」と

話してくれる人がいます。

 

自分のことを話すことは、何も悪いことではありません。

それによって信頼関係を深めることもできるのですが・・・

このことについては、また次回お話します。

 

まずは、自分が聞きたいことや話したいことに意識が行って

人の話を聞いていないかどうかに気づくこと。

ここに気づくことができれば、

相手との信頼関係を深め、

相手の気づきを促す聞き役になれる第一歩を踏み出せます。

 

 

最後まで読んでくださりありがとうございます。

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人が育つ聞き方

ブログをご覧くださりありがとうございます。 フリーアナウンサーの三島澄恵です。 組織を強くする質の高いコミュニケーションをテーマに 様々な視点からお伝えしています。   7年ほど前から、 「聞き方」についての研修を行うことが多くなり、 「人が育つ聞き方」をベースにプログラムを提供しています。   聞くことがなぜ必要か?   経営者の方にお話を伺うと、 「自ら考えて行動する人材を育てたい」とおっしゃることが多いです。 しかし私が知る限りは 「自分で考える」ここをおろそかにしている企業が多いように思います。 自分で考えるには、 それを行うための時間と 的確な質問と寄り添って聞くことができる そんなリーダーが必要です。   トップリーダーである経営者の方を含め、 管理職や店長などの企業内のリーダーの人たちは、 「伝えることで相手を変えよう。」と考えている人が多いようです。 しかし残念ながら、伝えることだけでは人は成長できないものです。     私は20代半ばの頃からカウンセリングを受け始めました。 過度なダイエットや仕事のストレスで心が疲弊し、 普通に食事を摂ることが難しくなっていたからです。 最初は大学病院に行きましたが、なんとなくしっくりこず、 その後、民間のセラピストの先生に出会い十数年通いました。   セラピストの先生は、一切、私に指示することはありません。 私が感じている課題、 私がそれに対してどうして行きたいのか? それらをじっくりと聞いてくれます。   不思議なもので、セラピストの先生に質問され、 自分の内側で考え、言葉にして行くと、 自分の中でもやもやしていたものが整理され、 さらには、前向きな気持ちがコンコンと湧き上がってくるのです。 わずか1時間半程のセラピーでしたが、 私は少しずつ変わって行きました。   人に話を聞いてもらう。 単に聞いてもらうのではなく、 自分の中で考える時間をもらい、 答えを出せるように導いてもらいながら聞いてもらうことで、 人は大きく変化をして行きます。   しかし残念なことに私たちの多くは、 そのような聞き方をしてもらうことが少ないものです、   まずは、誰かに自分の話を聞いてもらい、 本当の意味で聞くということが、 どういうことかを体感することをおすすめします。 それだけでも、今までの聞き方が変わると思いますよ。   最後まで読んでくださりありがとうございます。 コミュニケーションについての質問などありましたら お気軽にコメントください。     三島澄恵プロフィールはこちらをご覧ください。 http://united-waves.jp/about.html    

マニュアルの根底にあるもの

 

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今回は「マニュアル」についてのお話。

 

 

仕事の手順を記したマニュアルが

それぞれの会社にはあると思います。

 

従業員はそのマニュアルに沿って仕事をすることで

一定の安定したサービスの提供が可能です。

また、クレーム対応に関しても、

マニュアルがあれば一定の対応ができるので、

大きな問題に発展することも、

ある程度避けられます。

 

 

ただ残念ながら、

マニュアル通りに行なったからといって、

全てが上手くいくとは限りませんし、

上手くいかなかった経験を持つ人は

多いのではないかと思います。

 

そして、マニュアル通りに対応するのであれば、

この先、AIだけで事足りるようになると思います。

 

人が対応するからこそ生まれる良さは、

マニュアルに隠された気配りや心遣いではないでしょうか。

0か1か?

白か黒か?

その間に隠された、コンマいくつや白とも黒ともつかない

微妙な色を表現できるのが人間の良さではないでしょうか?

 

 

先日、小さな飲食店で食事をしたときのことです。

出張先では、1人で食事をすることも多いのですが、

この時は、どうしても焼き鳥が食べたくなり、

1人で訪れました。

 

注文を受けてくれたのは

20代〜30代前半の女性の店員さんでした。

 

私が大根サラダを注文すると、

「お一人だと量が多いと思います。

 半分にもできますが、どうされますか?」

そう尋ねてくださいました。

 

1人の時は量が気になり、

時々、「半分ってできますか?」と

私から聞くことはあるのですが、

こうやって、注文時に教えてくれることは稀です。

 

他にも、相手先に電話をかけ不在の際に、

「◯◯は、ただいま会議中です。」とだけ答える人と

「◯◯は、ただいま会議中です。

 ◯時には終わる予定ですが、

 こちらからかけ直すように申し伝えましょうか?」

終わる時間やこの先のスケジュールなど

先のことまで教えてくれる人がいます。

 

前者でも良いのですが、

後者の方が、より親切に感じますし、

こちらも次の展開をすぐに考えることができます。

 

マニュアルは、誰もがきちんと対応できるための

基本的事項が記されています。

物事の捉え方は十人十色。

しかし、それでは一定のサービスを提供することはできません。

マニュアルはそのためにとても重要な役割を担っています。

 

しかしそのマニュアルに書かれていない

文脈の中にある心遣いを理解して対応できる人と

そうでない人とでは、サービスの質が大きく違ってきます。

 

 

「マニュアル通りにしていれば大丈夫だから。」

「マニュアルを覚えて。」

「マニュアル通りに対応して」

など、マユニュアルがあれば、

教える側も教えやすいでしょう。

 

 

けれど、そう教えてしまうと

杓子定規で答える人もでてきます。

 

マニュアルの根底にある意味。

「なぜ、そういう決まりになっているのか?」

その「なぜ?」を従業員に伝え、

共有することができれば、

企業のサービス、

そして、企業価値はより高まっていくはずです。

 

 

 

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気づけるか?気づけないか?

 

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今回は「気づき」についてのお話。

 

ニュースアプリ「NEWS PICKS」で、

つい先日こんなタイトルを見つけました。

 

「さよなら、おっさん社会」

〜【新】「おっさん社会」が日本を滅ぼす〜

 

かなり強烈なタイトルですよね。

ここでいう「おっさん」というのは、

 

「もっともNewsPicksがいう“おっさん”とは、

中年以上の男性を指すのではない。

古い価値観に凝り固まって新しい価値観に適応できない、

過去の成功体験に執着し既得権益をふりかざす、

序列意識が強くて自己保身的、

よそ者や序列が下の人間に対して非礼など、

一言で言えば

「新しいことを学ばない(アップデートしていない)」存在を

“おっさん”と定義する。」

(「NEWS PICKS」より引用)

 

と書かれていました。

 

年齢や性別は関係なく、

「新しいことを学ばない(アップデートしていない)」存在

なんだそうです。

 

 

この記事の中にもありますが、

このところ問題になっている

日本大学の学生への指示や

レスリングの栄監督のパワハラなど

会見を見る限り、

自分の指導法や言い方が悪かったとは

認めているようには見えませんでした。

 

 

指導した側、指導を受けた側の双方で

現実に何があったのかは報道で見る限りなので、

それ以上のことを知る由もなく、

それについて、私はコメントはしません。

 

 

しかし、会見だけを切り取って感じたのは、

指導者側が、「何が問題になっているのか?」ということに

本当の意味で気づけていなくて、

そして、それが積み重なって、

このような事態を招いたのではないかと思うのです。

 

 

昔ながらの指導法にも良い点は多くあります。

しかし、時が経つにつれ、さらに良い方法があったり、

見直すべき点があることも事実です。

 

 

そして、そこに気づけるか?

気づこうとしているか?

この感覚は、とても大切だと考えています。

 

私も企業研修で講師を務めさせていただいたり、

学校で生徒さんを教えることもあります。

 

指導する側、

リーダーとして先導する側、

大勢の人を導いていく立場の人こそ、

素直な心と柔軟な心が求められるのだと

改めて、強く感じています。

 

 

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その話、そこで話して大丈夫?

 

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今日は、少し離れて、ある日の出来事から感じたことを綴ります。

 

東京駅で新幹線に乗り換える前の出来事。

乗り換え前に軽く食事をしてからと思い、

イートインスペースのあるパン屋さんに入りました。

 

横の席では20代の女性2人が先に座っていて、

1人は就職活動生らしい黒のスカートスーツ。

もう1人は私服でした。

そして、女子トークは就職活動のことで盛り上がっていました。

 

 

聞くつもりはないのですが、

若い女性の声というのは高めで耳に入ってきやすく、

加えて、周りがガヤガヤしているので

2人の話し声は気づかぬうちに大きくなっていて、

就活の様子が聞こえてきました。

 

就職活動のことをメインで話しているのは

私服の女性で、スーツの女性は聞き役に回っている様子。

聞こえてくる話についつい口を出してしまいそうになる私の

心の声とともに、その様子を少しだけ。

 

 

私服女性

「いろいろ受けたけど、結局、顔と学歴なんだよね。

 面接の最終の方に残ると、それまで残っていた感じと

 まるで違ってるの。」

 

→私の心の声

(そうそう、そうなんだよね〜、私も同じ頃そう思ってた。)

 

 

スーツ女性

「そうなんだ。」

 

私服女性

「アナウンサー試験って、1人とかしか取らないし、

 ◯◯(県の名前)の放送局は、今年は1局だけしか

 アナウンサー採用がないんだよね。」

 

→私の心の声

(そっか、今も私の頃とあまり変わらないんだ。

 アナウンサーという正職員じゃなくても

 契約キャスターの道もあるよ〜。)

 

 

スーツ女性

「毎年、アナウンサーを採用していないの?」

 

私服女性

「そうなんだよね。毎年、取ってるわけじゃなくて、

 ◯◯放送局は、3年くらい前に採用しているけれど、

 どうも、偉い人の娘だったみたいだし。」

 

→私の心の声

(あるある。そういうこと。

 私は、コネも、学歴も無いし、容姿端麗でも無く・・・

 無い無い尽くしだったわ〜)

 

 

スーツ女性

「コネってあるんだね〜。」

 

私服女性

「今、アナウンサー以外に航空会社2社受けてるけど、

 そっちから内定もらったら、そっちに行こうかなって。」

 

→私の心の声

(へ〜、CAの試験も受けてるんだ。

 アナウンサー試験も受けているし、

 勉強はしっかりしてきた学生さんなんだな〜)

 

 

スーツ女性

「面接はどんな感じなの?」

 

私服女性

「航空会社は、CAになりたくて学校で勉強してきてる人だから、

 みんな『絶対入りたい!』って力が入ってて緊張してるんだよね。

 私は、緊張ほとんどしないから、強気でいけるけど。

 そこが、いい時もあれば、生意気に見られるところもあるかも。」

 

この辺りから、私の心の声は老婆心が芽生えます。

→私の心の声

(緊張って悪いことじゃ無いんだけどな〜。

 「緊張しない」っていうのを自慢しているより、

 素直な感じの方が面接の印象はいいかもしれないけどな〜)

 

 

スーツ女性

「その2社、どっちがいいの?」

 

私服女性

「A社(航空会社名)の方が優しい感じがした。

 B社は、いま勢いがあるから・・・」

 

→私の心の声

(お〜い、そんな社名を出して大声で話したらダメだよ〜。

 どこで誰が聞いているか分からないよ〜。

 

 

と、聞こえてきた会話に、徐々に老婆心が芽生え、

ついつい余計なお世話をしたくなる気持ちを抑えていた私です。

 

 

学生さんに限らず、

様々な場所でいろいろな話がされています。

 

仕事の電話を静かなカフェでしていたり、

企業の批判をしていたり、

誰かの悪口を言っていたりなどなど、

そういう場面に出くわすと

「壁に耳あり、障子に目ありですよ〜」と

お伝えしたくなる私がいます。

 

みなさんは大丈夫ですか?

その話、そこで話して大丈夫ですか?

気づかぬうちに誰かに聞こえているかもしれませんよ。

 

私も気をつけよう

 

 

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信頼は言い方ひとつ

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仕事始めの方が多い月曜日に更新の予定が

今週は火曜日になりました。

「組織を強くする質の高いコミュニケーション」をテーマに

様々な視点からお伝えしています。

 

今日は「言い方」についてです。

 

言い方には2つあります。

1つは、言葉選び。

もう1つは、口調。

 

伝えたいことを伝えるためには、

この2点を意識する必要があります。

 

 

先日、こんなことがありました。

ある病院に問い合わせの電話を入れたときのことです。

 

私は2年ほど前から、原因不明の湿疹に悩まされ、

2度入院しています。

 

それ以来、定期的に病院に通っていますが、

私が希望した治療は担当病院では行っていないそうで、

治療ができそうな病院を探し、電話で問い合わせていました。

 

そして、ある病院の看護師さんの言葉の冷たさと

口調の厳しさに、とても不快な気分になったのです。

 

〜前置きがあり〜

 

私「◯◯という薬は、注射なんですが、扱ってありますか?」

 

看護師さん「調べますのでお待ち下さい。」

 

〜確認中〜

 

看護師さん「年齢はいくつですか?」

 

私「44歳です。」

 

看護師さん

「こちらで、そのお薬は扱っていますが、

まずは診察を受けていただいてそれからです。」

 

「もちろんです。ちなみに、◯◯という飲み薬は扱ってありますか?」

 

看護師さん

「それも処方していますが、できるかどうかは診察次第です。」

 

「もちろんそうですよね。私が今行っている病院では

そのお薬を取り扱ってないので、

まずは取り扱われている病院を探しているところでした。

その病院があれば、主治医の先生が紹介状を

書いてくださるとのことだったので。」

 

看護師さん

「まずは、診療してからですので。」

 

 

看護師さんのおっしゃりたいことはよくわかります。

薬があるから治療ができるということではなく、

その病院で診察をした上でないと治療はできないということ。

 

けれど私は、まず、そのお薬を取り扱っている病院であるかどうかが、

知りたかったのです。

原因不明で出る皮膚疾患を和らげることができたり、

これから先、ひどい症状になって入院したりせずに済むかもしれない。

大げさかもしれませんが、そういう一縷の望みをかけて

取り扱っている病院を探していました。

 

実は、病院を当たる前に、区の医療相談窓口や

お薬専門機関に電話して、

ようやく取り扱っていると思われるいくつかの病院が

わかったところだったのです。

 

その矢先に、看護師さんの身も蓋もない返答と

とても面倒臭そうで感じ悪い口調に

悲しさや腹立ちなどが、私の心に溢れてきました。

 

問い合わせたその病院は、

私が希望しているお薬を取り扱っているものの

私は、その病院で診てもらいたいとは思えませんでした。

 

では、どう言ってもらえたら良かったのか?

 

「診察をしなければ治療できるかどうかわからない」

確かにこれは事実ですし、

看護師さんもそう答えざる得ないのでしょう。

 

けれどそこに、例えば

「長く治療されているんですね。

不安なことも多いでしょうね。

こちらで、そのお薬の取り扱いはあります。

ただ、こちらの病院で一度診察を受けていただき、

その上で、先生が判断なさいますので。

もし、それでもよろしいようでしたら、

かかりつけの病院の先生に紹介状を書いてもらって、

一度、外来にいらしてください。」

 

これに、穏やかな口調をプラス。

特に電話は、顔が見えないので声の情報はとても重要です。

 

断りを伝えるというのは、時として難しいものです。

けれど、事実を事実として伝えるだけでなく、

そこに、相手へのいたわりや労いが添えられると、

伝わり方は大きく違ってきます。

 

これは何も、今回のようなことだけに言えることではありません。

職場で、何かお願いをしたいとき、

どうしても断らないといけないときなど、

相手への気遣いが感じられるかどうかで

伝わり方が違ってきます。

 

 

そして、それが信頼に繋がります。

 

信頼は言い方ひとつ。

言葉選びと口調。

 

今回のことを経験し、

私自身も、より深く気をつけていこうと感じました。

 

 

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謝るときの「思います。」

 

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「組織を強くする質の高いコミュニケーション」をテーマに

様々な視点からお伝えしています。

 

このところ、日本大学の会見が注目を集めています。

しかし、日大の会見は、監督・コーチ、そして学長の会見も

大学側への不信感が高まるばかりだと

言わざる得ない結果になっています。

 

 

反則行為をしてしまった選手自身が臨んだ会見は

誠意というものが伝わってきましたが、

監督・コーチ、そして学長の会見は、

「保身」という言葉が見え隠れした

残念な会見だったと感じました。

 

今回の会見に限らずですが、

謝罪をする際の言葉の使い方というのも

細部まで気をつける必要があります。

 

例えば、「思います。」という言葉を使う人を多く見受けます。

 

「謝りたいと思います。」

「謝罪したいと思います。」

「申し訳なく思っています。」

「おわびしたいと思っております。」

 

など、謝罪の冒頭で使う人がいますが、

 

「謝ります。」

「謝罪いたします。」

「申し訳ないです。(申し訳ありません)」

「おわびいたします。」

 

といったように、

「思います。」を使わずに言い切りの形にすれば

話し手の意志が伝わりやすくなります。

 

 

「思います。」というのは、

普段からの癖という部分もあるのかもしれませんが、

そこには心の何処かに

「自分が悪いわけではない。」

「自分だけが悪いのではない。」

「自分は他の人に変わって謝るんだ。」など、

どこか他人事である気持ちが生んでいることも

あるのではないかと思うのです。

 

 

そして、もう一つ言えるのは、

本当に申し訳ないと思っていたとしても、

その申し訳ない気持ちの伝わり方が

半減してしまうということです。

 

 

私が放送局で生放送を担当していた時に教わったのは、

過ちを訂正するときこそが重要ということです。

 

その訂正とおわびが不適切で、

訂正が訂正でなく、また間違っていたら、

おわびがおわびになっていなかったら、

最初のミスはより大きな波紋を呼ぶことになってしまいます。

信頼を失うことにもつながります。

 

しかし、しっかりと謝り、きっちりしたフォローができれば

それ以上、問題が大きくなることはありませんし、

信頼を失うことも最低限で回避することができます。

もちろん、その後、同じような過ちは起こさないことも

とても大切なことです。

 

 

謝る時に気をつけるポイントはいくつもありますが、

何より大切なのは、

自分のこととして受け止め、

逃げずに向き合い、

誠心誠意込めて謝るということではないでしょうか。

 

そしてそれができていないと、

無意識のうちに言葉や態度に出てしまい、

さらなる不信を招くことに繋がります。

 

今回の日大の件に限らず、

仕事での謝罪というのは大なり小なり多々あります。

過ちを認め、相手に伝えるというのは、

時として、とても勇気のいることです。

私もそういう経験がありますが、

「その時こそ、しっかりと相手の方と向き合おう。」

改めて、そう心に刻んでいます。

最後まで読んでくださりありがとうございます。

 

 

【弊社新サービスのご案内】

弊社では研修事業における

新しいサービスをスタートしました。

 

・メディア制作業界向け研修

・キャリアコンサルティング

 

その他の研修サービスプランも

更新してご案内しておりますので、ぜひ、ご覧下さい。

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NHKハート展トークショー 高橋陽一さん

 

ブログをご覧くださりありがとうございます。

フリーアナウンサーの三島澄恵です。

 

毎週月曜日の更新をしていますが、

時々、特別版として、私が関わらせていただいたお仕事のお話を

綴らせていただいています。

 

今回は、第23回NHKハート展で行われた

トークショーについての第一弾です。

 

5月3日(木・祝)はNHKハート展東京展で

漫画家の高橋陽一さんを迎えてのトークショーでした✨

 

NHKハート展は、障害のある人が綴った詩に

各界の著名人やアーティストが

ハートをモチーフにした作品で表現する展覧会です。

今年で23回を迎え、4000編を超える詩の応募の中から

50編が選ばれた詩に心温まるアート作品がコラボレーション。

 

 

 

 

 

20回の記念からトークショーが行われていますが、

当初からずっと私は司会を担当させていただいています

 

そして23回の今年は、

女優の奈緒さんと漫画家の高橋陽一さん

それぞれのトークショーが開催されました。

 

まずは漫画家の高橋陽一さんのトークショーのお話から。

高橋陽一さんといえば、「キャプテン翼」です!

 

私自身、週刊少年漫画を毎週毎週楽しみにしていて、

キャプテン翼の世界に魅了されていました✨

 

私が好きだったのはゴールキーパーの若林源三。

翼くんも岬くんも好きでしたが、

ちょっとワイルドで優しい若林くんに恋していました💖

 

トークショー会場は満席!

キャプテン翼を読んで育った世代はもちろん、

小学5年生くらいの男の子も

一番前の席で観覧してくれていました✨

世代を超えて愛される作品を作り続けている

高橋陽一さんに様々なお話を伺いました(^^)

 

 

初めてお目にかかったんですが

とても背の高い方で180㎝以上はあるように感じました。

(ちなみに私が168㎝でヒールを履いて172〜3㎝なので)

 

そして、お話をされる高橋陽一さんは

とても素朴で穏やかなお人柄。

言葉をひとつひとつ大切にお話になっていて

だからこそ、その言葉の持つ重みは

会場のみなさんに届いたのではないかと思います💖

 

 

その高橋陽一さんが

パラリンピックの魅力をアニメで発信する

「アニ×パラ」で作られたブラインドサッカーの作品。

 

 

会場では1分のダイジェスト版を上映。

制作秘話も伺いました。

 

キャプテン翼でもそうでしたが、

必殺技が炸裂するシーンは、

このブラインドサッカーのアニメにも登場しています。

その名も「トルネードタイガー」

 

この必殺技のネーミングは

プロ車椅子テニスの国枝慎吾選手との会話で生まれたそうで

名付け親は国枝選手なんだそうです

必殺技の話では懐かしの技のお話で盛り上がりました

 

 

 

 

ブラインドサッカーの作品は

「アニ×パラ」のサイトでご覧いただけます

ぜひ、ご覧ください

http://www.nhk.or.jp/anime/anipara/

 

NHKハート展東京展は明後日5月5日まで。

その後は、来年3月まで全国を巡回します。

詳しいことは

NHKハート展のホームページをご覧ください❣

http://www.nhk-sc.or.jp/heart-pj/art/heart/

 

トレーニングしなくても届く声は手に入る

 

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フリーアナウンサーの三島澄恵です。

 

仕事始めの方が多い月曜日。

「組織を強くする質の高いコミュニケーション」をテーマに

様々な視点からお伝えしています。

 

このところ、新入社員研修を担当させていただいていますが、

ある時、研修を見学されていた教育ご担当の方から

研修後に、こういう声をかけていただきました。

 

「私も研修をしていますが、なかなか声を大きく出してもらえず、

三島先生の声を出す教え方が、とても参考になりました。」と。

 

実は、声の出し方は、学校の先生方からも

「どうやったら、あんなにすぐに出せるようになるのか

教え方を知りたい。」と言われることが多々あります。

 

 

そのご担当者の方がおっしゃるには、

声を大きく出すことを教えると、

単にどなるように張り上げてしまったり、

なかなか大きな声を出してもらうことが

難しかったりするんだそうです。

 

接客に求められる大きな声とは、

単に張り上げた声ではありませんよね。

 

そのお店の雰囲気に合った大きさだったり、

丁寧だったり、明るかったり、心地よかったりと

聞いている側が居心地の良さを感じる声が必要です。

 

 

その声をどうやったら手に入れられるか???

 

 

それは、本当にちょっとしたことなんです。

そして、誰でもできることで、コツさえつかめばOKなのです。

 

 

それは、「相手がいる場所に声を出す。」

 

たったこれだけです。

 

 

え〜〜〜〜〜!!!
これだけ?????

 

 

とお思いになるかもしれませんが、

本当にこれだけです。

 

相手がいる場所を意識するには、

ちゃんと相手に体を向けて、顔を向けて、声を出すということです。

 

 

これは何も新入社員のみなさんだけのことではありませんよ。

ベテランの人でも、声が聞こえづらい人もいますし、

どうしたら良い声になるかと悩んでいる人も少なくありません。

そういう人は、相手を見ていなかったり、

何か作業をしながら返事をしていたりします。

 

もちろん、トレーニングをした方が良いのは確かです。

けれど、日々の仕事や生活がある中で、

声を鍛えるトレーニングをどれだけの人ができるでしょうか?

そういうことも踏まえて、

「相手がいる場所に声を出す。」そうお伝えしています。

 

新入社員のみなさんは

研修で仕事の基本を学んで現場に入っていきます。

不安や心配もあるでしょうが、

配属された場所で、がんばろうという気持ちを持って仕事を始めます。

 

その時に、周りで働いている上司や先輩が、

お手本になっていないこともしばしばあるようです。

そうすると、やる気のある新入社員のみなさんの気持ちを

削ぐことになりかねません。

 

新入社員のみなさんの若い力を発揮してもらうためにも

先に働いているみなさんがお手本になるように願っています。

 

まずはコミュニケーションの基本である声を出すことから。

今週は、「相手がいる場所に声を出す。」

このことを意識して過ごしてみてはどうでしょうか。

 

 

最後まで読んでくださりありがとうございます。

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失敗を成長につなげるには?

 

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フリーアナウンサーの三島澄恵です。

 

仕事始めの方が多い月曜日。

「組織を強くする質の高いコミュニケーション」をテーマに

様々な視点からお伝えしています。

 

今週は私の若い頃の話をさせて頂きます。

この時期は、新入社員研修を担当する機会も多くあり、

若い人のエネルギーを、私自身が頂いています。

そして、同じ頃の自分を思い出す良い機会になっています。

 

私が、放送局の仕事に初めて着いたのが23歳の年。

今思い返せば、若気の至りというような

恥ずかしく思うことがたくさんあります。

 

その一つ。

50分のラジオ番組でのこと。

生放送の番組でしたが、

初回だけは事前録音をして放送することになりました。

 

当時は、6ミリテープで録音していました。

写真はイメージです。

 

放送局の物は、もっと大きいデッキでしたが、

作りとしては同じです。

左側にテープをセットして、右側のリールに巻きつけて使います。

 

私は高校時代、放送部でオープンデッキを使っていたので

テープの準備は率先して行いました。

収録用のテープを左側にセットして、

右側のリールにテープをかけて準備完了!!

 

そこから、50分間は生放送さながらに、

先輩のパーソナリティと楽しくも緊張の時間を過ごし

録音終了!!

 

収録後、きちんと収録ができているか、

6ミリテープの3点チェックを行います。

3点チェックとは、テープの最初、途中、終わりに

きちんと音が入っているかを確認するものです。

 

すると・・・音が聞こえてこない・・・

3箇所どころか、どこをチェックしても音が聞こえてこない・・・

音響技術のスタッフさんも大慌て!!

 

マイクを再度チェック、

音響卓のフェーダーもチェック、

機材のどこにも問題はないのに、なぜ?????

 

 

そして、よくよく確認すると、

なんとテープの裏表逆にセットされていることが発覚!!

私がセットするときに、

テープを1箇所ねじって張ってしまっていたのです。

 

 

6ミリテープは、音を記録する面が決まっています。

その面とは逆の面が向いていたことで、

結果、収録ができていなかったんです。

 

申し訳ない気持ちと恥ずかしさで一杯になり、

ものすごく落ち込んだことを、今でもはっきりと覚えています。

 

けれどその時、先輩も音響技術のスタッフさんも

誰1人として、私を責める人はいませんでした。

 

笑いながら、

「今のは練習練習。これから本番ね!」

そう言ってくれ救われたことを覚えています。

 

できることを進んでやろう!

新人だけど役に立ちたい!

 

そんな気持ちで、自ら進んで取り組むようにしていましたが、

こんな凡ミスから、私の放送局時代は始まりました。

 

他にもたくさんの失敗があり、

今思い出しても、穴があったら入りたいくらい

恥ずかしいことも数知れず。。。

 

それでも、温かく育ててくれた周囲の人のおかげで

8年もの間、レギュラー番組を担当することができ、

そして、今もなおフリーアナウンサーとして、

仕事を続けることができています。

 

失敗したときに、

私は職場で、あまり厳しく叱られた記憶はありません。

 

それよりもどちらかといえば、

「大丈夫、大丈夫。次から気をつけようね。」

「全員で気をつけないといけないね。」や、

失敗後に、自分なりに気付いたとき

「そうそう、そういうことだ。」と

優しく諭してくれたりと、

そういう上司や先輩・同僚・後輩に恵まれてきました。

 

おかげで、自分で考えて動ける力を磨けたように感じています。

その経験やその後の教育機関での経験から、

私は教えるときに「見守る」ということを意識しています。

 

企業では、「自ら考えて行動できる」

そんな人材に育って欲しいと考えていることだと思いますが、

指示が多すぎたり、

失敗したときに責めてしまったり、

感情的に怒ってしまったりなどすると

指示待ち人間を作ってしまうことになりかねません。

(もちろん、個々の性格に合わせて対応することが基本です。)

 

失敗したときこそ成長のチャンス。

それは本人だけでなく、

周囲の人がどう接するかも鍵を握っています。

 

新しい風が吹き込んでいる今の時期。

改めて、指導の仕方を見直してみるのもいいのではないでしょうか。

 

 

最後まで読んでくださりありがとうございます。

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